太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

クジャクのいない生活、脅かされる?

2020-03-28 09:56:40 | 日記
うちの庭に、野生のクジャク達がやってこなくなって
そろそろ4年ほどになるだろうか。
彼らは夕方になると、どこからともなく我が家に集まってきて、
隣の家の柵 → うちの1階の屋根 → 2階の屋根 という順序を踏んで、
庭のモンキーポッドの樹(日立CMの、この木なんの木、の樹ね)に飛び移り、
枝に鈴なりになって眠るのである。
私がハワイに住み始めたときには、4,5羽だったが、多い時には20羽はいたという。
日本にいたとき、ハワイの義両親と電話を話をしているとき、
後ろで鳴くクジャクの奇声で声が聞き取りにくかった。
そう、ただ静かに寝ていてくれるならいいものを、夜にクジャクたちは奇声を発するのだ。
それも、鳥というより恐竜にことごとく近い。


ギョエー!!!ブーッ!!クワぁーーーーーッ!


1羽が鳴くと、ほかのクジャクも一斉に鳴くのでたまらん。
これが毎晩である。
善人の国から善を広めにやってきたような善人の義父が、BB弾を買ったほどだ。
そして朝になると、彼らはペタペタとドライブウェイを歩いて、
どこかに出勤(?)してゆく。
ヒナを何羽か育てていたときには、かわいいなあと思ったこともあったが
すぐに大きくなってしまう。

そのクジャクたちが、寝ぐらを変えたか、あるときぱったりと来なくなった。
いやー、これで安眠できると、みんなで喜んでいた。
あれから数年。
今朝、変な音で目がさめた。
カズー、という楽器を知っているだろうか。
口に加えて息を吹くと、ブー、という独特の割れた音を出す笛。
誰かがカズーを吹いているのだと思い、また眠りにつくのだが、
うとうとすると再び「ブー!」と来る。
それが何度か続き、
「もう!誰が土曜の朝にカズー吹いてんだよぅ!」
と怒る私に、夫が静かに言った。

「あれはカズーじゃなくて、クジャクだろう?」

私は飛び起きて、ベッドの上の高窓から外を見た。
音はすごく近いところから聞こえてくる。

 いた!!!!!!!

隣家の屋根先にいるのが見えるだろうか。

屋根軒先にたたずむクジャク(めす)

クジャクはしきりに、ブウブウ!くわっくわっ!と仲間を呼んでいる。
呼ぶな呼ぶな、頼むからどこかに行ってくれ。
隣家には大木はない。
うちのモンキーポッドは寝ぐらにするのにもってこいだ。
彼らがなにを考えているのかわからんが、
私は窓から、来るなよー、来るなよー光線をクジャクに向けて飛ばし続けることしかできないのである。








家にいるのは楽しい

2020-03-28 09:21:56 | 日記
職場が臨時休業になってから、ちょうど1週間。
えっ!たったの1週間!!
普段はあっという間の1週間が、
いろんなことが起きているからか、もう半月ぐらい経ったような気分だ。

Judithに電話してみた。
彼女はハウスワイフだし、夫のTonyは既にリタイアしているから
彼らの生活は変わらない。
先週の月曜日に会ったばかりなのに、やはり半月ぐらいぶりのような気がする。
「仕事は休みになってるの?」
そうか、臨時休業になったことを彼女に言っていなかった。
「じゃ、絵を描く時間がたっぷりあってよかったねえ」
そうなのだ。
「そうだ、トイレットペーパー、まだある?フフフ」
「あの節はありがとう。あれがなかったら今頃庭の葉っぱだったよ」
先週、彼女がトイレットペーパーを分けてくれたので、大変助かっている。
「昨日、Tonyがコスコに行ったら、建物を2周するぐらいの行列で、諦めて帰ってきたわ」
外はまだそうなっているのか・・
「失業保険、申請した?」
したとも。
シュートメに手伝ってもらって、オンラインで数日前に。
しかし、1日に2万件以上の申請があるというから、いったいいつになるのか。
解雇されていなくても、こういう場合は申請できるということを知らなかった。


1週間だけど、結婚してから、こんなに長く家にいるのは初めてかも。
ハワイに移住してから、働き始めるまでの期間は家にいたけれど
義両親の家に居候だったし、右も左もわからないときで、
同居のストレス、夫のウツ再発で、生活を楽しむ余裕はなかった。


仕事に行かないで家にいる生活を、私は意外と楽しんでいる。
暇を持て余すのではと思ったが、全然そんなことはない。
同じ時間に起きても、起きるのが億劫でなくなった。
好きな時に絵を描いて、その合間に掃除をして、猫たちと遊んで、本を読み、
丁寧にコーヒーをドリップして、ウォーキングに行く。
家の中はピカピカで、床なんか何度もポリッシュをかけてつるっつる。
私にも家事力があったのか、と錯覚してしまう。
このままずっとこういう生活ってのも、いいなあ。
なんて思ったりもする。
子供がいない専業主婦は、こんなにゆったりと暮らしているのか。


とりあえず、これは4月末まで、あと1か月は続くと思われる。
ハワイが旅行者を受け入れられるようになるまで半年以上かかるのでは、
という説もあるから、もっと延びる可能性もある。
専業主婦になりたーい、とほざき続けて26年。
結婚する前を足したら、36年間働き続けてきた、これは私へのお年玉だと思って
せいぜい楽しむことにする。