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保安員の大罪(54) 呆れ果てた「フクシマ」対応   文科系

2012年03月03日 15時48分58秒 | 国内政治・経済・社会問題
保安員の大罪(54)呆れ果てた「フクシマ」対応   文科系

 本日の中日新聞2面に、重大な記事が二つ載っている。一つはでかでかと大きな、2面トップ記事。共同通信社による「菅直人首相が事故対応当時を振り返る、一問一答」のインタビューだ。もう一つは2面下の方に極めて小さいが、これに劣らぬ重要な記事と読んだ、こんな見出し。
『震災直後、拡散予測 「公表できぬ」文科相ら判断』。

 この二つの内容が示すところを並べてみた結論として、事故直後対応がいかにデタラメであったかがよく分かる。「国民の命など、どうでも良かった」。これが経産省保安院や文科省など高級官僚をも含んだ原子力村の実態だったと断言できる、そんなデタラメさだ。
 政治に限らず物事には何重層もの事の軽重があるものだが、国政最大の倫理的価値、判断基準がないがしろにされたそんなデタラメさだと告発出来ると考える。深刻この上ないまさに非常時に、いわば土壇場になって本性が示されたということだろう。
 なお、後者の小さな記事は、また中日新聞の大手柄。記事の中で、こう説明が付いていた。
『(この記事の根拠となった)文書は、本紙が情報公開請求で入手した』
 内容の大きさの割に、扱いが小さいのは、中日新聞の文科省への遠慮なのか、はたまた謙譲の美徳であるのか。

 さて、文中に示された官僚などの罪状を箇条書きしてみる。まず、菅直人インタビューから。なお『』内はすべて、記事本文中から取った。
①政府事故調査委員会の調査報告書の通りに、経済産業省原子力安全・保安院は、危機管理面では全く機能しなかった。『誰がきちんと専門的な助言をし、実質的な対応をすべきか、電力会社と政府の関係の定義も重要だ』。原子力村が政府内部をも、安全ぼけへと落とし込んでいたと言うことができる。
②首相が3月12日朝にフクシマに乗り込んだのは、こういう理由だった。
『「ベント」作業を、東京電力はやると言っていたのに、何時間たってもやらなかった。「なぜできないのか」と聞いても、官邸に来ていた幹部は「分からない」としか答えない。どこで情報が詰まっているのか分からないので、現場に行って責任者と話をしようと決めた。吉田所長とはある意味、危機感を共有できた 』
③『(15日未明、東電現場撤退について)2号機周辺の放射能が高くなり危険な状態が続いた。「東電から撤退したいとの話が来ている」と、海江田万里経産相から報告があった。(中略)東電は当事者意識を失いかけていると判断した。東電本店に統合本部を置いて、細野豪志補佐官を常駐させた。その後、初めて現場の情報に基づいた対応ができるようになった 』

④ 次に、文科相らのSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワーク)情報非公開は、事故後に言われ続けてきたように、ある意味もっと酷い。害の大きい未成年者内部被曝をも含めて、無数の県民に浴びなくても良い放射能を浴びさせて、いまだに知らぬ顔を決め込み続けてきたということなのだから。何のために莫大な国費を使って買い入れた装置だったのか。あまつさえこれを記録にとどめた内部文書情報さえ、新聞社の情報公開請求に至るまで隠し続けてきたわけだ。その秘密文書に書かれた非公開の理由がふるっている。こんな文言になっているという。
『文書には「世界版SPEEDIの試算結果は、関東および東北地方に放射性雲が流れるという結果。これらをみて、三役(文科相、副大臣、政務官)は一般にはとても公表できない内容であると判断」と記されている

 ベントをサボって危険性を高めた上に、現場を逃げだそうとした東電。内閣に必要な助言を何も出来なかったどころか、国費で高給をもらいながら何も仕事をせずに、ただ傍観していた原子力保安院。莫大な費用で仕入れた緊急時の機器を、自分らの責任隠蔽、「自分らの独自利益死守という危機管理」にしか使用しなかった文科相。彼ら全てが、国民のことなどこれっぽっちも頭にない、すべてまるでもう伏魔殿ではないか。
 もう一度言う。
「政治に限らず物事には何重層もの事の軽重があるものだが、国政最大の倫理的価値、判断基準がないがしろにされたそんなデタラメさだと告発出来ると考える。深刻この上ないまさに非常時に、いわば土壇場になって本性が示されたということだろう」
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そろそろ民主党の診断を     らくせき

2012年03月03日 15時09分09秒 | Weblog
まもなく選挙。
私たちの前には①民主党②自民党③橋下・河村党という
3つの選択肢があります。

次回の選挙で、このうち、どこに投票したら良いのか?
迷っているのは私だけではないでしょう。

より良い選択はなさそうです。
より悪くない選択をするには、どうしたら良いのか?
それには民主党のこれまでを診断する必要があります。

みなさんの診断をお聞きしたいと思います。

私は自民党は、いまさらなので×
民主党は、失敗が多いので△
橋下・河村党は、体質にあいませんので×
ですが・・・
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