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「僕のベスト4」、「ベスト2」  文科系

2014年07月06日 09時04分37秒 | スポーツ
「僕のベスト4」は、ベルギーもコスタリカも外れ! 両ゲームとも、相手とはかなり差があったと思う。ただその中では、コスタリカが見事に無得点の延長引き分けだから、1敗1分けになる。掛け率から言えば多分受け取り配当は五分というところ。コスタリカ守備が異常というほどによくやったので助かったわけだ。あれだけ攻められて0対0ってのが、信じられない。よほど組織的約束事がしっかりと考案され、しっかりと守られているのだろう。5バックのラインが綺麗に揃って、後半はオフサイドもよく取っていた。オランダが3-5-2という、両ウイングを外に異常なほど張り出す布陣なので、相性もよかったはずだ。ただ、あのコスタリカの布陣だと1970さんが言うように、ボランチと2列目が大変だ。と言っても、ワントップ以外の前4人がまた、守備時には1本のラインになるのだから、ウイングも忙しくて、疲れることだろう。走り続ける練習をどれだけ積んだことか!

 今回のWCはとにかく激しい。特にボールのひったくり合いが、その組織的および個人的技術の向上と相まって凄まじくなっている。ショートカウンターに結びつくひったくりを狙っているから、余計凄まじい攻防になるのだろう。サッカーの守備とはゴールを守る前に、身方から見て以前よりもさらに高い位置で敵ボールを奪うことなのだと改めて痛感させられた。いつも高い位置で相手ボールを奪えればシュートを打たれないという理屈だ。因みに、この理屈を生かした布陣、チームを初めて作ったのが、1985年のパルマからACミラン監督にまで上り詰めて、CL2連覇を果たした名監督・アリゴサッキ。今の、バルサ、バイエルンもしっかりとこの系統を継いでいるが、こういう戦術に「ショートカウンターでゴールに直結」という戦術を付け加えたのがドイツのドルトムント、そのゲーゲンプレス戦術である。世界的名選手を買う金は全くなかった弱小ドルトムントをCL決勝トーナメントの常連にした背景が、この戦術なのだ。ここの若手名監督ユルゲン・クロップをマンチェスターユナイテッドなどが強く望んだが、全てのオファーをクロップが断ってきたというのは有名な話。彼は多分、名門ドルトムントを創り上げて「ドルトムントのファーガソン」になりたいのだろうと、僕はここで何回も述べてきた。その結果、結局マンUモイーズの後釜に決まったのが、今回のオランダ代表監督ファン・ハールである。
 なお、サッキ・ドルトムント流「前でのボール奪取」に加えて、これに対抗するゴール前守備も非常に強められているというのがこの大会の印象だ。5バックが多いというのは、そういうことだろうと理解した。これらの強豪に比べた日本チームは、前でのボール奪取はもちろん、ゴール前はなお弱いという印象である。そのボール奪取に以前から非常な出来不出来がある日本だったが、この不調が1次リーグ敗戦の最大原因と今さらに分かるのである。前の方でボールが獲れそうもない雰囲気ならば、DFラインは下がらざるを得ない。肝心のコートジボアール戦はそれどころか、両ウイングもずるずると下がるという悪循環にまで陥っていた。このチームがサイドの競り合いで負け始めたら、勝敗は決したも同じだったと言える。

 さて、決勝は次の2チームと見る。ドイツとオランダだ。ドイツは上にも述べ、ここまでのコメントにも書き続けてきたドルトムント戦術が各クラブにも浸透しているという理由に加えて、ブラジルにネイマールと大キャプテン、チアゴ・シウバとが欠けるという理由よって。オランダ推薦理由は、こうだ。守備に徹したオランダは本当に強い。ファンペルシー、ロッベン、スナイデルという3人だけでも攻撃が出来てしまうからだろう。それに加えて、異常に外に張り出した左右のウイングがまたオランダの特徴で、もの凄く速いし、攻守に走り回れると来ている。総合力のオランダが、メッシ頼みのアルゼンチンを負かすと見るのである。

