菅首相長男による総務省接待問題で頭に浮かんだ事を書きました。
アジア太平洋戦争下において、生活必需品の欠乏が甚だしくなると、闇取引が横行した。1939年10月に神聖天皇主権大日本帝国政府が国家総動員法に基づく統制経済の一環として「価格統制令」を発令し、公定価格を低く抑えた結果、多くの物資が闇市場に流れたのであり、その結果庶民は高い価格(闇値)で物資を購入しなければならない状況に置かれた。
例えば、米価格は1943年12月現在で公定価格の6倍、1945年には70倍となった。同時期に、綿布は4.5倍から39.5倍となった。砂糖は22.7倍から241倍となったのである。
闇取引は日常化し、1942年頃からは「闇でなければ物は入らない」といわれるようになり、44年頃には闇値による買い出し行為は常識化した。
統制経済違反の中には、統制団体の役職員、町内会・隣組などの役職者など地位を利用した職権乱用・公私混同が多かった。また、軍・官庁及びこれと結託した業者による物資不正流出などの大規模な事件も目立った。
このような結果、「公」が消滅した事態となり、社会のモラルや秩序は空洞化した。そして、そのような社会で流行る言葉があった。それは、
「世の中は星に碇に闇に顔、馬鹿者のみが行列に立つ」というものであった。
星と碇は陸海軍の軍人、顔は地主、中小企業主、医者、官吏、配給所の商人、町内会長・隣組長などをさした。
菅自公政権の政治手法は上記と似たようなものであり許してはいけない事でああり、戦後の民主主義を空洞化させ憲法を否定するものではないかと考える。
(2021年2月21日投稿)