原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

郷里実母の「腰椎圧迫骨折」騒動

2023年04月11日 | 医学・医療・介護
 今朝6時過ぎの事だ。 

 ベッドで睡眠中の我が枕元のスマホ電話が鳴る。

 寝とぼけつつ、(何なんだ?? こんな時間に。 どうせろくなことがないぞ…)と思いながら電話口に出てみると。

 やはり、予想通りろくでもなかった。😱 
 電話主は郷里の高齢者自立支援施設に暮らす実母だったのだが、「腰を骨折してしまって、身動きが取れない。 今日病院へ行く予定だが、すぐにこちらに来てくれないか? 云々…」
 (ちょっと待ってくれよ)と思いつつ、「施設のスタッフの皆さんには骨折の件を相談したのね? それでスタッフの誰かが、家族を呼べと言ったの?? あなたもご存じの通り、私は現在左膝複雑骨折で未だ左膝に骨をまとめる針金が入ったままなのよ。」 (無理をすれば行けるけど、それにしてはちょっと遠いなあ… )
 間髪入れず実母が、「すぐに来て欲しい。 しばらくは、さっちゃん(実母の妹、私にとっては叔母にあたる人で、郷里でずっと実母の世話を懇親的にしてくれている人物)のお宅でお世話になろうと思っているのだけど…」
 私が遮って、「骨折しているんでしょ?? そんな身体でさっちゃん宅でお世話になれる訳が無いでしょ! だいたいあなたは、いつもいつもさっちゃんにおんぶに抱っこし過ぎだよ!!」
 半ば腹立たしく応えながらも、「とにかく今は時間が早いので、9時過ぎ頃に私があなたの施設へ電話を入れて確認するから、それまで待って。」と告げて電話を切った。

 そして、9時過ぎに施設へ電話をかけると。
 施設担当者氏曰く、「本日午前中に、病院へ連れて行きます。 診察が終わりましたら東京の次女様(私の事)へ電話をさせていただきます。」

 11時頃になって、施設のケアマネ氏より電話が掛かって来た。
 診察の結果、やはり「第8腰椎圧迫骨折」との事で、およそ1か月間の入院が必要との返答だった。
 とても親切なケアマネ氏だったので、ついつい私は身勝手な相談をした。「実はこの私は左膝複雑骨折中で、現在も針金が膝に挿入された状態です。 近場の歩行は何とかなっていますが、郷里まで航空便等々を乗り換えて行くとなると多少の不安があります。 できましたら、そちらまで行くことを避けたいのですが…」
 一応 ケアマネ氏は承諾してくれつつ、母の入院に当たって必要書類の記入をお願いしたいとのことで、それを東京の我が家まで送付して下さるとのことだ。


 その後、母からは一切の連絡が無い。
 これは現在に至っては母の入院が決定して(既にスタッフの力添えで既に入院して病院のベッドで寝ているのか?)、母が安堵している証と私は捉えている。


 そう思えるほどに、今朝6時の実母からの電話は尋常では無かった。
 そもそも、朝の6時に電話寄越すなよ! と言いたくもなる。
 元々そんなに仲良しの母娘でもないし、私が20代前半期に上京して以降、お互いに母娘らしき付き合いをした訳でもない。
 特に母側は、私が30歳時にマンションを単独で購入した時に初めて東京へやって来て以来、一度も東京で暮らす私の処へ来ることは無かった。 高齢出産の孫が生まれてから一度やって来たかな?

 少し思い起すに、独身が長かった私がたまに郷里へ帰省すると、母が洋服を買ってくれたりしたが。
 特に父親が60代後半期に突然死した後は、私が孫である我が娘を郷里へ連れて帰っても実母が娘の目前で悪態ばかりつくため、いつも実母宅では寝泊まりせずホテルを予約して娘と2人でそこで寛いだものだ。
 その割には高齢者自立支援施設へ入居後も、依存するのは次女の私ばかり。 (米国の姉が何らの役にも立たないとの辛い事情もあるのだが…)
 実母はいつも、「米国は遠いから日本まで来させるのは申し訳ない」等々と言うのだが。 そんなの親子関係で持ち出す話じゃないだろ!?!

 距離の問題ではなく、ハートの問題だ!
 とにかく、実母にとって使い易いのは次女の私と言うことだろう。


 とにかく実母の骨折入院が決定して、施設のケアマネ氏等々のご助力により実母は無事に入院を済ませた様子で 一応安堵している私である。

 しばらく様子を見て(施設のケアマネ氏に実母の容態を電話で確認しつつ)、どうしても親族が実母の面倒を見る必要があるようならば。

 この下の娘の私が、郷里の病院まで行きます。
 それまで病院の担当者の指示に従いつつ、実母のあなたは静かに病院で暮らして下さい。