義母が亡くなれば今住んでいる家は売却になるので、ハッチと暮らすマンションを買うかどうか悩んでいます。賃貸で無職で猫?ってな贅沢、許されそうにありませんね、このご時世では。引っ越したところでいつまた追い出されるかなんてびくびくするのも。ま、どっちにしろ、多摩川のホームレス生活がまっているやもしれません。以前、義母に、あまり贅沢したら、いっしょにそうなるよって言ったら、わたしとだったら面白そうって・・・。
さて、その前に、亡夫の持っていたもの、特に大きな美術品を何とかしなくてはと思って、ネットで検索して査定をお願いしたら、「何でも鑑定団」よりもひどいことになってしまいました。
夫の実家の彼の部屋にあったのは、
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とても大きくて迷惑してました。裏を確認するためにおろしたら、額がこわれかかってしまい、この時はフローリングの床に置いて撮影しましたが、今は階段の踊り場に置きました。額の大きさは、92センチ×71センチ。裏には、「現代彫刻センター」「原裕治 1980年 No.3 紙、鉛筆」とありました。夫が大手予備校の職員になる前に、月光荘というギャラリーの営業をしていました。その時に大枚はたいて買ったものだと思います。この家では私の寝室にありました。
さて、結婚してから、下町の倉庫みたいなギャラリーでご本人の展覧会があり、その時に2点夫が買ってしまいました。そのひとつが、階段の踊り場の壁に飾っている「遡水 No.9 1996年」です。そう読める小さな白いプレートがついていました。でも、どうみても、水というよりも、「もののけ姫」のオオカミの顔にみえてしまうのです。
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これは大きくて、枠のサイズが85センチ×73センチです。
踊り場をさらに上がった階段の壁に、最後の作品があります。
「視紋 No.13 1996年」42センチ×29センチ
きっと、これも普通のサラリーマンには痛い出費だと思いますが、本人は好きで買ったので、文句は言えません。父の絵を下げて、これらを飾ったのです。
のち、ご本人の原裕治氏があ我が家に遊びに来て、泊まって帰りました。夫は大喜びでもてなしましたが、大食漢の酒豪で、びっくりしました。その時だったか、彼の彫刻を買ってくれというのです。庭に転がしておけばいいじゃないかって。
夫が亡くなった後、原裕治氏のことを調べたら、彼は2007年にがんですでに亡くなっていたとのことでした。
こんな大きな絵、何とかしなくてはと、がんばってみたところが、まとめて千円くらいにhしかならないとか。もうびっくりです。か夫も彼も亡くなっていて、よかったけれど、美術品って、いったいなんだろうと考えさせられました。
亡くなった直後は相場が高くなるけれど、あとはまた低くなるそうです、有名な作家以外は。原裕治氏は新潟生まれで愛知芸術大学を出て、芸術系を目指す受験生のための教室を開いていたとか。絵を売って生活していたのか、どうなのか。
私にできることは、このままの状態で、とにかく後世に残す手助けをすることですね。一気に作ったとしても、手仕事の時間があったんですから、無にするのはしのびないです。現代作家って、厳しいものですね。
だいたいにおいて、買取なんて、逆ぼったくりみたいですよ。でも、夫のCDを査定したディスクユニオンは、とても丁寧で親切でした。かなりなお金になりました。
それ以外、本もメルクリンもそしてこの美術品も、がっかりな結果。
どなたか、ほしい方に差し上げます。その代わり、八王子まで車で取りに来てね!