ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

ついに発症

2007年05月03日 13時31分56秒 | 日常
 我が家の仏間に隔離して10年、去年の暮れからは白黒猫2匹と強引に一緒にされた猫エイズのチビ。爺さん猫じろべえにかかりっきりだったので、ちょっとは気になっていたのですが、チビがここ1ヶ月、あまり食欲がなく、体もやせてきていたので昨日の夜、思い切って病院に連れて行きました。そして、以前の病院で言われていた猫エイズにも疑問を持っていたので、思い切って検査をしてもらったら、ここ1ヶ月の体重激減と脱水は、どうも猫エイズが発症したらしいということだったのでした。
 10年、元気で生きてきたからもしかしたら、本当は違うのでは?と思ったのに。
 ショックで、保護して10年の彼女の猫生は、これでよかったのかと女医さんにいったら、そりゃ保護されなかったらもっと早くに死んでいたし、この10年、絶対に幸せだったはずですよと言われました。
 ほかの猫と一緒にさせた当初は、偽造家族みたいで楽しそうだったのに、やはりストレスになっていたのかもしれません。彼女に対しては、本当に気の毒なことをしてしまいました。若いオス猫サンタとは、相性が悪かったのでしょう。
 チビという多摩市の野良猫は、夫が保護し、私が預かったのですが、最初は手のつけられない暴れ猫で、よく怪我させられていました。そのすごいことといったら、ターリバンのテロリストみたいなので、つけた名前が、チビ・ビンラーディン。でも、恥ずかしくてそんな名前、人に言えませんよね。夫は大喜びしてつけたんです。
 チビデブ猫が、ついに猫エイズを発症。これからが大変なんでしょう。
 果たして、黒二毛ごまこは、オス猫サンタを受け入れてくれるのでしょうか。
 だから、多頭飼いはよくないんです。一家に一匹でいいのです、家族なんだから。愛情を独占でいるという安心が、ペット自身を幸せにできるんだと思います。
 さてこれから、どうしよう・・。前途多難の猫事情でした。正直に言えば、家族同然のごまこがつらい思いをするのを見るのはいやです。困ったなーー。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

武士の一分

2007年05月03日 13時18分16秒 | 映画

 昨日、下高井戸シネマで見た2本目が、この「武士の一分」です。こちらも、よかったです。けっこう泣きました。そして、木村拓哉って、時代劇も似合っているな、とにかく何演じても、かっこいい役者なんだと感心しました。
 山田洋次監督の藤沢周平時代劇3部作のラストを飾るのが、この武士の一分。実によくできている映画です。
 最初の「たそがれ清兵衛」も下高井戸シネマで見ました。そして、この山田組の美術に知り合いがかかわっているのです。映画製作には大勢の人間がかかわっていますが、クレジットに載るまでになるって、大変なことなんですよね。ドラマもそうです。知り合いがセットを作ったというドラマを見ても、なかなか最後に名前が出てこないんです。
 その知り合いのYさんは彫刻家ですが、亡くなった父親の会社を継いでがんばっています。Dr.コトーではあの診療所を作ったそうですが、その、わざと年代を感じさせる「エイジング」の手法について、賞をとったあとに夫とわたしと彼で飲んだとき、かなり酔っ払って喜んでいましたっけ。そのあとでした、彼の会社の名前がドラマの最後に出てきて、あーよかったねー!と思ったのは。今回も、見終わって席を立つ人を尻目に最後まで目を凝らしていたら、ありました、「山崎背景」が!!感動しました。
 細部にまでこだわる監督の下で本当に苦労の連続でしょう。でも、いい映画に携わって、幸せでしょうね。うらやましいな。藤沢周平は、さえない武士の描写がすばらしく、時代劇でもスーッと入っていかれる共感があるからこそ、あれだけ人気があるのでしょう。その原作を見事にリアリティーをもって作り上げた山田洋次監督も、すごいです。時代がどうであれ、人の気持ちや思いは一緒なんですよね。
 決闘シーンはドキドキしました。血が出たらハエがたかりそうな季節・・・。そういえば、藩主が廊下を通るときに声をかけてもらえるということで、失明後に元上司と出向いた庭の隅では、二人とも藪蚊に刺されっぱなしで、あの痒さとたまらなさ、よく表現できていました。風の向き、匂い、そういうことまで感じられる気がする、よくできた映画です。だからこそ、人の心のひだまでも感じられるのでしょう。三村新之丞(主人公)も、目が見えなくなって逆に見えてくるものがあったんだと思います。決闘のあと、戻ってきた女房と静かに幸せに暮らしていくことでしょう。苦難が絆を強くするんだと思いました。
 脇役もものすごい俳優たちが演じているんですが、その中でピカいちなのが、笹野高史の中間役。見事でした。いい味出していました。
 芋がらの煮物、私も作ってみたいな。あの当時のものを食べていたら、きっと健康でいられるのでは?スローフードです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「合唱ができるまで」

2007年05月03日 12時28分21秒 | 映画
 昨日、久しぶりに下高井戸シネマで映画を2本見ました。最初のモーニングショーのが、この「合唱ができるまで」。パリ13区のアマチュア合唱団の練習の様子を描いたドキュメンタリーで、パリの街が見られるかな、と思ったのでしたが、練習風景と本番だけで、街中の様子はまったくわかりませんでした。それも、本番は1月31日と2月1日、協会でということですからパリの厳冬、練習室も暖房が効いているのかどうか、結構寒そうでした。でも、音楽を作り上げているその姿がとても感動的でした。音楽にかかわっているすべての人に見てもらいたいです。すばらしい指導でした。子どもたちにラテン語の歌詞を教えるところとか、ソリストのティーンエイジャーに、平和の意味を聖書の時代を想像して考えてみるようにとか、たくさんの発見があって、本当に面白かったです。
 ヨーロッパでも教会離れが目立ってきたということでしたが、こうして、いろんな人がキリスト教音楽を勉強するために集まっているというのは、素敵なことです。
 習いに来た一人ひとりの個性がすばらしく、それぞれが素敵でした。特に、子どもがかわいい!!指導は、固定ドでしていたようでした。それと、本当にユニークな指導の仕方。日本で音楽教育をしている人、絶対にみるべきですね。見ながら、わたしも声を出しそうになりました。
 合唱をやっている人は必見ですね。見に行ってよかったです。
 本番は、目白の聖マリアカテドラルみたいに大きな教会でした。本番の演奏が始まって映画は幕となります。残念ながら、下高井戸シネマでは明日でおしまい。もっとあちこちで上映してほしいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする