原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

私も独身最終期に“遠恋”を経験している…

2023年04月04日 | 恋愛・男女関係
 とにかく長き独身時代に、主体的に仕事も遊びも恋愛もとことん謳歌して来ている私だ。


 そんな我が独身時代の最後の締めくくりとも言える出来事が、まさに“遠恋”だった。
 その“遠恋”、ただ事じゃなかった。 
 相手が米国人男性だったのだが…

 この“遠恋”物語に関しては、「原左都子エッセイ集」バックナンバーにて2部構成「彼の名はジョニー」「ジョニーと別れた理由」に於いて綴り公開している。

 そのごく一部のみを、以下に引用しておこう。

 そして、帰り道でジョニーが少し真剣な話を始める。この頃にはわずか一日で私の英会話力は相当上達していた。その話によるとジョニーはある深刻な身体的事情を抱えているということである。それは「睡眠障害」なのであるが、若かりし頃のドラッグ経験の後遺症であるらしい。今後もずっと抱えていく事情であるという。
 補足説明をすると、1960年代後半頃のアメリカではベトナム戦争反戦運動をきっかけにヒッピーが流行り若者の間でドラッグが蔓延していた。その頃ジョニーはちょうど学生でやはりドラッグを経験したらしいのだ。このドラッグ問題は当時のアメリカでは大きな社会問題であった。今尚その後遺症で苦しむ人達は多い。 
 
 ジョニーの口からその話を聞いた直後は、私は米国人としては考え得る話程度に捉え軽めに受け流していた。
 ところが、その後そのジョニーの後遺症が二人の関係に大きな影を落とすことになる。(続編へ続きます。) 

 (以上、ほんの少しだが我がエッセイ集バックナンバーより引用したもの。 “ジョニー”はあくまでも仮名です。)



         
 この写真は、1991年秋頃ジョニーが来日した際に新宿新都心にて撮影してくれた30代後半頃の原左都子。 高校教師をしていた時期で、いつもスーツスタイルだった。)



 話題を大きく変えよう。

 今現在、日本国内の結婚の出会いのきっかけとして “マッチングアプリ”が一番多いらしい。

 その辺の国内事情に関する情報が2023.04.03付朝日新聞「天声人語」に掲載されていたため、それを以下に要約引用しよう。

 そう口に出してつぶやくだけで、何か少し、やりきれない気持ちになってしまう。 遠距離恋愛、略して“遠恋”である。 この春もまた、幾多の恋人たちがつらい恋路をたどるのだろうか。 (途中大幅略)
 時代は進み、いまや恋愛はスマホが舞台である。 昨年、結婚した人の出会いのきっかけは学校や職場よりマッチングアプリが多かった、との調査結果もあるとか。 遠恋は多様化し、コロナ禍で「オンライン同棲」という言葉さえ生まれた。
 ただ、それでも数年前の朝日歌壇にはこんな一首がある。 <春からは遠き距離恋愛をはじめます 心を君で全部みたして> 深く、うなずく。 ときは移れど、切なさは変わらない。

 (以上、朝日新聞「天声人語」より一部を引用したもの。)




 我がジョニーとの遠恋話に戻そう。

 ジョニーとの出会いは、決して“マッチングアプリ”ではない。 
 出会ったのが1990年代頃だったため、携帯電話すら無かった時代背景だ。
私が夏に米国の姉に会いに行った時に。 私を愛車のポルシェでドライブに連れて行ってくれると申し出たジョニー(当時システムエンジニアとして活躍していた)が、姉の家の玄関先で待っていた私に“一目惚れ”して恋愛が始まった。
 その後、秋にはジョニーが日本へやって来て(上記写真参照)、その後冬になって私が再び米国を訪れて、恋愛関係が続行した。

 一時は、(私は近い将来、サンフランシスコで暮らすことになるんだなあ…)などと、淡い夢を抱いたりもしたものだが。
 国際恋愛に加えて遠距離恋愛とは生易しいものではないことを、痛い程に思い知らされたジョニーとの恋愛騒動だった。😭 

 
 最後に“マッチングアプリ”に無理やり話題を振るならば。

 そんな七面倒臭くて回りくどい手段で、相手と出会わなくとて。

 アプリよりも現実世界での出会いの方が、よっぽど刺激的で手っ取り早いと私など思うのだけど。