太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

いろいろと思い知る日

2020-03-13 20:13:14 | 日記
私の身長は152センチで、最近の平均に比べれば低いが
同年代の人たちの中では、とりたてて低いというわけでもないし
ハワイにはアジア人も多いから、自分の身長を気にしたこともない。

が、今日という今日は、自分がチビであることを思い知らされた。

ギャラリーのインベントリーのために、ワイキキに行った。
2か所のギャラリーは動物園寄りにあるので、動物園の駐車場に車を停めるつもりでいたら
いつもは一杯の路肩のコインパーキングが、コロナウィルスの影響かガラガラだ。
そこで私は路肩に停めて、メーターにお金を入れたはいいが、
メーター位置が高すぎるのと、太陽光の反射で表示が見えやしない。
25セント玉を2個、メーターに入れたけれど、何分停められるのかが読めないのだ。
つま先立っても、手をかざしても、まったく判読不能。
まあ20分ぐらいは大丈夫だろうと思い、歩き始めたが、
確かコインパーキングは場所によって料金が違って
ワイキキに近いと高くなることに気づき、ひょっとしたら10分ぐらいしかないのかも、
と思い始めたらもうダメだ。
2か所まわるのに10分は無理。
規則を守らないことに平気でいられない小心者の私は、炎天下を来た道を戻り
せっかく停めた車を出し、動物園の駐車場に停め直した。

インベントリーに一人で来たのは、実は初めてだ。
今までは夫の運転で来て、夫が車の中で待っている間にインベントリーを済ませていた。
だから、車で1分もかからない距離が、歩くとどんなに遠いものかも今日は思い知った。

動物園からギャラリーに徒歩で行ったことがなかったために、場所が不案内で
直線距離で行けばそれほどでもなかったところを、重い荷物を抱え
ジグザグにものすごい遠回りをして汗だくになり、車に戻ったときには1時間過ぎており、
自分のスーパー方向音痴も、思い知ることになった。


朝1番にカハラモールのギャラリー、そしてワイキキで2か所、
そのあとマイクとランチを食べて、家に戻りがてら、スキャンを頼んであった
ところに寄ってブツを受け取り、
スーパーマーケットで薔薇の花束を買って、職場に届けるつもりだった。
20年、職場で絵を売っていたアーティストが、今日を最後にリタイアするのだ。

スーパーマーケットで薔薇を買おうとしたら、財布がない。
ここで、日常的に注意力が散漫な自分を思い知る。

スキャンを頼んだ場所に電話すると、私の財布がそこにあるという。
私は30分以上かけて、スキャンを頼んだ場所に戻り、
財布を受け取って、スーパーマーケットに戻り、薔薇を買った。
その時点ですでに4時を過ぎている。
アーティストがまだ職場にいるかどうかわからなかったけれど、とにもかくにも
職場に車を走らせたら、まさに彼女が去る瞬間だった。


帰宅したのが5時。
普通に仕事していたよりも疲れた。
いろいろ思い知り、なんと長い1日だったことよ。







飛び移らないという選択

2020-03-13 08:59:08 | 日記
枝から枝へ飛び移るのを、やめた。
あんなに勢い込んでいたのに。

週5日を、1日減らして4日にするリクエストを、
午後にでもゼネラルマネージャーに話そうと思っていた、その昼休み。
ひとつのギャラリーから電話があった。
そこは1か月前に、私のオリジナルを中心に置いてくれているのだが、
コロナウィルスの影響でひどく客足が減り(ワイキキの真ん中だ)
5つ預けてあるうちのいくつかを、引き取ってもらえないか、という。
ギャラリーに置いたからといって、必ず売れるというわけではないのはわかっているけれど、
その電話で、一気に勢いの空気が抜けた。

冷静になって、考えた。
そして愕然とした。

アメリカには定年制度はないが、日本の定年まで、あといくらもない・・・・
ということに。
還暦なんか、自分にはやってこないような遠いものに思えたのに
へらへらと頭に花つけて、三十代の気分で暮らしているのに
還暦のドアは、もうすぐそこにある。
なんてことだ。
今、焦って四日にして、むりやり時間を作らなくとも
そのうち、働けなくなったら、時間などいくらだってあるじゃないか。
それからだって遅くない。
そうだ、遅くない。

家から近くて、まあ楽しく働けて、
必要とされている仕事があることはありがたいことだ。
コロナウィルスの影響で客足が減っても、変わらない収入があるのは
もっとありがたいことだ。
ツアーガイドやドライバーたちは、軒並み仕事が減って頭を抱えている。


私は、新しい枝を放して元の枝に戻るけれど
また違った気持ちで、しばらくここにいられそうだ。