カンボジア戦は30いくつかのシュートチャンスを作った。そして、3得点。これについての見方をどう持つか、それがこのゲームで評価が分かれる最大のポイントだと思う。「30チャンスで3得点」と見るか、「30もチャンスを作った」と観るかということだ。
僕は、国内組では到底こうはいかなかったと思う。アジアカップを覚えていれば分かることだが、昨夜のゲームは敵にボールを奪われた場合の反転が、国内組に比べてずっと厳しかったと思う。すぐにボールを奪っていたから、相手はこちらの陣地になかなか来られなかったほどである。この点はハリルが、国内組、というよりもJリーグのぬるさ、欠点としてずっと指摘してきた所だ。
現代サッカーは、ボールが奪えなければ、その奪取が出来るだけ前の方で出来なければ、始まらないのである。バルサの出現を経て、近年はドルトムントのサッカーが、ブラジル大会を以前の大会とは全く別物にしたと言えるほどなのだから。Jリーグの最も旧式の点はこの弱さである。一言で言えば、相手ボールへの詰めが甘い。
ちなみに、ヨーロッパへ移籍した日本選手が最も苦労する点もここなのである。宇佐美ほど得点力がある選手でも、ボール奪取に関わる守備が出来なかったからドイツにはいられなかった。逆に、西欧に定着した選手にはこれだけで飯を食っている人もいる。細貝がその典型だし、長谷部もこの部類に入るだろう。長谷部曰く、「鬼監督・マガトの指摘によって、守備の体力を付けることだけで1~2年が必死だった」と。
5バックにした上に、あれだけゴール前を固めた相手に対して「30もシュートチャンスを作った」。そこは凄く評価したい。それが出来たのは更に、敵にボールを奪われたときにすぐに前の方で取り返せたという守備の厳しさにあったと評価したい。
あとは、こういう覚悟だろう。アジア相手にはこれぐらいチャンスが作れると見込んで、それでこそ余裕を持ってシュートも打てると。ただ、香川が中へ入りすぎたり、武藤が前に出すぎたりしていたのは頂けない。皆が目一杯シュートを狙うのではなく、それぞれの仕事をまずすべきなのだ。ハリルも狙っているという中距離シュートならば、全員の仕事だろうが、第一のシューターはハリルが「ペナルティーエリアにいて下がってくるな」と命じた岡崎の仕事。現在までの実績や、ハリルが岡崎に与えた任務から言っても、周囲は彼をリスペクトしなければならない。その両脇とかすぐ後ろとかは、彼にスルーやクロスを出し、次に彼と連携して点も取ると。その意味では、岡崎によいボールがほとんど行かなかったのは周囲の責任とも言えて、これが全く頂けない。「俺が俺」が強すぎて、帰って失敗を重ねることになったのではないか。点が入らない一因として、チーム戦略がこのように乱れていた現実がなかったか。
僕は、国内組では到底こうはいかなかったと思う。アジアカップを覚えていれば分かることだが、昨夜のゲームは敵にボールを奪われた場合の反転が、国内組に比べてずっと厳しかったと思う。すぐにボールを奪っていたから、相手はこちらの陣地になかなか来られなかったほどである。この点はハリルが、国内組、というよりもJリーグのぬるさ、欠点としてずっと指摘してきた所だ。
現代サッカーは、ボールが奪えなければ、その奪取が出来るだけ前の方で出来なければ、始まらないのである。バルサの出現を経て、近年はドルトムントのサッカーが、ブラジル大会を以前の大会とは全く別物にしたと言えるほどなのだから。Jリーグの最も旧式の点はこの弱さである。一言で言えば、相手ボールへの詰めが甘い。
ちなみに、ヨーロッパへ移籍した日本選手が最も苦労する点もここなのである。宇佐美ほど得点力がある選手でも、ボール奪取に関わる守備が出来なかったからドイツにはいられなかった。逆に、西欧に定着した選手にはこれだけで飯を食っている人もいる。細貝がその典型だし、長谷部もこの部類に入るだろう。長谷部曰く、「鬼監督・マガトの指摘によって、守備の体力を付けることだけで1~2年が必死だった」と。
5バックにした上に、あれだけゴール前を固めた相手に対して「30もシュートチャンスを作った」。そこは凄く評価したい。それが出来たのは更に、敵にボールを奪われたときにすぐに前の方で取り返せたという守備の厳しさにあったと評価したい。
あとは、こういう覚悟だろう。アジア相手にはこれぐらいチャンスが作れると見込んで、それでこそ余裕を持ってシュートも打てると。ただ、香川が中へ入りすぎたり、武藤が前に出すぎたりしていたのは頂けない。皆が目一杯シュートを狙うのではなく、それぞれの仕事をまずすべきなのだ。ハリルも狙っているという中距離シュートならば、全員の仕事だろうが、第一のシューターはハリルが「ペナルティーエリアにいて下がってくるな」と命じた岡崎の仕事。現在までの実績や、ハリルが岡崎に与えた任務から言っても、周囲は彼をリスペクトしなければならない。その両脇とかすぐ後ろとかは、彼にスルーやクロスを出し、次に彼と連携して点も取ると。その意味では、岡崎によいボールがほとんど行かなかったのは周囲の責任とも言えて、これが全く頂けない。「俺が俺」が強すぎて、帰って失敗を重ねることになったのではないか。点が入らない一因として、チーム戦略がこのように乱れていた現実がなかったか。