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イスラエル国内でガザ侵攻に反対して10万人以上がデモ   ネット虫

2009年01月08日 11時21分05秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 イスラエル軍による12月27日以来の空爆と1月3日以降の地上侵攻で、1月6日現在、パレスチナ自治区ガザ(人口150万人)で550人以上の死者、2500人以上の負傷者が出ている。これに対し、年末から年始にかけて、中東・ヨーロッパ・アジア・アメリカなど全世界で約100万人の労働者・学生・市民がイスラエル弾劾とガザ連帯の集会・デモ行動に決起している。この数はこの数年間で最大だ。さらにきわめて重要なことは、イスラエル国内でパレスチナ人とユダヤ人がともに手を組んで決起し始めていることだ。とくに1月3日、地中海に面する大都市テルアビブで1万5000人が参加したデモが闘われた。また同日、パレスチナ人の多い北の都市サクニンで10万人以上が参加した巨大なデモが闘われた。
 
 しかもテルアビブの闘いでイニシアティブを握ったのは急進的な左派統一戦線で、「ユダヤ人とアラブ人は敵同士であることをやめよう!」「ユダヤ人とアラブ人は人種差別・民族差別に対して闘おう!」「平和なくして安全なし。資本の支配を解体しよう!」といったスローガンが多数掲げられた。サクニンではパレスチナの旗と黒の半旗のみが掲げられたという。
 今回のイスラエルの攻撃はアメリカの全面支援を受けたものだ。イスラエルは06年のレバノン侵攻時のように、空爆から地上戦へという作戦をとっているが、これは地上戦での重大な敗北に転化する可能性がきわめて高い。すでに、ガザのパレスチナ人は多大の犠牲を出しながら英雄的な闘いに決起しており、イスラエル軍は各所で大きな被害を出しはじめている。この中で、これまで国内的危機をパレスチナ・アラブにたいする永続的侵略戦争でのりきってきたイスラエルの反革命政権が今回、国内での労働者階級による反乱の開始という決定的危機に直面している。また、イスラエルを全面支援するアメリカ帝国主義自体が、イラク・アフガニスタンにおける泥沼的な軍事的敗勢、世界恐慌による経済的・政治的・社会的危機の深まり、そして国内階級闘争の高揚によって絶望的危機に陥っている。今回のイスラエルのガザ侵攻が、イスラエルとアメリカの命取りに急速に発展していく可能性はきわめて高い。しかしデモに参加して逮捕され、裁判にかけられた人々も多い。

★写真はテルアビブのデモ
コメント (8)
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パレスチナのガザ地区の現地報告③        ネット虫

2009年01月08日 10時25分34秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
★グループメールの仲間京都の岡氏からパレスチナのガザに住むアブデルワーヘド 教授の「ガザ報告」が届けられました。紹介します。 (ネット虫)

ガザのアル=アズハル大学の英文科教授、アブデルワーヘド教授のメールを転送します。 (京都の岡)

****** 転送・転載歓迎 ***********************
空襲下ガザからの報告(8)――アブデルワーヘド教授

◎なお続く地上攻撃  自家発電で命がけで世界に発信される現地の声
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世界各地で抗議の声が上がっています。その訴えが聞き届けられて、
停戦が実現するまで、あと、どれだけの爆撃と破壊と死の知らせを
私たちは受け取るのでしょうか。

ガザのアブデルワーヘド教授からのメールの邦訳です。
<邦訳: 岡真理; 凡例: (原注) [訳注]>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【メール その25】
日時:2009年1月5日(月)18:31
件名:2009年1月5日午後6時半

今日、シファー病院の発表によれば、16人の子どもと7人の女性を
含む39人の民間人が亡くなった!公式発表の死者数は540人以上
にふくれあがり、加えて負傷者は2600人!
人々の健康をめぐる状態は耐えがたく、酸鼻をきわめる。市民は
逃げ場を失い右往左往している!ガザ市内のシュジャイヤ(人口が
とくに過密な地区だ)で、妊娠中の女性が4人の娘とともに砲撃で死んだ。
私の子どもたちは、隣の建物が狙い撃ちされてから、ますます緊張と
不安を募らせている。私は努めて子どもたちに話しかけ、できるだけ
落ち着かせようとしている。しかし、実際は、航空機、ヘリコプター、
無人飛行機が大砲や戦車の砲撃に加わって、私たちは緊張を解いたり
和らげたりする暇もないのだ!


