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ハリルジャパン(121) 浦和のACL勝利を巡って   文科系

2017年10月22日 17時37分36秒 | スポーツ
 標記のことで、1970さんと討論があった。そのここまで最後の僕の回答コメントを、ここに転載したい。僕としてはここで、サッカーと言う集団球技の本質、神髄を語っているつもりだ。なお、実際のコメントにかなりの補足修正を加えた。


『 勝敗の分かれ道こそ・・・ (文科系)2017-10-22 17:32:31

 あなたが語ったのはどれも、このゲームで最も大切なことを外している。最も大事なのは勝敗。それも、一種のアップセットとして勝ったことがこのゲーム最大の意義である。
 ちなみに、韓国や、ブラジル人世界的名選手を入れてからの中国に勝てなくなって、ほぼ10年ぶりに日本勢が勝ったことの意味をこそあなたも考えてみるべきだ。この痛快極まる出来事が何故今起こったかを外して物を述べるのは、この際脇道の話に過ぎない。

 勝利とは、①彼我の相関関係で決まるもの。弱みを見せれば飲まれるし、強ければ相手を飲める。②潰しが弱ければ繋がれるし、繋ぎが弱ければ潰される
 ③ただ、この潰しも繋ぎもまず個人力量とも言えるが、それ以上に組織としてのそれが肝腎。現在ブラジルが独に負けるのはそういうことだろう。組織的潰しと組織的繋ぎを、相手に合わせて色々に変形させるという大切なことこそ、監督の腕。

 浦和はそのデュエル、当たりの強さと技術によって相手を飲んでいた。特に、外人4人以外は。その外人も、槙野や遠藤が吹っ飛ばしたりして、対等に闘ったのである。だからこそ、カウンターも鋭く、バーを叩くなどの際どいシュートも多かった。相手のシュートは外からの物が多かった。結果相手は、ただ繋いでいる時間が多いという、ハリル以前の日本代表のように見えなかったか。
 得点はセットプレーによる物だが、拮抗したゲームではセットプレー得点も立派な得点。これは言い方を変えれば、これ以外は0対0、つまり相手を0点に抑える潰しがあったということである

 現に、敵監督もブラジル人選手も浦和の潰しをこそ最も褒めていた。「浦和とは4戦闘ったが、その守備には驚かされてばかりだった」。これは、ビラス・ボアスの言葉である。0対0の原因がそこにあったという何よりの証明になるだろう。欧州名監督の一人でもあったビラス・ボアスなのである。ちなみに、組織がヨーロッパよりも弱い南米チャンピオンも、現に去年鹿島の潰しに敗れていることだし・・・。

 結論は、浦和の潰しに、上海の繋ぎが勝てなかったということになるのである。0点というのはそういう意味以外の何ものでもないはずだ。


 以上のような観点全体に比べれば、結局こんな語り方になるしかないような「サッカー論」は、『究極の潰しを身に付けよ』と言っているに等しく、意味のある現実的なことを何も語っていないに等しい無意味な論議だというべきだろう。
【究極の繋ぎを身に付けよ】
【究極の組織的繋ぎを身に付けよ】
 繋ぎを語り、潰しを語り、それぞれの両チーム組織における相関関係の推移を観ていき、語る。それこそがまっとうなゲーム観戦記というものである。 』


コメント (2)
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