標記のことを書いてみる。「当面アジア予選においては」という限定を付けてのことだが。
日本相手のアジア勢は引いて守り、「一発カウンター得点狙い」が多い。アジア勢相手に負ける時は大抵これでやられて来た。そこで、攻撃は最大の防御と言うが、相手を押し込んで、南野も言っているように、チームとして攻撃から守備への切り替えを速くすれば「3:2:4:1」はとてもよく合う、強い陣形だと思う。
『新布陣の強みを「両ウイングにいい選手がいて、彼らの特長を活かすためにいいフォーメーション。それは今までの日本代表にはなかったと思うし、より現代的なサッカーの戦い方を可能にする選手がいるからメリットだと思う」と評した。』
『「みんなそれぞれのチームで、今のサッカーではよりトランジション(攻ー守の切り替え)でのスピードを求められるし、奪われた瞬間というのはみんな意識していた」と回顧。「そういう良いシーンがあったからこそ、相手をなかなか自由にさせなかったのが良い部分だった」』
南野は「両ウイングにいい選手がいて」と述べているが、伊東と三苫は、そして三苫に替わって出た前田も含めて、ものすごく足が速いから、守備転換に打って付けなのである。加えて、守田、遠藤と高い戦術眼、技術を持ったボランチもいるのだ。この速いトランジションを前提にして厚い攻撃陣で相手を押し込めば相当のチームをも押さえ込めると考えるのである。
10日に追加です。
サッカーダイジェスト・サイトに3バック提案選手の一人とも言われた守田の声がのっていたので、これも追加紹介しておきたい。
『「自分が提案って言い方したら、なんかすごく大きく自分が言って、それに合わせてやってくれたみたいな感じなんで、全然それは違って。元々、森保(一監督)さんをはじめスタッフ陣がそういうオプションを一つ絞ってた中で、よりそっちの方が流動的にポジションを取りやすかったりとか、配置的にボールの循環がよかったりとかそういう話をした。そんな提案がどうとかいうのは正直ない」
プランとしては元々あり、意見を求められたので、3バックのメリットを話したということのようだ。
プランとしては元々あり、意見を求められたので、3バックのメリットを話したということのようだ。
その3-4-2-1の利点について、「守るときはしっかり5枚引いて守れるし、攻撃ではウイングバックを上げて5枚、ボランチの1枚が上がれば3-1-6で6枚ぐらい上れる」と改めて強調。「やるべきことは多いですけど、最終予選を通じてレベルアップできたらいいと思う」と語った。 』
ボランチ守田が、「引いた守備には五枚で守れる」を強調しているのが面白かった。遠藤と二人のボランチの守備意識の強さを表現しているようで。かと言って、攻撃で前に行き、しっかり攻守連携を取るところは、守田の真骨頂なのだろう。
なんせ、「世界の長谷部」クラスのボランチが二人なんて、過去の日本では考えられなかったこと。これが、この3バックの大前提になっているのも間違いない。