自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)

2008-09-16 | 落 語
9月12日(金) 兵庫公会堂で第164回兵庫区民寄席

演目は―
桂 福矢・・・代書
笑福亭三喬・・・月の群雲
桂 あやめ・・・私はおじさんにならない
桂 春駒・・・地獄八景亡者戯

久し振りに生落語を聞きに行きました。
桂 春駒さんが中心となって、年5回ほど開かれている兵庫区民寄席です。
1回に5席ほど、この日で164回というロングラン寄席なのに、行ったのは初めて。

朝ドラ「ちりとてちん」にはまらなかったら、他区の催しだし、知らないままだったかもしれません。


300ほどの客席は常連さんらしき人でいっぱいです。

開場とほぼ同時に席は埋まり、だ~っと、お弁当を食べ始める人がかなりいて、圧倒されました。

大っぴらではないとしても、口演中に、何か食べる人、飲む人、写真撮る人と、くだけた雰囲気です。

桂 あやめさんは上方女性落語家9人のうちの1人です。彼女を見ると、連続強盗殺人事件の犯人に首を絞められたことを思い出してしまいます。
だから、ちょっとのどを絞めたような発声なんでしょうか・・・んなわけないですね。

「私はおじさんにならない」は働く女性の生態ネタ。
飲み食いの席で、「領収書ください」と店にたのんだら、おじさん道まっしぐらですって。

思い当たるふし、ありませんか?

トリは桂 春駒さんの「地獄八景亡者戯」。通しで1時間を超える大作です。
桂 米朝さんが「東の旅」の一つとして、断片的に語られてきたものを仕立て直したそうです。

最近では米朝さんが演じることはなく、中堅の噺家さんたちが演じることが多いようです。

さすが、噺家歴40年近い春駒さん、大きな身振り手振りで、時事ネタ―事故米のことも、もちろん入ってました―をタップリ交えて、よどみなくサゲまで突っ走りました。

2時間半、眠くなることもなく、楽しめたのですが、私は笑う修業がまだまだ足りないようです。

1人おいて隣りに座っていた母親と30代始めくらいの娘さんが、お腹を折り曲げるように、コロコロと笑うさまを、うらやましくながめたのでした・・・。




コメント
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