サッカー選手・三苫薫がイギリスだけでなく、今や世界のサッカー界で大騒ぎされている。その理由は簡単。プレミアリーグがいろんな点で世界一のリーグと自他共に認められており、そこで以下の成績を新米選手が収めているのだから。公式戦20ゲーム消化した2月上旬時点で以下を語る。
まずプレミアが世界断トツのリーグだということは、以下で分かる。金持ちチーム世界30位中、各国のチームがいくつ入っているかということと、その理由。(および、世界の名監督が全部集まっているリーグだということなどであるが、この点は今回は省く。)イングランド16、スペイン5、イタリア、ドイツが各3で、フランス、ポルトガル、オランダが各1。ちなみに、僕がスペインやイタリアが嫌いな理由はこれだ。莫大な放映権料分配の不公平。最高額のチームが最低額のチームの何倍になっているかの差である。イングランドは1・8倍だが、スペインは6倍、イタリアに至っては9倍である。これでは、同一リーグ内の財力に差ができすぎて、「お山の大将チーム」に対して下位チームはなかなか這い上がれない。
その点イングランドは、下位のチームにも最も金があって、他リーグ比較で最も強いのである。つまり、白熱した戦いになって、「日本の岡崎慎司も先発レギュラーとして貢献したレスター奇跡の優勝」のような、大番狂わせも起こりやすい。
さて、そのイングランドはプレミアリーグで、三苫が挙げている成績はどうか。公式戦20ゲーム中、7得点2アシスト。これだけでも、2ゲームに一つは得点かアシストをあげているという、新米選手としてはとんでもない数字だ。先発出場になったこのごろでは、168分に1ゴール、完全に2ゲームに一得点である。
さらに彼は、守備にも強い。
イングランド人が大好きなタックルについての数字がある。10回以上タックルをしたその成績数字というものが発表されている。三苫は15回中、成功14回、成功率93.3%、堂々のプレミア第一位である。しかも、このすべてについてファールは無し。イギリス人が好きな、クリーンなのだ。
ちなみに僕は当ブログで、パリサンジェルマンに来た時のあのネイマールについてこういう予言をした。
「ネイマールがプレミアに行くことは、金輪際ないだろう」
これは、あの大げさに倒れるシミュレーション・「ネイマール!」が、プレミアでは総スカンを食っていると分かっていたからだった。ブラジル人が得意な「マリーシア」は、ただでさえイングランドでは嫌われているのである。ただ、三苫が昔からずっと、擦り切れるほど動画を見習ってきた模範選手というのがこのネイマールであったという歴史的事実は、今となっては僕には大変な皮肉に見えるのである。
三苫薫は今シーズン最終にどれだけの成績を上げているか。プレーが分かっていて止められない稀有な選手なのだから、途方もない成績になるだろう。そして、どのチームに行くか。楽しみで仕方ない。願わくば、富安がいるアーセナルに行ってほしいなというのが、僕の切なる願望だ。今のアーセナルに三苫が行けば、優勝候補の確率がぐんと上がるはずで、「アーセナル久々の優勝に、日本人先発が二人も!」である。
私は全くと言ってよいくらいサッカーの試合を見ませんので、選手のこともリーグのことも分かりません。
ただ、イグランドが大騒ぎが嫌いで、プレミアリーグにも多少?そのようなところがあるのかなと読ませていただきました。
ご存じのとおり、ラグビーはイギリスのフットボールから派生し、アメリカではアメリカン・フットボールになりました。
「手」より「足」なのです。
最近のラグビーはハンドボールになってしまったなぁと思うことがあります。キック(陣地は取れるがボールを相手に渡して逆襲されるデメリットもある)もパント(陣地を少し取りつつボールは支配下に置く。)もめっきり少なくなりました。
サッカーのように地面を転がす〝ゴロパント〟も使われていました。
ラグビーがフットボールだと思わせるプレー、戦法、戦術の復活を願っています。
何にしろ、日本人選手が世界水準になったのは素晴らしいことです。
ドリブルだけでなく仰るように守備での貢献度も高いですよね。いったいどこに移籍するのでしょうか?アーセナルで富安と共に優勝に貢献してくれたら私もこんなに嬉しいことはありません。
代表でも是非スタメンでの彼の活躍を観たいものです。
中村憲剛が伊東純也のことを「戦術・伊東純也で良いからチームとして楽だよね」と言いました。三苫薫も同じこと。得点するために敵を崩すチーム連携作りなしでも、「伊東、三苫それぞれ個人だけでその連携、つまり敵守備陣形を崩してしまう」という意味です。ラストパスを送るか、自分で得点かという場面に、個人で持ち込めてしまう。
これは、特に得点があまりとれないサッカーでは、とても凄いことなんです。僕も、カタール代表の初めからこの二人のこの特徴に目を付けました。この二人のその後の活躍は、この通りなんです。
ただカタールでは、この二人は守備にも大きな義務が与えられていたから、攻撃は自重していた。そのことをここに書いた覚えもあります。
三苫と同じように、伊東にもご注目ください。