原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

立憲民主党・辻本氏「鯛は頭から腐る」発言に同感!

2020年02月13日 | 時事論評
 今朝方、ネット上で以下の情報を見つけた。  
 
 安倍晋三首相は12日の衆院予算委員会で、立憲民主党の辻元清美氏が質問を終えた際、「意味のない質問だよ」とヤジを飛ばした。 野党が猛抗議し、審議は一時紛糾。首相は、次に質問に立った逢坂誠二氏に対し「ここは一方的にののしる場なのか。それでは質疑は無意味になってしまうと思ったから申し上げた」と述べた。立憲の枝野幸男代表は党会合で「かつて(国会で)バカヤローと言って衆院を解散した首相がいたが、それに匹敵する暴言だ」と強く批判した。主な辻元氏の最後の発言と逢坂氏とのやり取りは次の通り。
 <辻元氏の発言>
 総理、最後に申し上げる。 「鯛は頭から腐る」という言葉、ご存じですか。 これは英語とかロシア語でもある。 死んだ魚の鮮度は魚の頭の状態から判断できる。従って、社会、国、企業などの上層部が腐敗していると、残りもすぐに腐っていく。 総理が桜とか加計とか森友とか疑惑まみれと言われているから、それに引きずられるように官僚の示しがつかない。 官僚の皆さん、かわいそうだ。 心痛めてる官僚の方、たくさんいると思う。 子どもの教育にも悪い。 長期政権だからじゃないですよ。 最初からやっているんだから、桜を見る会も。 森友だって、総理大臣になる前から講演に行こうとしていた。
 ここまで来たら、原因は鯛の頭。頭を代えるしかないのではないか。(首相は)私の手で憲法改正を成し遂げたいと(言っている)。総理の手で成し遂げることは、総理自身の幕引きだということを申し上げて終わる。
首相のヤジで委員会室が騒然
 政府側の自席に座っていた首相が「意味のない質問だよ」とヤジを飛ばす
 辻元氏が「誰が言ったのか」と反発し、野党理事が集まり、審議を止めるよう委員長に要求
 次の質問者の逢坂氏を指名していた棚橋泰文予算委員長は「私は(指名の)発言をしていましたから、(ヤジを)聞いていません」「逢坂さんの質問だ」「私聞いてないって言ってるでしょ」「勝手な言い方で止めるわけにはいかない」などと受け付けず、審議を続行させる
<首相と逢坂氏のやり取り>
 逢坂氏 確認させていただくが、さきほど総理は「意味のない質問」とおっしゃったのか。事実だけ確認させてください。
 首相 最後のところで、辻元委員がずっと私に質問ではなくて、罵詈雑言(ばりぞうごん)の連続だった。頭から腐ると、腐ってる本体が私であると。これを言い続けた。政策に関わりなく。私に反論する機会を与えずに繰り返された。テレビ(中継)つきで。それで終えられた後、それはあまりにも、こんなやり取りじゃ無意味じゃないかということを申し上げた。当然、そう思うじゃないですか。一方的にここでののしる。ここは質疑の場であって、一方的にののしる場なのか? 私はそうだとは思わない。私は、それでは質疑は無意味になってしまうと思ったから、これじゃ無意味じゃないかと申し上げたわけだ。
 逢坂氏 総理が「意味のない質問だ」と言ったのは事実だと、お認めをいただいた。私は、辻元さんの言ったことは当たっていると思う。総理がでたらめやるから、国全体におかしなことがいっぱい広がってる。総理から腐っていって、体全体にその腐りが回っていくという指摘だったのではないかと思う。それを意味がないと。そういうことをちゃんと真摯(しんし)に受け止める姿勢が必要なのではないか。私はそのことを指摘させていただきたい。
 (以上、ネット情報より引用。)


 この件に関し、巷では様々な反応が交錯しているようだ。

 安倍首相も首相だが、こんな(新型コロナウィルス騒動)等で世の中が大変な状況下で。  本筋から離れた二の次の議論を国会に持ち出し、大騒ぎを煽り立てる野党も野党だ! 云々…

 一旦私見だが、そうだろうか?

