代表の最終予選のこれまで2ゲームを見た。いずれもシュート数からしたら、5点は取ってもおかしくないゲームだと観ていた。そのじれったかったこと! いずれも、見終わって代表のゲームに興味が減ったほどに。そして思ったことがこれだ。代表監督は日本人の方が良い。
サッカーだけでなく日本人の行動一般原則として世界に目立ったと言われてきたこういう特徴がある。集団の中で周囲に細心の注意を払うことだ。どんな際だった特徴も長短があるように、この特徴も同じ。長所は、集団の中でこそ発揮される切磋琢磨と、集団行動の能率。日本のJRダイヤルなどは、他国にマネができないものといわれてきた。多分あんな過密ダイヤルは他国には思いつくこともできないもののはずだ。こういう性格の裏返しとしての短所が、周囲を気にしすぎることによる過緊張。ちなみに、過労死自殺って、日本人の凄い特徴なのだとも言われてきた。サッカーではこの集団内過緊張が、シュート場面に最も良く現れるのではないか。
①もっと楽なシュート場面が創れると思ってか、シュートを打たなくってパスし、チャンスを逃がす場面が多い。
②繋ぎあってシュートということに拘りすぎて、より単純な得点方を軽視しているように見える。中距離シュートとか。アーリークロス、サイドからのクロス。岡崎、浅野ら、抜けだしが上手い選手が多い割に、スルーパス得点が少ないということも。
③この2戦は特に、絶好機をどれだけ外していたろうか。あれは一体何なのだ、と言うくらいに。
さて、僕は南ア大会の岡田監督による強権的な「直前の布陣替え」を思い出している。理由はこういうことだった。
「日本は得点力がない。先取点を取られると辛い。点を与えずに、1対1か1対0を目指すしかない」
「よって守備的に戦うために、前の選手は少数になるから、ドリブルやキープ能力を重視する」
こうして攻撃的繋ぎを重視するシュンスケと、予選最大の功労者FWの岡崎が外されて、キープが上手い本田の1トップみたいなチームが生まれた。松井が入ったのも、キープとドリブル攻撃狙いであることは明らかだった。
この布陣で成功したことと対比して、ジーコやザックの失敗を思い浮かべてみた。自主性を尊重して失敗しただけでなく、ジーコなどは後にこう語ったのである。「日本選手がこんなに体力がないとは、全く意外だった」。特に初戦のオーストラリア戦のことを語っているのだろうと観たものだった。ただ、肉体疲労は過緊張からも起こる。緊張して視野も狭くなり、判断を誤るから、走り回るしかない、とか。あの対豪戦は、過緊張が連続したゲームだった。
さて、日本選手の得点力を上げるためには、シュート時のメンタルが最も重要ではないかと言いたい。そしてこのことは、外国人監督には理解も指導もしづらいことなのだと確信し始めた。特に自主性を重んじるタイプの監督にはそうだとも。この点では、強権的監督であったトルシエの成功を思い浮かべている。今振り返れば、彼の理不尽にも思える強権言動は日本人メンタル対策としての彼なりの方法ではなかったか。
そろそろ日本人心理を指導できる自前監督に替えていったらどうだろうか。一定の強権の下でのシュート時メンタルというのは、二律背反のような気もするが、解がないということではあるまい。
なお僕は、次のW杯には日本は出られないと思うようになった。それか、フランスW杯、加茂の退陣のようなことも起こるのではないかとも。その時はまた岡田か? それはないから、手倉森? これもない・・・・し、思い切って森保か長谷川?
サッカーだけでなく日本人の行動一般原則として世界に目立ったと言われてきたこういう特徴がある。集団の中で周囲に細心の注意を払うことだ。どんな際だった特徴も長短があるように、この特徴も同じ。長所は、集団の中でこそ発揮される切磋琢磨と、集団行動の能率。日本のJRダイヤルなどは、他国にマネができないものといわれてきた。多分あんな過密ダイヤルは他国には思いつくこともできないもののはずだ。こういう性格の裏返しとしての短所が、周囲を気にしすぎることによる過緊張。ちなみに、過労死自殺って、日本人の凄い特徴なのだとも言われてきた。サッカーではこの集団内過緊張が、シュート場面に最も良く現れるのではないか。
①もっと楽なシュート場面が創れると思ってか、シュートを打たなくってパスし、チャンスを逃がす場面が多い。
②繋ぎあってシュートということに拘りすぎて、より単純な得点方を軽視しているように見える。中距離シュートとか。アーリークロス、サイドからのクロス。岡崎、浅野ら、抜けだしが上手い選手が多い割に、スルーパス得点が少ないということも。
③この2戦は特に、絶好機をどれだけ外していたろうか。あれは一体何なのだ、と言うくらいに。
さて、僕は南ア大会の岡田監督による強権的な「直前の布陣替え」を思い出している。理由はこういうことだった。
「日本は得点力がない。先取点を取られると辛い。点を与えずに、1対1か1対0を目指すしかない」
「よって守備的に戦うために、前の選手は少数になるから、ドリブルやキープ能力を重視する」
こうして攻撃的繋ぎを重視するシュンスケと、予選最大の功労者FWの岡崎が外されて、キープが上手い本田の1トップみたいなチームが生まれた。松井が入ったのも、キープとドリブル攻撃狙いであることは明らかだった。
この布陣で成功したことと対比して、ジーコやザックの失敗を思い浮かべてみた。自主性を尊重して失敗しただけでなく、ジーコなどは後にこう語ったのである。「日本選手がこんなに体力がないとは、全く意外だった」。特に初戦のオーストラリア戦のことを語っているのだろうと観たものだった。ただ、肉体疲労は過緊張からも起こる。緊張して視野も狭くなり、判断を誤るから、走り回るしかない、とか。あの対豪戦は、過緊張が連続したゲームだった。
さて、日本選手の得点力を上げるためには、シュート時のメンタルが最も重要ではないかと言いたい。そしてこのことは、外国人監督には理解も指導もしづらいことなのだと確信し始めた。特に自主性を重んじるタイプの監督にはそうだとも。この点では、強権的監督であったトルシエの成功を思い浮かべている。今振り返れば、彼の理不尽にも思える強権言動は日本人メンタル対策としての彼なりの方法ではなかったか。
そろそろ日本人心理を指導できる自前監督に替えていったらどうだろうか。一定の強権の下でのシュート時メンタルというのは、二律背反のような気もするが、解がないということではあるまい。
なお僕は、次のW杯には日本は出られないと思うようになった。それか、フランスW杯、加茂の退陣のようなことも起こるのではないかとも。その時はまた岡田か? それはないから、手倉森? これもない・・・・し、思い切って森保か長谷川?