あれはまだ、私の職場が休業することになるとは思いもしなかった頃。
1階のリビングの書棚が、気になって仕方がない。
「ゴゥン・・」という効果音とともに視界に割り込んでくる。
しばらく無視していたが、あまりに気になるので夫を誘い込んで整理した。
不要なものは捨てたり寄付したりして、すべての棚を拭き、
最後にホワイトセージでスマッジしたら、ものすごく爽快な気分になった。
それから片付けが止まらない。
寝室のクロゼット、絵の道具、屋根裏、食品庫、洗面室の物入れ・・・
そうしている間にもコロナウィルスの騒ぎは拡大し続け、
私はとうとう家にいることになった。
引き続き片付けをしながら、自分の心が少しずつ静かになってゆくのに気づく。
そういえば、ずいぶんと瞑想をさぼっていた。
カードも引かなくなって、ウォーキングもしなくなった。
外側のことに振り回されて、頭でものを考えて暮らしていた。
時間はいくらでもあるので、瞑想を再開した。
家にばかりいると運動不足になるので、ウォーキングも再開した。
そうすると、空中に舞っていた埃が下に落ちるように、心が澄んでくる。
心が澄むと、ひらめきやヒントがアンテナに引っ掛かりやすくなる。
たとえば昨日、こんなことがあった。
職場からもらった書類を、全部読んでいなかったので読もうと思ったら、
どこにもない。
なにか大切なことが書いてあるような気がする。
確かに家に持って帰ったのは覚えている。
仕方がないから翌朝、近所に住む同僚に電話して、書類をコピーさせてもらうことにした。
寝る前に、あの書類が見つからないんだよねー、と
潜在意識に話しかけてから(かなりヤバい人みたいだけど)眠りについたら
書類が見つかった夢をみた。
翌朝、そこは既に何度も探した場所だったので、やっぱり夢か、と思った。
同僚に電話するか、と思ったときに、ふと、
いや、電話する前にその場所をもう1度見てみよう、と思い、
そこに行ったらば、
果たして書類が、あった!
半分に折った形も、夢でみたそのままだ。
確かにそこは探した場所だったのに。
心を鎮めると、いろいろいいことが起こる。