【メール その26】
日時:2009年1月5日(月)19:00
件名:ガザ 2009年1月5日

2009年1月5日午後6時。
地上攻撃の今日、イスラエルの戦車部隊はさらに多くの土地を制圧した。
イスラエルの航空機はガザ地区の30の攻撃目標を空襲した。気がかりなのは、
ゼイトゥーン地区の東部であれ他のどこであれ、自宅にとどまることのできない
市民たちのことだ。ゼイトゥーンは農業地帯で住んでいるのは農民たちだ。
彼らのうち何百人かは、ゼイトゥーン地区のなかで人口が密集した住宅地
の奥に避難することができた。

多くの民間人が、ガザ市の境界地域に対する爆撃で死んだ。
電気と水が、ガザの人間すべてにとって依然、主要な問題となっている。
発電機はまだ動くので、私はこれらのメッセージを大急ぎで書くことができる!
携帯は麻痺し、地上電話はつながらなかったり、聞き取れなかったりする
こともあるが、はっきりと聞こえることもある! 数分前、すぐ近くが空襲
された。
どこだか特定できないが、恐怖におののいた。近所の建物に着弾したのだ!
ほんの3軒向こうの建物だ。犠牲者もいる!

イスラエルの航空機が照明弾を投下している。あるいは、なにか軍事目的の
ための光なのかもしれない。イスラエルは何度か、アル=アクサー衛星放送を
妨害して、反ハマースの内容を放送した。また戻ります、そうできるなら!


【メールその27】
日時:2009年1月5日(月)20:13
件名: なし

次から次へとF16による空襲が今。


【メール その28】
日時:2009年1月6日(火)13:36
件名:ガザ 1月6日12:30

昨晩、空襲はますます激しさを増した:30回以上にわたり、ビーチ難民
キャンプ東部にある保健センターをはじめ、さまざまな地点が空襲の
標的になった。4階建ての建物が1軒、F16に爆撃され、完全に破壊
された。何百人もの人々が次々に、戦闘地帯となっている市の郊外
から命からがら脱出した。彼らは市内に住む親戚を頼ったり、UNRWA
の学校に避難している。

フセイン・アル=アイディと家族(女たちと子どもたち)はいまだに、水も
食糧も電話その他いかなる生命線となる設備もないまま、一部屋に
閉じ込められたまま動くことができないでいる。家族のうち5人が何かの
爆弾の破片で負傷している。アミラ・ハス記者が、イスラエルのヘブライ語・
英語の日刊紙ハアレツで昨日、それを記事にし、今日、内容が更新された!

一方、人権のための医師団が介入して、身動きできないアル=アイディの
家族のもとにたどりつけるよう調整に努めている。救急車とおそらくいくらか
の食糧を届けようとしている。だが、これまでのところ成功していない!
戦闘のただなかにおかれて人道的〔措置を必要としている〕ケースは
ほかにもある。さらに多くの市民が戦場で身動きがとれなくなっているのだ。
死傷者の数も増加の一途だ!

【その29】
日時:2009年1月6日(火)18:06
件名:UNRWAの学校、爆撃

何千人ものパレスチナ人がUNRWAの複数の学校に避難した。
そのうち40人が今日(2009年1月6日)、空からの攻撃で殺された。

Sent: Wednesday, January 07, 2009 1:06 AM
Subject: Palestinians took refuge into UNRWA schools


Thousand of the Palestinians took refuge into UNRWA schools. 40 of those have been killed in an air attack today (6 Jan. 2009)!


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原文: Prof. Abdelwahed (ガザ・アル=アズハル大学
教養・人文学部英語学科) 発信の一連の電子メール
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コメント (4)
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