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新聞の片隅に載ったニュースから(番外編ⅩⅧ 2015.6.19)   大西五郎

2015年06月19日 19時09分15秒 | Weblog
番外編ⅩⅦにつづいて新聞の投書の紹介です。埼玉県の61歳の非常勤地方公務員の方の自分を日本国憲法に例えて、憲法改正の動きを批判するユニーク筆法の投書と、新聞の投書こそ民の声で、国・地方の議員はちゃんと読んで欲しいという投書です。

私の名前は日本国憲法です 埼玉県非常勤地方公務員61歳(朝日新聞 2015.6.17)

私の名前は日本国憲法です。今年で68歳になりました。物心つく頃から「日本生まれではない」と批判する人がいました。それでも命は命。順風満帆とは言えないけれども、他人との争い事を極力避けて、穏やかな生活を営んできました。
ところが最近、私に「治療しないと生命に危険が及ぶぞ」と恫喝まがいの忠告をする人が増えてきました。病気でもないのに、とりわけ心臓部に当たる9条に腫瘍があると言って治療を勧めたり、米国製のバイパスを付けた方がいいんじゃないかと言ったり、いらぬお世話をする人々がいます。
バイパスなど付けてしまえば、穏やかな生活が崩れてしまうかもしれません。それなのに、専門知識のない輩が、騒ぎ立てるのは変です。
先日、私は3人の専門医の検診を受けました。先生方は3人とも、バイパスを付けるのはおかしいと断言なさいました。本当に病気で手術が必要なら、きちんとした手続きを踏むべきだともおっしゃいました。
素人は勝手な思い込みを捨て、専門家の意見に真摯に耳を傾ける姿勢を持つべきでしょう。

庶民の声のありどころ 熊本市無職79歳(毎日新聞 2015.6.17)

「みんなの広場」(註:毎日新聞の投書欄)今月5日に掲載された投書デスクのコメントが目に留まりました。5月の一般投書は1674通(1日54通)とのこと。読むだけでも大変だと思います。
私たちは一応「言論の自由」という社会に生きております。しかし、自分の思いを述べるところはまことに少なく、新聞に投稿し、取り上げて掲載していただくならば、幸甚というものです。
ゆえに私は「みんなの広場」をよく読みます。「ああ、こんな考えもあったのだ・・・・」と感心することが多く、勉強になります。
ところで忙しい議員の諸氏は、新聞は見出しだけ、とても投書欄に目を通す余裕はないというのが現実だと思います。しかし、投書欄には一般庶民の切実な声が掲載されています。寸暇を割いてでも読んでいただき、国、地方の政治に生かしていただきたいと思います。
庶民の声は魅力的ではないけれども、地に足の着いたすばらしい声があります。

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埼玉県の非常勤地方公務員の方の投書はユーモアの中に鋭い指摘があって、安倍さんが読んだらドキッとするのではないでしょうか。いやあの人にはそう感じる柔軟性を持っていないかもしれませんね。熊本市の79歳の方のご意見には私も同感です。皆さんも、そういう心算で投書欄を読んでいただくといろいろ感ずるところがあるのではないでしょうか。
                                   大西 五郎
コメント
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