昨日今日の新聞に、酷い世論操作が続いている。日銀発の「景況感 10年ぶり高水準」という、企業短期経済観測調査による業況判断指数の発表である。日銀が選挙を意識してやっている与党援護射撃見え見えで、実にみっともない世論操作と言うべきだ。
これと国連関係が発表する以下のGDP数字などとを比べれば、後者の方が客観的で、遙かに長期間続いた、大変重いもの。業況判断は単に主観的な、短期的「感じ」にすぎない数字なのである。そんな物を何故後生大事に「10年ぶり」などと・・・。
世界銀行とかIMFとかが発表する日本の名目GDPは、1997年537兆円を最高峰として、1998年534兆円以降は2013年まで500兆円をすら超えたことがない。1997年の峰を越えたのは2016年になってやっとのことである。そして、その間に他国はいちおう伸びているから、日本の一人当たりGDPの国別順位は下降一直線である。一人当たりの名目GDPは世界22位、購買力平価換算だと30位程まで落ちてしまった。97,8年は世界3位とか4位とか言われていたから、なんたる落ち込みようかと、ここでいつも指摘してきた通りである。これこそが日本の長期に渉る貧困化の土台となる数字なのだ。
不安定労働者ばかりが増えたこと、「家事手伝い」という独身女性など若者の潜在失業者大群、ブラック企業の続出、これらが関係する酷い少子化現象などなどは、このGDP激減の結果とも現れとも言えるものだ。しかも、日銀やGPIFの金をどんどん注ぎ込んで株高を人為的に作ってもなんの歯止めにもなっていないと、これは安倍自身が認め、選挙に向けて大いに気にしていることであるらしい。
ともあれ日銀は、こんな世論操作に血道を上げる暇があったら、株高操作の出口戦略でも懸命に模索することだ。他の先進国ではもう、量的緩和政策は終わりかけているぞ! ぽさっとしていると、出口が無くなってしまう。
これと国連関係が発表する以下のGDP数字などとを比べれば、後者の方が客観的で、遙かに長期間続いた、大変重いもの。業況判断は単に主観的な、短期的「感じ」にすぎない数字なのである。そんな物を何故後生大事に「10年ぶり」などと・・・。
世界銀行とかIMFとかが発表する日本の名目GDPは、1997年537兆円を最高峰として、1998年534兆円以降は2013年まで500兆円をすら超えたことがない。1997年の峰を越えたのは2016年になってやっとのことである。そして、その間に他国はいちおう伸びているから、日本の一人当たりGDPの国別順位は下降一直線である。一人当たりの名目GDPは世界22位、購買力平価換算だと30位程まで落ちてしまった。97,8年は世界3位とか4位とか言われていたから、なんたる落ち込みようかと、ここでいつも指摘してきた通りである。これこそが日本の長期に渉る貧困化の土台となる数字なのだ。
不安定労働者ばかりが増えたこと、「家事手伝い」という独身女性など若者の潜在失業者大群、ブラック企業の続出、これらが関係する酷い少子化現象などなどは、このGDP激減の結果とも現れとも言えるものだ。しかも、日銀やGPIFの金をどんどん注ぎ込んで株高を人為的に作ってもなんの歯止めにもなっていないと、これは安倍自身が認め、選挙に向けて大いに気にしていることであるらしい。
ともあれ日銀は、こんな世論操作に血道を上げる暇があったら、株高操作の出口戦略でも懸命に模索することだ。他の先進国ではもう、量的緩和政策は終わりかけているぞ! ぽさっとしていると、出口が無くなってしまう。