この三十日にあったギター教室の発表会が、標題の結果となった。定年退職後にギター教室に通い始めて10年たった頃に初めて出たのが最初で、今年で出場12回目になるが、この12回目で初の成功体験と言える。何よりも、初めて手、指が震えなかったのである。ギターを弾いていて手指が震えたら、演奏にはならない。特に、弦をかき鳴らす右手の指が震えたら、曲の表情も何もあったものではないのである。それが一昨日は「何気なく演奏に入れて、普通に弾けた」のだ。弾き終わって、嬉しいと言うよりも何かポカーンとしていたが、終わって少しずつ次第に嬉しさがこみ上げてきた。
「バッハ作品ナンバーの998番プレリュード、一回だけ演奏がとまるつまずきがあったが、それもものともせず回復し、曲想は全体的にもう十分に付いていたはずだし・・・。僕特有の雑音も気にして練習してきたとおりに少なかったし」
なぜ上手くいったのか、そもそも手指が震えるまで上がるというのはどういうことなのか? これらは未だになにも訳が分からないから、対策もなく出ただけで・・・、八十三歳というこの年になって初めて!
さて、かと言って来年同じように上手くいくとは限らないのである。これから、今年の成功をよくよく分析しておく事だな。
とにかく良かった良かった。