太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

分かれ目

2020-03-23 08:36:46 | 日記
私が1番最初に作品を売り始めたギャラリーが、閉まることになった。
事情があって、数か月前に私はそこで売るのをやめていたのだが
マイクやヴィッキーは、まだそこで売っている。
ワイキキのホテルの中という場所は、家賃もそれなりに高いだろうし
コロナウィルスの影響は、店を閉める大きなきっかけになったのだろう。

「今朝、ワイキキに行ったら、いくつかの店がもうなくなっていて、
なんだか気分が滅入るよ」

ヴィッキーからそんなメールが来た。
彼女は作品を売って生計をたてているのだから、滅入るのもわかる。


1週間の春休みだー、などと浮かれていた私であるが、
昨日の午後、とうとう知事から自宅待機の声明が出た。
3月23日の午後4時半から、食料の買い出しなど以外は家を出てはいけない、というのだ。
多くのオフィスは4月末まで休まねばならない。
もちろん、夫の職場もそうなるだろう。
私の職場からはまだ連絡がないけれど、やはり同じだと思う。
ということは、

夫婦ともに4月末まで無収入。

文字にしてみて、怖くなったので、言い換えてみる。

夫婦ともに4月末まで仕事がない。

や!これも同じか。

夫婦ともに4月末まで働かなくていい。

うん、だいぶ気持ちが楽になった。
5週間のバカンスをとって旅行に行ったと思えば。


あまりに急に多くの人が解雇されたり、休まざるを得なくなったので
政府の失業手当の申請サイトがさばききれずに壊れてしまったらしい。
自宅でもできる職種の人はいいなあ、なんて思ったり。
スーパーマーケットなどで働く人は仕事が続けられていいなあ、なんて思ったり。
でもそのあとで、
仕事が永久になくなったわけじゃないし。
仕事が休みの間も、会社は私たちの医療保険を払ってくれるというから医者にもいける。
銀行には、困らないだけの蓄えもある。
と思ったり。



「今、分かれ目だよね」


ヴィッキーが言う。
私もそう思う。
この世界で、今なにかが大きく変わっているときで、放り出された私たちは、どこに行くのか選べる。
ポジティブか、ネガティブか。
信頼か、恐れか。
感謝か、不安か。

なにを選んでも、ちゃんとその先に人生は続いてゆく。
だからこそ私が今できる、最善の選択をし続けていこう。


やったぁー!、夫婦ともに4月末まで働かなくていいぞぉーーー!😂 


最善の選択をし続けてゆくには
多少の強がりも必要だったりするのである。