NHKから国民を守る党(N国)の立花孝志党首は、参院選で初めて知った時から、憲法を尊重する国民としては、彼の発言や態度などから、彼の価値観や思想が非常に気になっていた。彼は人権感覚に欠けているようにみえ、そのため異文化への理解やその尊重、異文化との共生に価値を認めていないようにみえていた。
その推測が当たっていた事が比較的速いスピードで立証されてきた。それは先ず、北方領土問題に関して憲法違反である「戦争煽動発言」をした丸山穂高衆院議員の入党をこだわりなく認めた事である。
そして、極めつけが、立花氏が動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開した9月19日の動画での発言である。それは、
「世界平和をするためには、人口コントロールだと思っている。馬鹿な国ほど子どもを産むから。馬鹿な民族というかね」であるとか、「(人口対策としては)アホみたいに子どもを産む民族はとりあえず虐殺しよう」と。また、「ある程度賢い人だけ生かしといて、後は虐殺して」とも発言したのである。
これらの発言は、彼がいかに憲法理念を無視した公務員にあるまじき「無法者」であるかを明らかにするものである。主権者国民は、憲法理念を無視したり否定している皇室、閣僚、議員、公務員には直ちに国会から退場してもらうべきである。
立花氏や丸山氏のような発言は、戦後国会史上、初めてである。主権者国民がこのような発言を黙認し問題視しなければ、自ら主権者としての立場の維持を危うくし、主権者の立場喪失に導くだろう。
主権者としての立場は、主権を侵害する敵から、主権を守るために闘う事によってこそ保障されるのである。権利は闘いによってのみ獲得維持できる。
(2019年9月29日投稿)