Sand Bar(サンドバー)に行った話。(その1はコチラ)
往きは偏西風に向かっていく。
左端の煙っているのはスコール
義両親も快調に漕いでゆく。
76歳でこのフットワークは、ハワイに住んでいるからだろうか?
サンドバーが水平線のように見えてくる。
到着。
1時間ぐらいかかるはずが、30分ほどで着いてしまった。
カヌーをつなぎ止めて、シュノーケルの準備。
これが海の真ん中。
深さはくるぶしから、ふくらはぎぐらいまで。
ピクニックテーブルを持って来て、お昼を食べる人達もいる。
夫が子供の頃は、ボートを持っていたのでよくここに来たという。
表面に出ているのはサンゴ。
シュノーケルで潜ると、この浅瀬がサンゴでできているのがわかる。
この浅瀬全体の下が全部サンゴみたい。
潜る前から亀が何頭も泳いでいたが、潜ってみて驚いた。
何層にもなったサンゴの壁の隙間に、畳1枚分はあろうかという大きさの亀が昼寝しているではないか。
それも1頭どころじゃない。
大人4人ぐらい軽く背中に乗れるのが、何頭もいるのだ。
「軽く200歳は超えてるね」
夫も義両親も、これだけ巨大なのは見たことがないという。
本当はもっとゆっくり潜りたいところなんだけれど、このサンゴでできた大陸の外側は、急激に深くなっていて、
深さ恐怖症の私にはとてもじゃないけど無理。
ひたすらターコイズブルーの水が足の下に広がっていて、底が見えない。
背中がぞわぞわし、呼吸が浅くなる。
なるべく深いところを見ないようにしていても、リラックスできない。
この理由のわからぬ恐怖を、今生中に私は乗り越えられるんだろうか??
クラッカーやバナナの食事をしてから、浅瀬を散策。
誰かが連れてきたライフジャケットをつけた犬が、嬉しそうに全速力で走り回っている。
人も犬も、「ここが海の真ん中なんて!」という非日常を満喫している。
1時間ほどすると、続々とカヌーやボートが集まってきた。
まだ空いている朝のうちに来てよかった。
この浅さだと海水も、冷たいお湯ぐらいの温かさ。
帰りは偏西風に背中を押されて、とても楽。
来た時とは違うルートを通って戻ることにしたが、陸に近づくとかなり浅くなっていて、
何度かカヌーが乗り上げてしまい、行きつ戻りつしながら戻った。
陸に戻って振り返る。
うちの村は田舎だけど、田舎には良い場所が一杯あるのだ。
海風に吹かれて、自分のペースでいけるカヌーは原始的だけど楽しい。
こんなに簡単に行けるのなら、何度でも行きたい。