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共産党が幹部会声明 自公・民主「どっちもどっち」評価から「是々非々」の民主党評価に転換

2009年07月21日 13時07分11秒 | Weblog
★共産党の政権交代についての評価の変化については、このブログでも数日前、文科系氏が「建設的野党?」と題して問題を提起されておりコメントもよせられました。
★この問題は選挙の選挙の結果云々というより、選挙後の政界の方向を決定づける要素として気がかりなもんだいです。私は選挙後の政局で気になっていることが二つあります。第一が憲法九条についての民主党の見解、第二が共産党の民主党に対する対応、言い換えれば共産党の選挙後の立ち位置の問題です。
 私は、民主党に少なくとも文言上?の護憲は堅持してほしいし、共産党には民主党を自民党と同列に改憲保守として切り捨てないで共闘を模索してほしいと願っています。
 こうした意味で、共産党の態度に少しばかり変化の兆しの見える報道については期待を込めて注目している。
 そのことについて、メール仲間が詳しく伝えてきたので紹介したい。
                         (まもる)
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[uniting-peace]グループの掲示板に投稿があったことを、Yahoo!グループよりお知らせいたします。
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共産党の志位委員長は16日国会内で記者会見を開き、同日付の幹部会声明「総選挙にのぞむ日本共産党の基本的立場」を発表しました。

■自公政権退場の決定的な“審判”新しい日本の進路の“選択”を 総選挙にのぞむ日本共産党の立場 志位委員長が幹部会声明を発表(「しんぶん赤旗」 2009年7月17日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-07-17/2009071701_01_1.html

同幹部会声明で注目されるのは共産党自らが「方針の発展」(同上「志位委員長会見 一問一答」)と認める民主党評価の転換です。

参考:「民主政権」に政策提言=衆院選後は「建設野党」-共産(時事通信 2009年7月16日)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200907/2009071600866

1か月前の6月にあった第8回中央委員会総会での同党の民主党評価は、「どちらが政権の担い手になろうとも、国民に幸福は訪れないし、日本の政治の未来は開かれない」(8中総報告、「しんぶん赤旗」2009年6月6日付)という自公政権から民主党への政権交代そのものを否定的に見る立場のものでしたが、今回の幹部会声明では「国民が自公政権そのものに退場を求め、日本が『新しい政治の中身を探求する時代』を本格的に迎えた」と民主党中心の政権交代を肯定的に捉えた上で「民主党中心の政権が成立した場合には、(略)“是々非々”の立場で、筋を貫いた行動をおこなう」としています。

私は先のメールで上記の共産党の8中総報告について「現政権与党である自民、公明党と政権奪取政党である民主党を同列に置き、(略)政権交代の意義を否定するとともに私たちの国の政治変革の道筋を読み誤った、結果として自・公勢力に手を貸す甚だしい謬論といわなければならない」と強く異議を申し立てておきましたが、今回の同党の方針転換を私は歓迎します。

上述の志位委員長の会見での該当部分の発言をもう少し詳しく紹介すれば、会見で志位氏は次のように述べています。

「端的に言えば、民主党中心の政権が成立した場合には、国民の立場で、『良いものには協力する、悪いものには反対する』という“是々非々”の立場で、筋を貫いた行動をおこなうことです。つまり“行動する是々非々”という立場で対応するということです。民主党中心の政権が成立した場合に、野党がどうなるかは不確定ですが、建設的野党としての役割を果たしうる立場をもっているのは日本共産党です。この党が伸びるかどうかで、日本の政治が前に進むかどうかが決定的に左右されます」「国民が自公政権を終わらせる決定的な“審判”をくだすうえでも、そして自公政権を終わらせた後の日本の政治を前進させるうえでも、総選挙の最大の焦点は日本共産党が前進するかどうかにあるということを訴え、勝利のために全力をつくします」

これで明日21日午後解散、8月30日投開票(予定)の総選挙で野党の総意として政権交代選
挙を戦うことができます。自・公勢力にとっては決定的なダメージになるでしょう。

私は先のメールで総選挙後の民主党政権の危うさを補完する担保としての護憲勢力の躍進の必要性について次のようにも書きました。

「おそらく次期総選挙後の国政では民主党政権が確実に実現します。これは好悪の問題ではなく、客観認識の問題です。そうであれば「護憲」というフィロソフィーの点についてあいまいな民主党の解釈改憲を許さないためにも、共産・社民を中心とする9条派が次期総選挙において現状で考えうる最大限の議席を獲得し、国会でキャスティングボードを握る勢力を実現することは、政権交代とツーショット・セットともいうべき重要課題というべきだろうと私は思っています」
http://list.jca.apc.org/public/cml/2009-July/000649.html

今回の共産党の幹部会声明は上記の点からもきわめて有意義なものがあります。再度繰り返します。今回の同党の方針転換を私は歓迎します。


                           東本高志@大分
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3 コメント

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共産党が (落石)
2009-07-21 15:46:25
いったい、どれだけの票をとるのか?
そこがポイントでしょうね。
建設的な野党で、どこまで伸びるのか?

返信する
東本さんに (只今)
2009-07-21 16:00:32
 「共産党の方針テンカン」を私も歓迎します。しかし先程、テレビの志位委員長は、都議選での結果をこう言っていました。
 「わが党は、先の参院選に比べて得票を増やした!」  
 ならば何故、民主党政権の容認路線へと転換するのですか。負けてはいない、と言ってはいけないのです。なぜ惨敗したか、それを考察した上で出てくるのが、路線転換ではありませんか。そこのところは、今はあえて触れないでおくことが大事、と東本さんは考えておられるのですね。東本さんの言は、常々、謹聴している身だものですから、あえての一言を。
返信する
哲学がじゃまをする (文科系)
2009-07-22 12:28:47
この「変化」は僕も歓迎しましたが、只今さんと同様に、ここから何かが生まれてくるという感じが、僕には少ないです。哲学と、それに基づく演繹的な政治発想法・「反応」が変わらないと思うからです。

まず、アメリカと大企業という「二つの敵」から、民主党の主張を一定に決めつけておいて、それできちんとした共闘もするというのは至難の業と予測します。例えば、本日の毎日新聞報道にこういうのがありました
【 共産党の志位和夫委員長は21日、国会内で記者団に「(中略)民主党とは財界・大企業中心主義、軍事同盟絶対からの脱却という二つの旗印で一致しない」と強調した 】

また、当面のかなり長い期間は、資本主義の枠内の変化、改善を細かく作っていくという方向を取ると決めた割には、資本主義悪論が強すぎるとも思います。
民主党が、自民党よりもはるかに経団連からの評価が低い側面というのを、一体どう見るのでしょうか。
また、民主党の「離米・国連中心主義」を一体どう見るのでしょうか。国連総会も、議長を確かベネズエラだったかが取り、アメリカへの批判を強め始めました。

さらにこんなことも大事と思います。
小さいものでも良いから自民と民主との亀裂に割って入って、その亀裂を大きくするという戦い方です。体制内「矛盾」にも目をつけなければ、弱小政党はただ「俺が正しい」としゃべっているだけになってしまい、何の「建設」もできないと思いますが。 こういう「口だけで何も作れない」、「独善的な政党」だと国民に見抜かれてしまったからこそ、今の凋落があるのではないでしょうか。
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