このブログを10年やってきて、いろんなネトウヨ氏とやりあってきた。ブログの名称ゆえなのだろうが、こういう方々の訪問が絶えなかったからだ。知識も思考力も様々な彼らを相手にして、実に様々いろんな勉強をさせられたし、専門の哲学的な「(彼らとの)分かれ道」なども含めて、実に様々なことを考えさせられて、今日まで来た。「これだけ稚拙な知識しかない相手が、どうしてこれだけ頑張れるのだろうか」などとは、何度訝ったか知れない。その度に考え込んだのはこの事だった。これだけ確信ありげに語るのは、自分を納得させ、確信させるなんらかの前提的命題があるからだろうが、それって何なのだろうかと。またこれらすべてにおいて、同じ人間という生き物に、どうしてこれだけ見解の相違が生じるのだろうかというそんな問題意識をいつも温めてきたとも言える。
そこで最近になってようやく気付いたことが以下のことであった。
米国は実体経済がIT産業ぐらいしかない。だから、マネーゲームで儲けて、BRICS諸国相手の現物経済の貿易収支大赤字を相当にカバーしている。がこの国、戦争が流行ればその苦手な現物経済もなかなかの物だと言えるのである。兵器産業でいえば世界ダントツの実力があるからだ。貧乏な国、勢力には本来は廃棄すべき多量の中古品などを、日本や石油成金国などには第一級の兵器をなどなどと、世界のどこかで戦乱が起こるほどに、この商売は常に繁盛である。
さて、戦争違法化が20世紀になって世界史上初めてその国際法が生まれたりして着手されたが、地上から戦争はなくせるのだろうか。この問題で極めて簡単な正しい理屈が一つ存在する。戦争はずっとなくならないと語る人は「その方向」で動いていると言えるのだし、なくせると思う人はそういう方向に「参加していく」のである。つまり、戦争が未来になくなるか否かという問題とは、人間にとって何か宿命的に決まっているようなものではなく、今及び将来の人間たちがこれをどうしようと考え、振る舞うだろうかという実践的な問題なのである。世界の政治課題というものは、人間が決めるものだということだ。
戦争は無くならないと語る人は当然、こう語るはずだ。「だから、国土防衛に励まなければ、国が滅びかねない」と。こういう人々が世界に増えるほど、貿易赤字国の米国は助かるのである。いや、助かるという地点を越えて、今の米国はこういう人々を増やすこと自身を世界戦略としているからこそ、あちこちで戦争を起こしているのである。まるで、人間永遠に闘う存在だという世界観を広める如くに。「人間必ず死ぬ。貴方も間もなく死ぬ」と大いに叫べば、葬式屋さんが儲かるようなものではないか。
これが米国のネオコン、産軍政複合体の世界戦略なのだと思う。
対案はこれだ。「いや、戦争はなくせる」という世界観を広めていくこと。その実を例え少しずつでも作っていくこと。
以上ありふれたようなことを書いたが、案外語られていない、大切な知識だと思う。特にこの部分が。
『まるで、人間永遠に闘う存在だという世界観を広める如くに』
これが、ネトウヨ諸氏の世界と政治を観る出発点なのである。最近、そう気付いた。
そこで最近になってようやく気付いたことが以下のことであった。
米国は実体経済がIT産業ぐらいしかない。だから、マネーゲームで儲けて、BRICS諸国相手の現物経済の貿易収支大赤字を相当にカバーしている。がこの国、戦争が流行ればその苦手な現物経済もなかなかの物だと言えるのである。兵器産業でいえば世界ダントツの実力があるからだ。貧乏な国、勢力には本来は廃棄すべき多量の中古品などを、日本や石油成金国などには第一級の兵器をなどなどと、世界のどこかで戦乱が起こるほどに、この商売は常に繁盛である。
さて、戦争違法化が20世紀になって世界史上初めてその国際法が生まれたりして着手されたが、地上から戦争はなくせるのだろうか。この問題で極めて簡単な正しい理屈が一つ存在する。戦争はずっとなくならないと語る人は「その方向」で動いていると言えるのだし、なくせると思う人はそういう方向に「参加していく」のである。つまり、戦争が未来になくなるか否かという問題とは、人間にとって何か宿命的に決まっているようなものではなく、今及び将来の人間たちがこれをどうしようと考え、振る舞うだろうかという実践的な問題なのである。世界の政治課題というものは、人間が決めるものだということだ。
戦争は無くならないと語る人は当然、こう語るはずだ。「だから、国土防衛に励まなければ、国が滅びかねない」と。こういう人々が世界に増えるほど、貿易赤字国の米国は助かるのである。いや、助かるという地点を越えて、今の米国はこういう人々を増やすこと自身を世界戦略としているからこそ、あちこちで戦争を起こしているのである。まるで、人間永遠に闘う存在だという世界観を広める如くに。「人間必ず死ぬ。貴方も間もなく死ぬ」と大いに叫べば、葬式屋さんが儲かるようなものではないか。
これが米国のネオコン、産軍政複合体の世界戦略なのだと思う。
対案はこれだ。「いや、戦争はなくせる」という世界観を広めていくこと。その実を例え少しずつでも作っていくこと。
以上ありふれたようなことを書いたが、案外語られていない、大切な知識だと思う。特にこの部分が。
『まるで、人間永遠に闘う存在だという世界観を広める如くに』
これが、ネトウヨ諸氏の世界と政治を観る出発点なのである。最近、そう気付いた。