 与党政権の落ち度を突き更生させるか倒すのも、野党の立派な任務ではなかろうか?
 野党が安倍氏を叩かずして、一体誰が叩く?!?  しかも、辻本氏が述べている「鯛は頭から腐る」理論は、私も常々まさにその通りのことを考えているし、いつか誰かが訴えねばならない発言であろう。
 新型コロナウィルス騒動に関しても、政権が騒いだふりをすれば好転するという性質のものでは決してない。 特に安倍政権が今成すこととは、国会でその対応策を二転三転させるよりも、民間力を活かす等々の諸策を裏で十分に練り、真摯に騒動と向き合う事ではなかろうか?  
 そういう意味では安倍首相こそが今こそ原点に立ち戻り、「鯛は頭から腐る」事実を我が事として自分自身の脳裏に染み入らせるのが先決問題であろう。


 本日午後になり、以下のネット情報を発見した。 早速、引用しよう。

 自民党の森山裕、立憲民主党の安住淳両国対委員長は13日午前、国会内で断続的に会談し、安倍晋三首相が12日の衆院予算委員会で野党議員に「意味のない質問だよ」とやじを飛ばした問題の収拾策で合意した。 安住氏によると、17日に同委集中審議を開き、首相がおわびする。
 安住氏は会談後、記者団に対し「首相がおわびし、答弁席からの不規則発言は厳に慎む、と必ず言うことで確約をいただいた」と説明。 「国会を正常化したい」と語った。
 野党各党は13日午前、幹事長・書記局長会談を開催。 首相の謝罪と撤回を求め、応じなければ首相の懲罰動議を衆院に提出する方針を確認した。立憲の福山哲郎幹事長は記者団に、首相のやじ以外の答弁にも問題があったとして「議会制民主主義を冒涜(ぼうとく)するもので、懲罰に値する」と非難した。合意を受けて、提出を見送る。
 13日午前に予定されていた衆院予算委は開催を見送る。与党は2020年度予算案を採決する前提となる中央公聴会の19日開催を目指していたが、野党に配慮して21日に先送りする方針だ。
 (以上、本日午後ネット上にて見つけた情報を引用したもの。)


 本日2020.02.13付朝日新聞「社説」の一つもこの話題だった。 以下に「荒涼たる国会 安倍首相の責任は重い」と題する社説の一部を以下に要約引用して、本エッセイのまとめとしよう。

 安倍首相の居丈高な反論やヤジ、しどろもどろの閣僚答弁…
 安倍首相が論戦から逃げ回っていた昨年の臨時国会とは大違いだが、立法府をないがしろにする姿勢は変わっていない。  批判を受け止める姿勢や懐の深さや、説得力のある言葉と論理で対抗しようとする冷静さは感じられない。
 そもそも、「桜を見る会」をめぐる一連の疑惑について、首相はこれまで野党の質問に答えておらず、こじつけやはぐらかしが際だっている。  この問題に区切りがつかないのは、首相が自らの主張を裏付ける資料を示さず、廃棄したとされる招待者名簿などの再調査を拒んでいることに原因がある。
 首相への批判の根拠も示さず「無意味」と決めつけた(与党側からの)ヤジは、行政監視を担う立法府への冒涜もある。 棚橋氏(衆院予算委員長)は自民党所属の衆院議員であるが、言論の府にふさわしい論戦を実現する責任に与党も野党もない。
 (以上、本日付朝日新聞「社説」より一部を引用したもの。)


 まさに、朝日新聞「社説」記載の通りだ!

 上記のごとく本日見たネット情報によれば、この件に関して安倍首相が来る2月17日に「お詫び」をするらしいが。?? 😵 
 絶対的に「反安倍派」の私も、安倍首相が一体如何なる「お詫び」を成すのか??、しかと見届けたい思いである!


 p.s.
 最近 「原左都子エッセイ集」に読者登録を頂戴した方々に申し上げますが。
 私ども原左都子は、絶対的に「反・安倍政権派」であります!
 もしもそれをお受け入れ頂けない場合、読者登録を早急に抹消頂いて何ら差し支えございません。  

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