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随筆  「マンション建設お勧め運動」    文科系

2017年10月11日 09時20分19秒 | 文芸作品
 所属同人誌作品にも、「老後に備えて自宅兼賃貸マンションへ建て直し」を猛烈に勧誘されてきたという作品が何本も出た。「マンション建設お勧め隊」という作品は、何社もの執拗なその勧誘を断り続けてきた話。名古屋市守山区では自宅南裏にある畑をも使った自宅兼マンションへの改築をすれば、「畑よりもはるかに多い収入になりますよ!」という勧誘が何社も後を絶たないという話。高山市郊外の大きな地主である友人も、続々とやってくる勧誘を断り、先祖伝来の土地を守り続けているという話をしてくれた。近隣で早くからこれに手を染めた友人らで上手く行った話など聞いたことがなく、皆苦労しているという後日談までを付けて。
 
 僕が住んでいる中区に近い千種区近隣でも、集合住宅建設と古い集合住宅放置との「大ブーム」が近年ずっと進行中である。凄まじい新旧闘争でかなり新しい住宅までが空き始めているのだ。建設時に「○○年間入居者または一定額家賃を保証します」という「推進策」もあるようで、団塊世代が特に大々的にこれに手を染めてきたのだが、他方少子化による店子減少は今後さらに凄まじいことだろう。「十五年で家賃を下げても隣の新築、よりデラックスな方へ。二十年過ぎたら入居者なし」という時代が確実に来るのではないか。この地域の住宅地では、少しでも広い家を建てるために庭のある家などほとんど無くなってしまったという過当競争なのだから。

 建設業者はこれを進めるに手段を選ばず、商売敵をお隣にさえどんどん建てている。コンビニの「過当競争から閉店」どころの騒ぎではない生き馬の目を抜く競争のように見える。政府も景気対策とか、高速道路料金と同じように世界一高い建築費にも見込んだ税収増対策とかとしてこれを大いに奨励しているようだ。結果、生き馬の目を抜かれるのは借金家主の子孫らで、やがて都会の区画整理が一挙に進む時代が来るのではないかと愚考している。

コメント (4)
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