九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

    今や正面に、どっかと 「ハシズム」       只今

2012年03月05日 21時03分17秒 | Weblog
     「この国は、ワイドショーと週刊誌の中吊り広告で動かされている」という、
    誰かの言に頷くところがあるのは、
    この国の世論調査といわれるものは、
     輿論(公的意見)というより、世論(私的気分)、
    と思うところあるからですが、
    しかし、かといって世論調査なるものを無視していいということにはならず、
    口惜しくとも、橋下人気に向き合わねばなりません。

    確認しておかなくてはならないのは、橋下人気を根底で支えているのは、
    先行き不安で不安定な日々を送っている人だということです。
    そうした人々にとって、敵は、大阪の公務員!
    と、戦うべき相手、憎むべき敵を判りやすく示してくれる橋下市長は、頼り甲斐のある存在となります。
    のみならず、橋下が指し示す「既得権益バッシング」は、痛快極まるものであります。


    橋下市長に、『図説・心理戦で絶対に負けない交渉術』(日本文芸社・2005年)という著書があります。
    出版社から推察するに、持ち込み本。それだけに正直本と推察でき、それを見てみますと…。

           【交渉において、相手を思い通りに動かし、説得していくには    
            (1)合法的に脅す。 (2)利益を与える。(3)ひたすらお願いする。
            以上の三通りの方法しかない。
            この中で最も有効なのは、(2)利益を与えるである。
            この場合の利益には、文字どおり利益を与えることと、
            もう一つ、実際には存在しないレトリックによる利益がある。実在しない利益ともいえる】
     と、言うのです。
     
     そして、この実在しない利益をより有効にするために、
     「譲歩とはよべない些細なことであっても、譲歩とそれに伴う苦労を徹底的に強調すること」
     が大事だという。
     彼は、この“譲歩”を当初はしばしば使用してきましたが、今はもう必要なくなった。
     大阪の公務員は、そして組合員を守る組合は、あまりにも非道かったから、
     “脅し”だけでよくなったのです。
     しかしそのことは、今は言うまい。組合も反省したと思うからであり、後でゆっくり、ということで。

     古典的フレーズになったと思われてきた“思想・信条の自由”が、
     今や、侵されようとしている。
      戦中・戦後を通じて、多くの犠牲の上に得た“思想・信条の自由”を守るべく、
     ジーン・シャープの戦法を援用して、
     少しばかり熱くなっても致し方なし、
     ハシズム粉砕に心を留めたいと思います。





          
    

    
    
    
   

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マスコミの“橋下報道”は?        大西五郎

2012年03月05日 18時55分05秒 | Weblog
大西さんが東海放送人9条の会に投稿された記事を転載します。(らくせき)

マスコミは“橋下現象”を報じているが
その本質と背景を正しく伝えているか
               2012.3.5 CBC・OB 大西 五郎

高い支持率の世論調査報道
 3月5日の毎日新聞は3~4日に行なった全国世論調査で、
橋下大阪市長が率いる「大阪維新の会」の国政進出に「期待する」と
答えた人は61%に上り、「期待しない」の34%を大きく上回ったと伝えた。
一方政党支持率をみると、民主党14%、自民党13%で、
1月の前回調査からそれぞれ3㌽下落し、09年の政権交代後では最低水準に。
代わりに「支持政党なし」が6㌽増の54%と過半数に達し、
『既成政党離れが進み、民意の受け皿として維新への期待感が高まっている』と
報じた。

 朝日新聞が大阪府民を対象に2月に行なった世論調査でも、
橋下市長に対する府民の支持率は70%、不支持は17%。
「維新の会が次の総選挙で国会に影響力を持つような議席をとってほしいか」
という質問には59%が「とってほしい」と答えた
(朝日新聞2月21日、調査は18~19日)。

