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自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

魂のピアニスト~フジ子・ヘミング

2004-11-10 | 展覧会
●大丸ミュージアムKOBEでフジ子・ヘミング「もうひとつの世界」展
1999年2月11日に放映されたNHKのETV特集「フジ子 あるピアニストの軌跡」がフジ子・ヘミングの人生を劇的に変えてしまったんだろうな。

ぞろりんとした洋服をまとった、およそピアニストには見えないおばさんが、ピアノの上や周りをうろうろしているネコたちにエサをやっている姿が今も目に焼き付いている。

この展覧会はそんなフジ子さんの愛用の小物をピアノの周りに配した部屋の再現。
大型スクリーンを使った、今年、東京芸術劇場で収録された「ラ・カンパネラ」など5曲の演奏のもよう。
1960年ごろから描きためた70点ほどの絵の展示で構成されている。


絵がすごくいい。そして絵それぞれに添えられたコメントが彼女の強さ、明るさ、前向きな人生そのものを表している。

ピアノに対しての彼女の思いがパネルにしてあった。

//「ピアノがあって・・・・・・」
「ローマは一日にして成らず」ということわざがあるでしょ。
若いときはなに言ってんだろうって、
思ってたけど。
若いときは音に深みが出ない。
最近わかってきた。みんなが『カンパネラ』を聴いて
誉めてくれるのは、
私のたどってきた数奇な半生が、
音に表れるからじゃないのかな。
これは隠せない真実だから。
ピアノの前ではすべてさらけ出すことができる。
演奏には自分のすべてが出てしまう。
いくら格好つけてやってもね。
自分との戦い、そこがピアノの魅力。//

ミュージアムショップでは彼女の小さな絵を、大きく版画に起こしたものを販売していた。
CDもよく売れている。
演奏会のチケットもグンと高くなった。
まあ、少しはいい思いをしてもいいかな。大変な人生だったんだから。

私は彼女の絵の原寸に近い、絵葉書をたくさん買って帰ってきた。


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北野☆工房のまち

2004-11-10 | 旅・おでかけ
阪急電車の山側に用事があった帰りに、久し振りに北野工房のまちに寄ってみました。

神戸に縁の深いケーキ屋さん、パン屋さん、レストラン、和紙や靴、アクセサリーの手作り工房など21のお店が入っています。
オープンしているのは午後6時まで、日が短くなって、5時過ぎにはもう光が灯っています。



北野工房のまちはトアロード沿いにあります。北野の異人館街を新神戸方面から西に向かって歩いてきて、南京街で夕食を摂ろうなんていうときに、ちょうどお茶を飲んだり、お土産を買ったりするのにいい位置にあります。

少子化で閉校になった1908(明治41)年創立の北野小学校の校舎をそのまま使っています。どこかなつかしい雰囲気のある、かわいらしいモールです。


私は1階の食べ物やさん街をなるべく見ないように通り過ぎて、2階の神戸和紙の店に寄りました。

お正月に飾る絵馬の材料を買うためです。ちぎり絵でつくります。簡単につくれるようになっているので今年中にはできるでしょう。
でなければ13年後、私はどうなっているか分かりませんから。





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