※2017年11月18日に投稿したものですが、再度投稿しました。
2017年11月12日、大阪御堂筋で万博誘致を紹介するイベントが実施された。たくさんの有名人や吉本芸人が宣伝マンとして顔を揃えているようだが、あなた方には倫理や哲学はないのですか?どのような功績を残そうが、どのような人気を博そうが、真の人間の値打ちというのは、どのような倫理観や哲学を持っているかという事にこそ存在するものだろう。それが見失われたのが今日日本の人々の姿という事であろう。
芸人……ダウンタウン、今田耕司、中村鴈治郎、片山愛之助
有名人…千玄室、コシノジュンコ、本田圭佑、山中伸弥
大阪維新の会の大阪府知事松井氏と大阪市長吉村氏は安倍政権と結託して、2025年に万博を大阪に招致しようとしているが、この大阪招致については、当初から府市民の大勢が反対している。その理由は、万博そのものの必要性を認めていないという事と、彼らが万博に使おうとしている税金を、博打商法である万博に使うのではなく、府市民生活の現に切迫した問題や、身近な生活や老後(高齢者)の生活に安心感を持てるような使い方を求めている事と、またそれ以上に否定すべき重大な問題としては、カジノ開設をしようとしているからである。あまりにも主権者府市民の意思を無視した施策であるからだ。
しかし、安倍自公政権、大阪府知事松井氏、大阪市長吉村氏らは、それでも強引に、他でもなく自分たちのために、推し進めている。
2017年7月26日に、2025年の万博の日本開催を目指す誘致委員会(榊原定征会長・経団連会長)と超党派の国会議員連盟(二階俊博・自民党幹事長)、松井大阪府知事ら関西の首長、企業の代表ら政財官400人余りが大阪で総会を開き、機運醸成や外交活動を今後加速させる方針を確認したという。そして総会後には懇親会が催されたという事である。
さて、その懇親会の記事内容においても私は非常に不愉快な思いを感じた事がある。それは許し難いものである。それは、吉本興業のタレントである、西川きよしやハイヒール桃子・リンゴやNMB48の山本彩らが参加し、機運醸成のお先棒を担いで揃って気勢を上げているからである。
吉本興業は「金のためなら何でもやる」「仕事であれば何でもやる」という事を自ら暴露したからである。西川きよしもハイヒール桃子・リンゴもこれまでの日頃のテレビ番組では彼らの「信念」を感じさせる言葉を口にしていて好感を持っていたのであるが、今回の件で、それは建前である事を見せつけられ、改めて彼らの本音を見せてけられ、彼らには「価値観」や「信念」などないのだ、「金のためには何でもやる」「人気のためなら何でもやる」のだ、「信用できない」のだという事を実感させられた。
吉本興業やその演芸人らは、先のアジア・太平洋戦争下における演芸人の軍隊慰問動員部隊であった「わらわし隊」に対する反省は持ち合わせていない事がわかり非常に残念で寂しくなった。彼らは安倍自公政権や大阪維新の会の翼賛勢力・府市民扇動集団となっている自覚はないのだろう。この意識状況が恐ろしいのである。大阪府市民を国民を不幸に導くのである。大阪府市民は彼らに騙されない覚めた眼を失わず、自らの未来の生活を守らなければいけない。
(2018年3月3日投稿)