原左都子が住む都内某区でも、4月23日(日)に区議会議員選挙が控えている。
我が家の集合住宅の南面が町内の幹線道路に当たるのだが、ここのところ日々“選挙カー”がスピーカーで選挙運動の真っ最中だ。
昨日の日曜日に、その一つの選挙カーに乗った女性候補者がスピーカーで訴えるには。
「みどりバスの“拡充”を実現します!」
「拡充」という事は、今後もっとバス数を増やすという意味か???
このみどりバスに、私も“左膝複雑骨折”の通院でしばらくお世話になった。
手術後間もない頃は、ずっとタクシーにて病院通いを続けたのだが。
松葉杖が何とか利用可能になって以降は、みどりバスを利用して病院まで直通で通った。
その乗車のレポートを当該エッセイ集内にても、幾度か公開しているが。
今一度乗車の感想を述べるならば、とにかく、高齢者や身障者でない限り“利用しにくい”の一言である。
いえ、この私とてれっきとした「高齢者(65歳以上との意味合い)」なのだが、自分で言うのもなんだが どう見ても高齢者に見えない事実を自覚できている。😜 😖
そこで、いつも乗車する時には運転手氏に「運転免許証」を提示しつつ「65歳以上です」と声高々に訴えることにしていた。
それでも、バス車内で大いなる違和感を抱き続けるはめとなった。
一応「松葉杖」をついているため、乗車している皆さんには“脚が不自由である事実”は伝わったであろう。
ところがどう贔屓目に見ても、この私が突出して一番若い?!?!
車内を見渡すと、地味な服を着たお年寄りばかりだ。 そんなお年寄りが乗車してくると、たとえ脚が不自由でも席を譲らねばならない義務感でがんじがらめになったものだ。(実際には、座ったり立ったりの動作に難儀するため、返って迷惑かと考えて病院まで座っていたのだが…)
そこで松葉杖を病院へ返却して後は、みどりバスの利用を一切合切やめて、電車にての通院にきっぱりと切り替えた。(事前に、自主訓練を何度もやりました。)
この方が、ずっと気が楽だからに他ならない。
そんな“みどりバス”経験をつい最近までした私としては。
我が家の近くにて「みどりバス拡充」を訴えていた区議会選挙立候補者に、一言物申したい。
“拡充”よりも、区民が真に利用しやすい「みどりバス」であって欲しいと。
これには、他にも理由がある。
現在のところ、「みどりバス」の利用者数自体は 朝夕の混雑時を除けばさほど多くないのだ。
現在のみどりバス内の光景とは、まるで“老人用福祉バス”なのだが。
これを、それこそもっと乗客層を拡大して、真なる福祉バスとなるような体制づくりを願いたいものだ。
例えば、私のように“骨折で病院通いをしたい市民”等も肩身の狭い思いをせずに安心して乗車できるような体制等々。
昨日も大規模公園内をウォーキングしていると、すぐ隣の道路を「みどりバス」が通り過ぎた。
ちょっとバス内を覗いてみると、やはりバス客は少数だった。
区議会議員氏の言う「拡充」の意味も不明だが。
せっかく運営している区民のための「みどりバス」を、もっと多くの区民が有効活用できる方向性で区は改革を進めて欲しいものだ。