太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

私に聞いてはいけない

2021-02-05 10:53:50 | 英語とか日本語の話
たまに聞かれることで、そのたびに脂汗が出るほど困る質問がある。


どうやって英語を勉強したらいいか教えてほしい


その質問をする人たちは、大きな勘違いをしている。
日本に住んでいたときは、ガイジンと結婚しているから英語ができるという、
今は、アメリカで暮らしているのだから英語ができるという、
そして、勉強して英語ができるようになったはず、という勘違い。

聞く相手を間違っている。
高校の英語授業以来、私は英語をちゃんと勉強したことなどないのである。
今の夫と結婚した当初、あまりに英語がわからなくて、毎日が笑い話みたいだった。

相手が夫だけなら笑い話で済むが、ハワイで暮らし始めたら、さすがの私も焦った。
会話についてゆけない、言いたいことが伝わらない、ストレスが溜まって夫に八つ当たりする、気休めに英文法の本を読んだりする、飽きる・・その繰り返し。

ハワイには日本人がたくさんいるのに、どういうわけか、職場にしろ、絵の仲間にしろ、
日本人がいない社会ばかりに私は属しているから、英語なしでは生活ができない。


勉強法を尋ねられたとき、勉強をしてこなかったので答えられない、と正直に言う。
そうすると、「だって英語で生活しているじゃないか」と言われる。
確かにそうだ。
家でも職場でも絵の仲間とも英語で話し、英語で問い合わせをしたりしている。
電話は難易度が高いけど、面と向かってであればどんなことでも伝えられるし、理解もできる。
しかし、それはけして私が英語をがんばって勉強したからではないのだ。


ハワイに住んで10年、私に言えることがあるとすれば、たったみっつ。


1.正しい英語を話そうとするのをやめること。

2.一字一句を理解しようとしないこと。

3.人が話すのを真似ること。


高校の英語教師は、交換留学生と話せなかった。
文法も単語もお粗末な私が、正しい英語なんか話せるわけがない。
英会話教室で英語を習ってから外国に行こう、という友人もいたけれど、
私の人生は常に見切り発車なので、英語も話せないのにガイジンと結婚し、外国に来てしまい、
気づいた時にはすでに英語人生は始まっており、今更英会話もないもんだ。
私にできることといったら、等身大の自分を受け入れることだけ。


英語がわからないことを恥じない。
変な英語でも通じればいい。


言葉にすれば簡単だけれど、この壁は案外険しく、
けれどいったん乗り越えてしまえば、嘘のように気が楽になる。
そして気が楽になると、恐れがなくなるのでぐっとコミュニケーションがとりやすくなる。

私の英語は、周りの人が話すのを真似して話しているだけの、
ようするに見よう見まねなのだ。
だから、いざ書こうとすると、スペルがわからない。
文章になると、雰囲気で伝わる会話と違って、文法でつまづく。
10年前には、話すよりも書くほうがまだ得意だったのが、今じゃてんで逆。
こんな英語でアメリカで暮らしている自分は、すごいとすら思う。

そんなわけで、知識よりメンタル重視の私には、
勉強法についてなど、なんのアドバイスもできないのである。









寒い朝ふたたび

2021-02-05 09:52:01 | 日記
今朝も昨日と同様に最低気温(13℃)の朝。
震えながらウォーキングに出かけ、できる限り速足で歩いた。
近所には、暖炉の匂いが漂っている。
義両親側の家の暖炉にも火が入っているんだけれど、天井が高いので暖気はすべて上に上がってしまい、
こちら側に温まった空気が流れてくるのに半日かかる。
暖炉というのは、真ん前に陣取っていないと意味がないから、暖房器具としては効率的じゃない。

うちの寒がりのオスの猫は、彼の冬の定番の場所。
電熱ストーブの上

ストーブの上にタオルを敷いて、温めた上で昼寝。
美味しそうなロールケーキが転がってるみたいにみえる。
寒いときには、冷たい電熱器の上にジッと座って、誰かが温めてくれるのを待っているカワイイやつ。

衣類乾燥機から洗濯物を出してくると、2匹が我さきに駆け寄ってきて
テーブルに広げた温かい洗濯物の上で丸くなる。
今度、日本に行ったとき、小さいサイズのホットカーペットとか、湯たんぽなんか買ってこようと思う。
そういう、「あったらいいな」というものは、殆どハワイじゃ買えない。
いつ日本に行けるのか見当もつかないけども。