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日本国の不思議     らくせき

2015年06月23日 09時52分22秒 | Weblog
安倍さんを支えているものに吉田松陰があるらしい。
しかし吉田松陰は決して国を売るようなことはしない。
安倍さんは、まずアメリカで安保法案の成立を約束した。
吉田松陰がこれを聞いたら破門は間違いないと思う。
すくなくとも今の外交政策をよしとはしないと確信します。

一般に右翼とされる人達も対アメリカとなると腰が引ける。
これって一体なぜなのか?

どこでこうなってしまったのか?不思議の国、日本。
安倍さんが日本人としての誇りを持っていると感じられない。
愛国心が欠如していると思われる。






コメント (7)
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随筆紹介 「『親』の不思議」   文科系

2015年06月23日 09時36分59秒 | 文芸作品
 『親』の不思議   H.Tさんの作品

真夜中に電話のベル。何事がと、おどろいて受話器を。隣の棟のAさんの引きつったような声。いつもおだやかな方なのに……。
「加代さん。すぐ来て!」、おびえた声だ。
「百足が、百足が出た」と。私はパジャマのまま走った。
 部屋の中でふるえている、寝間着姿のままのAさん。
 私は、ふとんの中を見て、枕カバーを外して振ってみたが、居ない。
 Aさんは、”確かに観た”と。まだ歯を鳴らしている。部屋の隅、タンスなどの裏側にも居ない。殺虫剤を吹き付けて、私は帰った。

 明くる日、またしても深夜の電話で、私は走った。
「また百足が!」。「速く、速く、来て!」。着くなり、言うには、
「ゆうべあんたが、しっかり見てくれなかったから……」、がたがた震えて青くなっているAさん。  
ふとんカバーを剥がし、枕カバーを取ると、やはり百足が飛び出して来た。
「やっぱりあんたがしっかり見てくれなかったから、二晩も……」、Aさんは昨夜と同じ事を言う。やっと側にあったスリッパでたたき、動かなくなった百足を抑えながら、
「夜中に私を呼びつけないで! 近くには娘さんが居られるのに……」
 声を荒げる私に、
「娘は働いているから、疲れているでしょう。寝かせてやらな、かわいそうでしょう」
 ”私だって二晩も真夜中に呼びつけられて、もー大変。大迷惑です”
 腹立ちと怒りとで、ひっくり返りそうだ。スリッパの下で動かなくなった百足を紙袋に入れ、踏みつけて紙にくるんでいると、
「私の棟のダストシュートに捨てないで。生き返ってまた来ると怖いから、他の棟のダストシュートに捨てて!」
”勝手ババァー、人をなんだと思っているんだ、いいかげんにして。二度と来ないから”と、声にならないひとり言。

「娘は働いているから、疲れているでしょう。寝かせてやらな、かわいそうでしょう」。この言葉が、私の頭の中でぐるぐる回っている。時計は三時を指し、外は真っ暗闇の真夜中。帰って、お茶を入れて、ほっと一息。私はAさんのように子どもはいない。両親は数年前に逝った。決して人に誇れるような親ではなかった。働いて働いて、貧しい時代を生きただけの親。
 でも、子どもの私をAさんと同じように、どうにも理解できないエゴ愛で守り育ててくれた時も……。そう思ったら、胸がいっぱいになり、目が濡れた。
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