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トランプという人間(10)「炎と怒り」、その「輪郭」 ④  文科系

2018年04月12日 19時07分00秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 この500ページ近い本の内容を3回に渡って大急ぎで紹介してきてまだその途中であるが、今日は閑話休題として、この本の最も大きい輪郭、狙いに触れてみたい。そもそも200件の聞き取りを経て書いたと言われて、その内容はいわば激しい政争話だ。ついては、この争いの何を取り上げ何を落としたかという著者の立場の客観的概括がなければ、公平な読み方とは言えなくなる。本自身の中身としても「・・・という話だ」「・・・と誰それは述べていた」というある意味無責任な印象批判とも言える表現もかなりあることだし。

 さて、この輪郭、狙いを僕なりに客観的に推察すればこんな事があると読んだ。
① バノンのサイドの目で書いており、トランプの娘夫婦を批判する内容になっている。この内容なら、バノンの復帰すら形としてはまだ残っているという程度の内容だと読んだ。

② ということはつまり、こういうことだ。米大統領トランプ政治の1年が結局、娘夫婦とその周辺の財界人らによってこう動かされてきたという内容になっている。なお、行方も定まらぬ泡沫候補上がりのトランプ政権内の娘夫婦にどんどん近づいてきた人物には、こんな人々が居る。マスコミ人でFOXテレビのビル・マードック。ゴールドマン・サックスの現役社長だったゲイリー・コーンはトランプの経済閣僚になった。また、超高齢政治家ヘンリー・キッシンジャーも所々出てくる。

③ ①②を併せると、こういうことになる。ここに書かれた「全体像」が真実か否か、どれぐらい真実かなどは分からないとも。つまり、当然のことだが、「裁判になっても言い逃れできる程度の内容」ばかりだとも言えるのである。

 ちなみに、去年8月にバノンが大統領府を退いた瞬間に、こんな声明も発表されている。
『バノンが首席戦略官および上級顧問を辞任すると、古巣のブライトバート・ニュースは直ちに同年8月18日付でバノンが会長に復帰すると発表した。このときバノンはブルームバーグ・テレビに対して次のように話した。「自分はホワイトハウスを去り、トランプのために、トランプの敵との戦争を始める。その敵はキャピトルヒル(連邦議会)やメディアやアメリカの経済界にいる。」翌19日、トランプ大統領はツイッターに「バノンに感謝したい。彼は不正直なヒラリー・クリントンに対抗して立候補した私の運動に参加してくれた。それは素晴らしいことだった。Thanks S」と投稿した。』
(ウィキペディアから、文科系引用) 
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サッカー監督のお仕事 1970

2018年04月12日 04時18分59秒 | Weblog
サッカーの監督の仕事というのは、代表とクラブでかなり違う。
クラブの監督は、選手の育成、コンセプトの確立、戦術の作成が3本柱といってもいいだろう。クラブ監督のメリットとしては、常に選手と居るので戦術を落とし込む時間が十分にあること。試合と練習の繰り返しで徹底出来る。ミーティング時間も豊富にある。

一方、代表監督の仕事は、コンセプトの確立、選手のセレクト、戦術の作成が3本柱になるだろう。選手の育成は代表監督の仕事じゃない。選手と常に居るわけではないから。テストマッチ1回につき3日からせいぜい5日一緒に居ればいい方だから。そうすると重要なのは、限られた少ない時間でどうやって戦術を徹底出来るかがポイントになる。
設計図を上手く描けないとダメなのよ。
そもそも監督が自分の頭の中にあるコンセプトに基づいて選手をセレクトしているので設計図を上手く描ければ短時間でも戦術の落とし込みは可能になる。
但し、戦術が複雑なものになれば当然時間は掛かる。でも何処の代表見てもそこまで複雑な戦術ってのは実際ありませんが。

代表監督の最大の仕事はW杯に出場すること。そしてそこで好成績を残すことになる。

だったらW杯に出場決めたハリルを何故クビにするんだという声も当然あるだろう。
それにはアジアの状況を考えれば答えは自然に出る。W杯出場のアジア枠は幾つよ?
アジア全体で2ヵ国しか出場出来ないというのならば価値はある。しかしそうじゃない。4.5だよ。早い話が余程アホなことしなきゃ、日本、韓国、オーストラリア、イランの出場は約束されている。だから、この4ヵ国の代表監督の仕事はW杯出場を決めるよりも(勿論それはそれで重要なミッションだが)、本番で如何に好成績を残すチームを作れるかが重要な仕事になる。

そうすると、戦術の落とし込みが上手く出来ない監督はお払い箱になる。奇しくも今回、アジアからW杯出場決めた日本、韓国、オーストラリア、サウジの4ヵ国で監督更迭が起きた。この中でサウジ以外は更迭理由がほぼ同じ。
そんなサッカーやってたらロシアじゃ戦えないというもの。
オーストラリアに関しては、戦術の落とし込みは出来ていたがそもそもコンセプトが合って無いよと批判された。
韓国は、コンセプトはいいんだけど戦術になってないから試合にならん!というもの。
で、日本はコンセプトもおかしけりゃ戦術にもなってないという清々しい程の理由 笑

代表監督はクラブと違って選手との時間が無い分、ひとりで設計図を描く時間はたっぷりあるはずなんだけどね。
今回日本は、珍しい監督呼んじゃったな。
コメント (11)
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