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49 コメント

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決勝は (1970)
2014-07-06 10:33:22
南米ダービーが観たいんですよ(笑)。
ネイマールが抜けるブラジルはボールを散らせるんでかえってドイツはやり辛くなると思いますよ。
オランダは少ない攻撃パターンをどこまでマスケラーノに潰されないかでしょう。もっと左からの攻撃を増やせば面白いと思うけど。何でもかんでもロッベンだと苦しいな。
FKもスナイデルにもっと蹴らさないと。ロッベン下手。本田によく似たFK(笑)。
今のところのベストチームはビエルサが種蒔いて水やったチリですね。
まあとにかく決勝でガチンコの南米ダービーが観たいです(笑)。
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当然分かってます (文科系)
2014-07-06 16:06:43
 貴方の贔屓が南米だとは、当然分かってます。それを意識して、このエントリーを書いたほどに。総合的個人能力の南米か組織のヨーロッパかと、そんな違いを意識しているほどです。ファン・ハールとレーブの方が組織には強いと思うしね。
 まーお互い目を皿にして観ることにしましょう。
 
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モウリーニョの言葉 (文科系)
2014-07-06 19:48:41
 ブラジルの今後を語ったモウリーニョの言葉がある。非常に面白い。サッカーキングから取ったニュースである。

『モウリーニョ監督は、T・シウヴァのドイツ戦欠場はブラジル代表にとって大打撃であると語る。「ネイマールはブラジルにとって必要な存在だ。だが、チアゴ・シウヴァはネイマールと同等、もしくはそれ以上に重要な存在だ。ブラジルは守備的に戦っていて、彼はチームに絶大な安定感をもたらしている」とT・シウヴァの重要性を改めて強調した。
 同選手の代役に関しては「コロンビア戦ではエンリケが出ていたので、1つのオプションとしてあり得る。しかし、ドイツを相手にするのであれば、ブンデスリーガで戦い、対戦相手を熟知しているバイエルンのダンテが選ばれるだろう」と予想している。』
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チリの戦術 (カジュ)
2014-07-06 20:03:28
 私もこれまでの試合を見てきて、この投稿内容のような前から奪ってのショートカウンター戦術を最も完成度高くやっていたのはチリだったと感じています。このチリを見ても、昨日のアルゼンチン対ベルギーを見ても、個人の南米・組織のヨーロッパとは言えない構図になっているのではないかなと思います。


 そういえば、一昨日の試合でスコラーリ監督が一番頭を抱えていたのはチアゴシウバのイエローのシーンでしたね。確かにこれまでの試合のブラジルの守備の安定はチアゴシウバ抜きにはできなかったかもしれません。
 という訳で私の決勝予想はドイツ対アルゼンチンです。もし文科系さんの予想通りになったら3位決定戦で南米対決が見れますね(汗)
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相対的な問題 (文科系)
2014-07-06 20:21:53
 カジュさん、面白いコメントでした。個人能力頼みというのと組織頼みというのとを少々相対的な問題として捉えてみて下さい。元々僕はコスタリカを例に挙げてコンパクト前プレスとか、個人のボール奪取技能重視とかがこの大会全体で際立っていると語ってきたわけでしたから。
 その中にあってさらに、ドイツとオランダはちょっと特別と語っているわけです。組織的という意味でね。ドイツはドルトムント主義をバイエルンが真似ているわけですし、シャルケなんかも遅ればせながら同じだと語ってきました。オランダのいろんな組織使い分けは、ファン・ハールだから出来ること。彼は組織名人です。PK戦用キーパーなんていうディテールまでも含めてね。この両国は他と相対して組織主義が凄いということを言いたかったのでした。
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ピントの言葉 (文科系)
2014-07-06 20:43:05
 コスタリカの監督ピントの言葉も、この大会の性格を現すようで、非常に示唆に富んでいる。同じくサッカーキングから取った。
 なお、D組断トツビリを予想されたこのチームがベスト4を前にして1敗もせずに大会から消えるというのは、実に気の毒なことである。WCの歴史に残る驚異的な守備力を示したと思う。

