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 仮想敵政策、「中国脅威論」 その1  文科系

2015年06月28日 19時54分56秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 仮想敵政策、「中国脅威論」  文科系

1 はじめに

 このエントリーは次の二つの過去エントリーの続編と言える。14年8月1日「中国脅威論の大嘘」と、翌2日「大嘘『中国脅威論』に、また大嘘の積み重ね!」のことだ。この後者の方は、最近までここのベスト10に度々上がってくるなど読者が多いものであり続け、その状況を踏まえてこの5月20日、6月15日にも、拙コメントを新たに付け加えさせていただいた。安倍政権による安保法制の仮想敵国がますます中国に収斂されてきた模様を踏まえてのことである。紛争・戦争前夜政策という、そんな実感がじわりとわいてくるのである。そんな今、以上のエントリーなどの論争相手たちに反論した全ての見解内容をまとめて、そこに新たな文章を付け加え、以下のエントリーとする
 中国発案のAIIB設立に現れたその隆盛と、そこへの日米の冷淡さを片目で見るにつけても、そんな気になるのだ。なお、明日のその2、後編でこの稿は終わる予定だ。
 後編では、新たにアメリカが第一の仮想敵国と定め直されてから、アジア太平洋戦争までがいかに速かったかという年表を振り返ってみたい。仮想敵国の大喧伝は、戦争前夜とも言えるのである。そのつもりはなくとも、事実上そうなって行くという「人間疎外的歴史進行」も含めてのことである。


2 中国脅威論の大嘘

 安倍政権の安保法制関連仮想敵国が中国だとは、ますますはっきりしてきた。そしてこの仮想敵国「創出」に関わる日米の画策狙いも、また明白。
「日米が東アジアで、新たにわざわざ仮想敵国を創り出している」
 この創作ぶりについては、14年8月のエントリーからはじまって、そこの論争に関わる全ての僕のコメントで実証してきたつもりである。
①喧伝された中国の軍事費額は、確かにもの凄い急増数字を示している。が、これは国民総生産がもの凄く増えてきた反映としての見かけ上のものだ。現に、軍事費の対GDP比率ではこんな急減なのである。
『50~70年代平均は6.35%であったのが、経済が好調に変わるとこうなっていく。80年代平均2.3%が、90年単年度には1.4%で、同じく12年度には1.24%だ』。
 そして、上の文章にこうも付け加えた。
『対GDP比で1%枠を持つ我が国だから、その技術力からしたらまー日本の軍事力の方が強力だと思うよ。あちらは巨大な国でこちらはちっぽけな国だから、「国防」、兵士の数で見るなら陸軍、その給料インフレ率などが遙かに高くなるはずだしね』

②地球の裏側まで出かける現代遠征戦争の最大必須兵器は、原子力空母。これがなければ遠征して敵地上軍を叩く戦争は出来ないとも述べさせていただいた。湾岸戦争、イラク戦争などは、まず空から地上を叩いておいて地上軍が出て行くやり方である。この原子力空母は現在世界に11艘で、アメリカ保有数が10、あとはフランスに1艘だけだ。アメリカの侵略性向の何よりの証拠である。ジョージ・ワシントン号が横須賀を母港にしたのが08年、リーマンショックの後であることに加えて、中国の台頭が目立ち始めた頃である。この船がこの5月18日に7年ぶりに米国に帰り、代わりにドナルド・レーガン号がやってくるなど、すべて中国対策であるのは明白なことだろう。

3 アメリカの侵略性こそ、世界の脅威

 こうして、アメリカの方が中国よりもはるかに怖いと述べつつ、この侵略性の根源、諸現象、「(中国)仮想敵」創出をこのように述べさせていただいた。
 この創出の背景を世界の理論史から見れば言うまでもなく伝統的経済学、ケインズ、マルクスなどによって昔から唱えられてきたこのこと。恐慌状態から有効需要の欠乏に直面して、腐朽しつつある(グローバル)資本主義による「(米日)経済の軍事化」である。そして、この行き着く先は、初めは意図しなかったものも含めて、実際の戦争でしかあり得ないことになるとも、述べさせていただいた。

 嘘の理由を創ってまでイラク戦争をなぜやったのか。独立国シリアに、どうして内戦を仕掛け続けているのか。ほぼ100年来の冷戦の相手・東欧圏が消えたのに、9.11を機会として、従来の「悪の枢軸」に加えて「テロの脅威」をこの世に作り上げて、さらなる軍事力増強を図り続けたのは誰だったか。こうして、アフガン、イラク、シリアがぼろぼろになって、イスラム国すらアメリカの兵器で戦っているという始末ではないか。アメリカ製兵器という以上に、アメリカがイラクなどを通じて意識的にイスラム国に大量の兵器を渡るようにしてきたという世界マスコミ情報も多いのである。


(明日に続く)
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「よたよたランナーの手記」(122) ラン極楽の再スタートへ  文科系

2015年06月28日 00時53分47秒 | スポーツ
「よたよたランナーの手記」(122) ラン極楽の再スタートへ  文科系

 21,23,25,27日と走ったことになる。微かなものだったから、左膝痛はもちろん、右アキレス腱も注意して鍛えてきて完治させられたようだ。27日、本日は11.5キロ時を5分ほど走ったが現在何ともない。それだけでなく、故障を取り戻すべく1日おきで4日、いつも10キロ弱を走ったにしては、疲れがないのである。こんなふうにもうちょっと鍛えてから、12キロ時に挑戦してみよう。

 11キロ時だとまだ、心拍数が時に155を超えるようだから、これが155以内に収まり、普通150近くになったらこの挑戦をやってみるつもりだ。僕の経験的現状認識からすると、案外「案ずるより産むが易し」と思っている。ピッチ数をあげるよりも、僕の昔のピッチ1分で160歩近くまで落とした方が心拍数は上がらないとも分かってきたことだし。11.5キロ時でもこのピッチ数で走れば、心拍数が150ほどに間もなく留められるようになると思う。

 走るのは楽しい。また、サイクリングを活用したトレーニングも時間を見つけては大いにやっているが、僕のお好みの庄内緑地公園を巡るこれを何回も重ねていきたい。あそこの周回コースは2.5キロ近くと大きくって本当に気持ちが良いし、木陰で休むことも出来る。現役時代のサイクリング仲間、S君が今年現役を退いて既に久しぶりの併走しているから、これも重ねていくことになるだろう。これも、楽しみである。

 話は換わるが、最近のジムではウェートトレーニングにも力を入れている。僕が一番弱い腕を前に押す力(ベンチプレスを腰掛けてやるようなもの)を最も注意して伸ばしている。初め28キロでやっと僕流基準の10回にできたのを伸ばしてきて、35キロも10回できるようになったし、今では42キロに挑戦し始めて、はじめ1回しかできなかったのが3回できるようになった。それでも、腕を引っ張る力の方は70キロを10回できるのだから、まだまだである。心なしか、胸が厚くなったようだ。
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