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「サブプライム社会」(1)  文科系

2012年03月19日 16時09分23秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 エントリーがないようなので、またコメントをエントリーに格上げします。現在の国際経済にサブプライムバブルやその破裂のようなことは必然的な帰結であって(これの前に日本でも住宅バブルとその破裂がありましたね)、それはこういう世界構造によるところだという事を書いています。以前からやっていた付け焼き刃勉強結果報告のつもりですが、彼の質問に答えるために過去のエントリーを調べていたら、すでに06年11月からサブプライムバブル弾けの警鐘を鳴らしていました。今回はその1です。
 ついでに、06年当時にサブプライムの危険性について書いたエントリーとそれへの入り方は、以下の通りです。なお、当時はバックナンバー保存法についての編集部のやり方として、エントリー冒頭数行が欠けているのですが、その点はご容赦下さい。
①06年11月1日「アメリカで重大事が起こっている」
②同年12月5日「世界二極分化の帰結 地球はこんな地獄になった」
③07年1月21日「日本財界が2週間で7500万ドルをパクられた話」
 上のそれぞれの出し方はこうです。
①このページ右欄外最下段の方に過去年月の欄がありますから、そこをスクロールして当該年月を出し、クリックします。
②すると、同じく右欄外上の方のカレンダーがその年月分に替わっているはずですから、そのカレンダーの求める日付けをクリックします。
③すると、エントリー本欄が、その日付の物全てに入れ替わっているはずですから、求めるエントリー拙稿にスクロールすれば、それをお読み願えます。

【 大変難しい問題ですが、こういう理解が正しいのだと思います。
①一生働いても家を持てない人が非常に多く生み出された超格差世界は、誰が作ったのか。マネーゲームに明け暮れる金転がしだけをして、実業、長期的産業育成投資などを顧みない人々が作った。アメリカでは(直接)投資会社などと呼ばれている。
②彼らが産業に投資するように見えても、やったのはこういうこと。企業買い占め・切り売り・整理統合など。それによって正規労働者を整理し、臨時職やバイトだけの社会にした。こうして失業者、臨時、バイトなどが増える分、世界的にものが売れていかず、不景気は増すばかりとなった。
 金融関連の株だけが上がっても、普通に景気がよいとは到底言えないはずだ。金融資本などは所詮、実業のようには人を雇えはしないのだから。
③めぼしい売れる物がなにもなくなった貧乏人ばかりの不景気な世界で、さらなる新商品をどうやって作るか。それは資本主義世界にチューリップバブルと言われた昔もあったように、バブル商品の創出なのである。サブプライム住宅とその販売戦略、その債権組み込みデリバティブは、こうして世界の金転がし屋たちによって創出された。無限に値上がりするとされたも同然のバブル住宅、デリバティブがやがて弾け、命をかけたような家も取られて借金だけ残る人々が生み出されることを百も承知で。
④「低所得者に家を提供する」とは、こういう投資会社たちのまっ赤な嘘の宣伝文句。低所得者たちをやがては無一文にするばかりか、一生借金まみれにする犯罪的確信犯であったのだ。これだけのことをやっても、やった方は政府救済を受ける。「大きすぎて、潰せば社会への被害が多すぎる」と言う理屈で。

⑤ここからは難しすぎて、説明が困難なのですが一応。
 彼らは、こういう全てを見通してサブプライムローン、その金融商品化を図ってきたのである。そういう時代なのである。しかも、この全ての悪の温床は相変わらず残り続けている。空売り大勝負、自分の持ち金の20倍もの金転がしを認めるレバレッジ、一時的に信用さえあれば借金だけでもそういう勝負が出来る仕組み。こういう悪の温床の仕組みに世界的規制を加えようとすると、これに真っ先に反対するのが、アメリカ、日本、ドイツなどの大国なのだから始末が悪い。「手持ちの金の何倍までを限度とする」と言う規制すら、なにも決まらない。大国は物の輸出がどんどん難しくなり、金融商品輸出で泥棒のように累積収支赤字を減らすしか道がなくなった事が関係していると思う。
 世は今や、ばくち打ちばかりが動かしている。それも負けた責任は政府に取らせるようなばくち打ちばかりだ。
 大変な時代になったと思うばかりだが、初心者さん、貴男はいかが?
コメント
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