『ピント監督は、同試合と今大会での快進撃を以下のように振り返った。
「苦しいが、満足している。ここに来たとき、誰も私たちを信じていなかった。だがこのワールドカップで、素晴らしい事を成し遂げてきた」
「このトーナメントから去らなければならないが、私たちが立ち向かった強豪たちに、負けることはなかった。この試合でオランダに匹敵すると思ったよ。改善すべきところはあるが、チームは素晴らしい成長を遂げている」
「組織的にプレーできること、良い戦術をもっていること、フットボールをプレーできることを証明できただろう。コスタリカサッカーのポジティブで堂々とした印象を残すことができた。選手達、そして国を誇りに思っている。選手たちは全力を尽くしてくれたよ」 』
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相対的に見ても (カジュ)
2014-07-06 20:51:55
 相対的な意味で言われていたのだということは理解していたつもりで、その上でチリを「一番」と表現したのは、「ドイツやオランダよりも組織的」に見えたという意味の反論をしたつもりでした。チリとアルゼンチン、そして個人技が目立つベルギーを例にだして、総合相対的に見てもどちらがより組織的とも言えないのではないかということです。
 このW杯の試合に限っての感想ですが。
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コスタリカ (カジュ)
2014-07-06 21:09:27
 コスタリカの守備連携は本当にすごかったですね。ピント監督が言っていることも確かにその通りだと思います。

 ただオランダ戦だけをみて、私の確率論的考え方にあてはめると0-2が妥当な試合だったと思います。ナバスのスーパーセーブ連発やポストやバーに当たったのも含めてオランダのビッグチャンスは少なくありませんでした。
 そういう意味では、1970さんのつまらない試合だったという感想にもあまり同感できないでいます。オランダは慎重に回しすぎていた印象はありますが、あれだけオフサイドを取られてもチャンスをたくさん作っていたし、十分楽しい試合を見せてくれたと感じていました。
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南米とヨーロッパは (1970)
2014-07-06 22:14:00
もう変わらないよ。10年前なら、個人技メインの南米と組織のヨーロッパって言えたが。
今は変わらない。
アジアとアフリカは別にして。
チリに関してはボランチのカバーエリア、高い位置でのボール奪取からの展開力、スピード、全てに関して大会No1だと思ったよ。ドイツ、オランダ、ブラジル、アルゼンチンより上。
負けたのは残念(笑)。
何よりチリの組織力が凄いのはこういうシステムをさほど有名で無い選手が完璧やってる事。だからビエルサの価値は上がる。
4強の中では、オランダは組織力という程際立つサッカーはやってないな。名将のやりくりで乗りきってる戦い。コスタリカ戦もそうだがファン・ペルシ、ロッベン、スナイデルの距離が遠すぎるよ。必要以上に守備的にやってるから攻撃はスカスカ。ドイツは何度観てもケジュラさんが不安定(笑)。レアルでもそうなんだけどね。ブラジルはプレッシャーが半端じゃないからね。しかしここもボランチが光る。
アルゼンチンは(笑)。しかし、組織力というなら今回のアルゼンチン位1+10人の組織力で戦ってる国は無いな。とにかく守備で穴を作らない。カバーリングに次ぐカバーリング。あれを徹底的にやりきる選手とやらせる監督は他の国には居ない。
「自分達のサッカー」と甘っちょろい言葉を繰り返した日本との違いはそういうところだと思うよ。言う前にやれよと。出来ないなら辞めろと。
というわけでベストチームはチリだな(笑)。
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重なったんでカジュさんへ (1970)
2014-07-06 22:20:15
オレ今回のオランダは嫌い(笑)。
オランダの守備的だけは観たくない(笑)。
両ウイングがズタズタに切り裂く3-4-3のオランダじゃなきゃ嫌なの(笑)。
負けてもいいから恐ろしい攻撃のオランダが観たい、オランダはいつもそれで衝撃を与えてくれたから。
変に良い子のオランダは観たくないの(笑)。
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