(冒頭写真は、朝日新聞愛読者プレゼントにて頂いた “アンリ・マティス色彩の魔術師”シリーズ より「金魚」。)
本エッセイ集に於いて、このシリーズの公開は今回で4度目となるが。
実は、当該“アンリ・マティス 色彩の魔術師”シリーズを申し込んだ当初の一番の理由は、今月配布される「金魚」こそを見たかった故だ。
ところが待ちに待っている月程届かない。 (まあ、世の中とはそういうものだが…)😭
何分、希望者のみに“無料”にて配布だし、新聞配達所の業務の過酷さは想像して余りある。
ここで、いい大人がまかり間違っても「まだ来ません!」などと騒ぎ立てる訳にはいかない。
とにかく、10月末日まで根気よく待った。
それでも到着せず…
しびれを切らした私は、販売店ASAに電話では無く、(と言うのも相手が多忙中に電話を掛けるほどの無神経者でもない。)メールを入れた。 控え目と丁寧さを重々心がけてのメール内容だったつもりだ。
そして昨日ランニング練習から帰宅すると、一階正面玄関の宅配ロッカーに「色彩の魔術師」が確かに届けられていた!
しかも夜になって、ASAよりお年寄り男性の声で電話が掛かってきた。「この度は、マティスシリーズの配達が遅くなりまして誠に申し訳ありませんでした。 無事に受け取って頂けましたでしょうか? 」 とても優しい声に更に感動し、心よりお礼を申し上げると共に、マティスの作品を見て実に感動している旨を伝えた。
マティス作品に話題を戻そう。
冒頭写真の「金魚」は、2005.11に東京都立美術館にて開催された「プーシキン展」にて、初めて本物を見た。
前評判が高い展覧会だったが故に、会場は平日にもかかわらず入口から長蛇の列だ。 かなり並んで待たされやっと入場できた後も、会場内は大混雑状態。
そんな中、マティスの「金魚」を発見した時には大感激だったものだ!
かなり大きい作品(140×98㎝)で、混雑の中でも確かに感動した。
会場内でパンフレットを貰ったのだが。
これにも感動した。 ご覧のごとく「金魚」(大きさ約33㎝×50㎝)が一面に印刷されている。 自宅に持ち帰り、その日に早速台所に飾った。
あれから15年が経過し、今や台所の油汚れ等でセピア色(?)に変色してしまっているが。 我が目には、これがまた“乙”だ。😳
参考だが、この「金魚」はマティスがモロッコ滞在中の1912年の制作とのこと。 その後、ロシアの富豪シチューキンに購入され、後にプーシキン美術館所蔵となったようだ。
さて、10月配布のもう一枚は。
マティス作 「モロッコの人たち」
これもまた、マティスらしさがふんだんに表現されている。
解説によれば、左下に描かれているのは“黄色いメロンと緑の葉”、そしてその上は“イスラム教の礼拝堂であるモスク” とのことだ。
対象を複数の視点で捉え幾何学的に再構成する「キュビスム(立体派)」の画家たちがパリで活躍しており、マティスは彼らとの交流を通してその理念に触れたようだ。 (東京大学大学院 神津有希氏の解説より一部を引用)
さ~~~~て。
来月も「マティス 色彩の魔術師シリーズ」は無事に届くかな?
楽しみに待たせていただこう。😊