他政党を凌ぐ「維新八策」の詳しい紹介
 大阪維新の会が2月14日に次期衆議院選の公約となる
「維新版船中八策」のたたき台を公表すると、
まだ国政に議席も持っていない政冶団体の政策骨子を
新聞各紙、放送各局ともこれを大きく報じた。
マスコミはこのところ維新の会の動向を競って詳しく伝えている。
他の政党の政策をこれほど詳しく紹介しているだろうか。
維新の会への「傾倒ぶり」が目に余る状況である。

 もっとも朝日新聞は「維新八策たたき台」が公表された翌日(15日)の社説で
「なぜいま『国盗り』か」と、「大阪再生をめざす」「国の政党とは一線を画す」と
言っていた橋下氏の言行不一致を指摘した。
しかし普通社説は「最も読まれない記事」と言われている。
社説での指摘も重要だが、一般の読者が読む記事でどう報じるかが、
より重要であろう。

憲法九条改正(集団的自衛権容認)論

 橋下氏は憲法九条についても「2年かけて国民的議論をした上で、
国民投票を実施すべきだ」と述べ、
「他人を助ける際に嫌なこと、危険なことはやらないという価値観。
国民が九条を選ぶ(改正しない)なら、僕は別なところに住もうと思う」と
記者団に述べたといいます。
つまり「集団的自衛権を認めていない今の憲法を変えるべきだ」と
言っているのです。
「維新八策」に憲法改正についての国民投票の実施を盛り込むつもりです。
それなのにマスコミこの問題を橋下談話として事実を報道するのみで、
橋下氏の改憲論を問題にしたところはない。

橋下流政冶や熱狂の背景の分析こそマスコミの使命

先の社説と同日の天声人語は「本紙世論調査で、
橋下氏の政冶手法を評価する人は3分の2にも達した。
現代版八策の中身は首相公選や参院の廃止など、
憲法や国の形をわかりやすく一変させる志向が強い。
実現性は薄くても、今の生きづらさや英雄待望論には響き合う。
計算してのことだろう。
驚くような勢いは、世の鬱憤をはらんで巨大化していく風船を思わせる。
とはいえ将来に向けて地道な変化を積み重ねていくのが民主主義の姿であろう。
熱狂の向こうに光があるか茫然があるか。冷静な吟味が必要である」と書いていた。
その通りだと思う。ならマスコミの現状はどうであろうか。
「冷静な吟味」より「現象を追いかける」ことに流れてはいないか。
教育条例の中身は伝えても、過大な処分は不当とした最高裁判決との関係を解説したか。
最高裁判決があることは付言しても、そのことを橋下氏に指摘して、
それでもなお自分の言い分に従わない教員はやめさせるというのは、
教育のありかたとしてどうなのかと橋下氏に問い質した記事は読んだことがない。
市職員への思想調査の問題でも、市労連が反対した、
府労委が不当労働行為の疑いを指摘したということは報道しても、
弁護士でもある橋下氏の憲法感覚を問い詰めたことがあるのか。

維新の会が「民意の受け皿」になるのはなぜか。
巧みな言説で民意を掠め取っているのではないか。
世論調査の結果だけを報じるのではなく、
「民意」がどこにあるのかの詳しい検証こそが、
マスコミ・ジャーナリズムの使命ではないか。

その通りですね。

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今、世界を動かしている本。      らくせき

2012年03月05日 10時33分25秒 | Weblog
その本は「独裁から民主主義へ」
著者はアメリカ人のジーン・シャ-プ。
(BSのドキュメンタリーを見て知りました。)
非暴力・抵抗での独裁との戦い方を具体的に100項目以上記した本だそうです。
独裁を支えているいくつかの柱を、腐らせるのが一番良い方法で、
武力に対して武力で戦うのは、やめた方が良いとのこと。
それは相手のもっとも有力なところと戦うことになるから、
とか。

セルビア、ウクライナ、そして中東アラブ諸国で広く読まれ
役立っているそうです。

面白いのは、この本を批判するのが、イラン、ベネゼィラなどの国。
多分、中国もそうでしょうね。

日本語訳はまだないようです。
日本ではあまり必要とされない内容からかも。

コメント (8)
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