普段は日曜日は仕事になるのだけれど、この日は変則的に休みになった。
朝、張り切ってビーチに行く。
が、行ってみたら風が強く、水温に体が慣れても、水から出た部分が肌寒い天気で
波打ち際を少し歩いただけで引き返した。
来週分の食料の買い物をして、帰宅。
義両親側のファミリールームに広げてあるジグソーパズルをみんなで仕上げる。
インディアナ州に住む、夫の叔母ロビンと電話でおしゃべり。
シュートメの3人いる妹のうち、末のロビンは他の叔母とは毛色が違う。
16で子供を産み、結婚して離婚。
マイクと互いの子供が独立してから再婚したが、8年前にマイクが癌で他界し、今は独りで暮らしている。
ロビンは手先が器用で、特に刺繍は玄人はだし。
ギャラリーのサイトで私の作品を見たロビンが、欲しい、という作品をキャンバスプリントにして送ったら、近所の人に見せてまわって注文を取ってきた。
ロビンとは10歳ほどしか年齢が違わないし、なんとなくウマがあう。
夏になったらハワイに来るというので、楽しみだ。
ディナーは、予告どおり5時に始まった。
メインはロブスターとキングクラブ。
シュートメはカニにアレルギーがあって食べられず、義父は食べるが、めんどくさいという人。
だからカニは私と夫のために用意してくれた。
「今日、ビーチから戻ってきたとき、隣のお寺の墓地に行く車が長蛇の列でさ」
と私。
「そうね、母の日だからお墓参りをするのよね」
とシュートメ。
「私の母は頼りない状態だけど穏やかに暮らしているし、あなたもこうして元気にしてる。生きていてくれることに感謝してるよ、ありがとう」
「私も!(自分でも元気でいることに感謝してる、という意味ね)」
シュートメはお茶目なそぶりでそう言って笑った。