太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

小出しに、くる

2021-09-17 07:57:42 | 日記
母が亡くなって2週間あまり。
姉からLINEがきた。

階段上っているときとか、料理しているときとか、
急に、ああもうお母さんに会えないんだな、あの顔を見られないんだな、と思って胸がキューンとなる

それはまったく私も同じ。
私はいつもどおりに生活しているが、日常の何でもないとき、ふと無性に悲しくなる。
ずっと会えないまま逝ってしまったから、
私が留守をしている間に、母がどこかに行ってしまったような感じ。
母が亡くなったことはわかるけど、もう会えないのだということには、心がついてゆかない。

通勤の車の中で、声の限りに叫ぶ。

「おかあさーーーーーーーーーーん、おかあさーーーーーーーーーーん」

いい年したおばさんが、異様な光景ではある。

「あのテーブルで味噌汁食べたとか、浅間神社に歩いて行ったとか、なんでもない小さなことばかりものすごく思い出しちゃう。
49日の間はここにいるんでしょ、僕はおかあさんに話しかけながら過ごしているよ」

寝しなに夫とそんな話をしながら眠りについた。
夜中に、誰かに右肩を指先で トントン と叩かれて目が覚めた。
夫は背中を向けて寝入っている。
猫たちも長くなって寝ている。

(おかあさん、私が叫んでるもんだから見に来てくれたんだね)

母がいない寂しさは、こうして小出しにやってくる。