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仙台・手倉森誠監督(1)   文科系

2012年03月28日 12時50分39秒 | スポーツ
 
 去年12月に何度か「Jリーグ発足20年、かってない下克上が起こり始めた」という文章をここに書いてきた。主たる内容はこういうものだった。
「J2の監督たちがここ数年切磋琢磨してきたある努力が大きく実っている」
「その努力とは、日本長年の弱点、当たり弱さの克服にある」
「何よりも逞しさ。それによる相手プレーを乱し、自らのプレーを貫くスタイル」
などなどと書いてきた。
 それから4ヶ月、その通りのことが想像以上に全面的に進んでいるのだが、その焦点的人物、仙台・手倉森誠監督について今一度書いてみたい。去年12月23日にここに書いた「J仙台監督、手倉森誠に期待」の続編、実証編だと思って下さればよい。

 現在3連勝で首位に立つこのチームの得失点は各7:1、同じく3連勝で2位のFC東京の各6:2と並んで、他を引き離している。仙台は一昨年春まで、東京はこの春までそれぞれJ2のチームであった。それが名古屋、鹿島、横浜などの伝統チームを蹴落としてこの位置にいるのだから、ここまでまだ3戦とは言え、やはり下克上が続いていると言えよう。サッカーで野球のような番狂わせが起こる確率は、かなり低いのだから。

 さて、今日ここで見るのは、こういう内容である。手倉森誠監督が昨年末に語っていた今年度のチーム構想が、現在このように実現されているのだと。
『監督1年目はJ2で入れ替え戦を戦い、2年目はそれを糧にしてJ1昇格を果たせました。ただ、監督3年目はステージが変わり、J1で打ちのめされました。14戦勝てなかったのは、大きな経験でしたね。あれがあったから、今季があるんです』(サッカーマガジン1月3日号、以下同)
『リーグ優勝したときのG大阪、鹿島、磐田のようなチームは私の理想だし、将来的にはバルセロナのようなサッカーに辿り着きたいと思っています。だけど、既存の選手たちにそのサッカーを押し付けて、できるかどうかは監督が考えないといけない。そこはバランスを取らないと、選手たちのやりたいことだってあります。それを考えながら指揮しています。選手だって辛抱しているし、私だって辛抱しています。監督と選手がイーブンの状況だと、互いに良い信頼関係を築けるものです』
『点を取って勝つ方法もありますが、私は点を取らせない方法を選んでいますね。攻撃より守備に力点を置いています。それも自分たちの力を考えてのことです。本当は私も攻撃が大好きなんですけどね。(中略)来季はサッカーをやる場所を変えていきます。今期は自陣で守備ブロックを組んでいましたが、より高い位置にラインを敷くつもりです。それを目標にして取り組むことで、引き分けが多かったチームを勝ちきれるようにしたい。シーズン終盤は自陣でパスを回すことができたけど、次は敵陣でポゼッション率を上げたいんです。守備も前に重心をかけてボールを奪う練習をします。それをやりたいと思っている選手も多いですしね』

 さて、今期まだ3連勝に過ぎないのだが、上の抱負が全て鮮やかに実現されているのに、僕は感心している。相手は、鹿島、横浜と、これも結構実力があると見ているのだが大宮アルディージャだ。本命と言われた名古屋、柏、ガンバなどがもたつくような混乱の中で、失点がJ1最少という「異能」はそのままで得点力もトップになってしまったが、こんな芸当はそうできるものではない。サッカーの場合、この両者は「あちら立てれば、こちらへこむ」と、両立しない場合がほとんどなのだから。どうやってサッカー監督たるものの誰もが切望する結果を導き出したのか。
(続く)
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新聞の片隅に載ったニュースから(1)    大西五郎

2012年03月28日 09時01分23秒 | Weblog
大西さんから頂いたものを掲載します。  らくせき


定年退職者73%「再雇用を希望」(’12.3.27中日新聞)

 「愛知県経営者協会が26日発表した『60歳以降の雇用制度に関する実態調査』によると、2011年3月までの1年間に定年を迎えた人の73・2%が再雇用を希望し、
うち98・4%が再雇用された。再雇用希望者は5年前の前回調査から8・3㌽増加した。」
このニュースは年金の支給開始年齢が遅くなったり、年金の支給額が低く、
老後は悠々自適どころではなく、働き続けなければならないという人が
大勢いることを示しています。

しかし「管理職を除く従業員で再雇用後の年収は、平均で定年前の55・1%。
企業規模が大きいほど比率は低く、従業員99人以下の企業が62・4%なのに対し、
千人以上では47・1%だった。」といいますから、
中小企業では経験がある労働者を必要としているか、従業員の生活を家族と
同様に思い遣る経営者がいる一方、大企業では求職者が多く売り手市場になっていて、
期間工や派遣社員など非正規労働者を安い賃金で雇用できることから、
定年後再雇用希望者者に冷たく、賃金も安く抑えられている実態が浮かび上がりました。

現在多くの企業で行なわれている60歳定年制を年金支給開始時期まで延長し、
企業に雇用継続を義務付ける法制度が必要です。
また年越し派遣村に象徴されるような派遣切りを防止するために政府が
製造業への派遣や仕事のある時だけ契約を結ぶ登録型派遣を禁止する
労働者派遣法改正案を提出しましたが、企業経営への悪影響を懸念する自民、
公明両党が反発し、政府案が後退して製造業や登録型派遣の禁止を見送ったほか、
違法派遣があった場合に派遣先企業が労働者に労働契約を申し込んでいたものとみなす
「みなし雇用制度」の導入も3年後に先送りすることで与野党が合意し、
労働者派遣法が骨抜き改正案になりましたが、大企業の身勝手を制限する労働者派遣法にして、
非正規雇用労働者と定年後再雇用労働者の労働条件を一体で改革すべきだと、このニュースを読んで思いました。
                              大西 五郎


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