ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日俳壇2月16日

2020年02月16日 21時00分53秒 | 俳句

大串章選

シスターのオール捌きや風光る     柏市 藤嶋務

 シスターがボートを漕いでいる姿が、びっくりでさらにかっこいい!


高山れおな選

旅人の如くマスクを探しけり     さいたま市 齋藤紀子

恐れるも恐れられるもマスクして   青森市 小山内豊彦

マネキンの脱いでまた着る春隣り   仙台市 三井英二

 一句目と二句目、今大問題の新型コロナウイルスのせいで、日本でもマスクが品薄になり、手に入らなくなりました。この騒動を句にしたものが今回は多かったです。

 三句目は、マネキンだけじゃなくて人間さえも、この季節は日々、気温変動が多くて何を着ていいかわからなくて、苦労します。この句は、銀座のデパートのショーウインドウの様子が目に浮かんで選びました。春を待つ思いが待ち遠しくて、春のファッションをいち早く着せたマネキンが目に浮かびました。


稲畑汀子選

老犬より老人元気冬の朝        芦屋市  高杉靖子

 人生100年時代です。老人は元気で長生きしなくては。老犬も、昔よりは長寿になったはずですが、犬の介護は大変ですね。それも大型犬となると・・。昔、谷口ジローの「犬を飼う」という漫画を読みました。


長谷川櫂選

わかさぎの光の穴を覗き込む      長野県川上村 丸山志保

八十を省きて三粒年の豆        八王子市 石川みえ子

 一句目、わかさぎのきらきらした様子が目に見えるようで、とてもいいと思いました。二句目、83才の作者、たしかに83粒なんて、食べるのは無理。再来年はチコちゃんですね!

コメント
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