
★ネット紙JANJANに「さとうしういち氏」が次のような興味ある記事を載せていました。 (ネット虫)
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ダボス会議で知られる世界経済フォーラムは12日、世界の男女平等度を発表しました。今回日本は98位でしたが、近年そのランクは下がり続けています。相撲の番付に換算すると、なんと序二段の68枚目です。
ダボス会議で知られる世界経済フォーラム(World Economic Forum)は11月12日、「世界130カ国中、最も男女平等度が高い国はノルウェー」と発表しました。以下、2位フィンランド、3位スウェーデン、4位アイスランド、5位ニュージーランドと続きます。
しかし、残念ながら上位20カ国で我が日本=JAPANの名前がありません。実はなんと、日本は130カ国中98位なのです。07年には128カ国中91位、06年は115カ国中80位でした。すなわち日本は、男女平等に関する順位がどんどん下降しているのです。
130か国中98位を、相撲の番付に換算すると、698人の力士中、526位。なんと序二段の68枚目です。
もちろん「日本だけ」が昔から、こんなに男女不平等だったわけではありません。むしろ欧米のほうが、根強いキリスト教原理主義などで、女性にとって大変だった面もあるのです。ノルウェーでさえも、50年前までは女性議員率は一桁でした。
■社会参画不足の悪循環
ここ数十年で、世界に対して日本が決定的に遅れた分野は、賃金格差の是正、そして女性の意志決定過程への参画ではないでしょうか?もちろん他にも問題はありますが、それらの根底には、経済力格差、そして意思決定への参画の格差があると思います。
賃金格差は、例えばシンガポールよりも大きいのです。そしてこれはあくまで正社員における差です。女性の場合非正規社員が多く、なおかつ、日本の正社員と非正社員の格差は大きいので、実際はこれよりも状況はひどくなるでしょう。
こうした構造を放置していたことが、今度は男性でも若者を中心に非正社員が増えることを許すことにつながり、格差社会を激化させたと思います。
また下院議員(衆議院議員)の女性比率では、日本はなんと世界188か国中、138位です。
筆者が出席したある政治家の事務所開き。多くの政治イベントが「男性のえらい人」中心です。 日本の政治イベントでは、いつも雛壇には「黒い背広を着た男性のえらい人」ばかり、というのがデフォルトになっていますが、一歩引いてみると異様です(写真)。多様な意志が政治に反映されていないということの象徴になっていると思います。
日本の場合の特長は
・女性の意思決定への参画が少ない→
・介護など女性労働者が多い分野が軽視される→
・女性のニーズが解決されない→
・ニーズが解決されないがゆえに、女性の参画が難しい→
・女性の意思決定への参画が少ない
の悪循環が起きていると思います。一般的に女性は、介護や育児などを担う上、賃金も安いから経済基盤も乏しい。そうなると選挙に立候補、というのも難しくなります。
■少数の女性議員がさらに抑圧される議会
そのため女性議員は少ないのが現状ですが、その少ない代表が、さらに発言を押さえ込まれているという実態があります。
この7月、わたしは広島県内の女性議員の皆さんにアンケート調査を行いました。
このとき「主婦業との両立が大変」といった意見や、「女性というだけで、議会内で大事なポストにつけてもらえない」という意見がありました。ただでさえ少ない女性の代表が「少ないがゆえに」さらに議会内で押さえ込まれてしまうのです。
また女性議員が少ないと、その活動分野も、教育や福祉、子育てなどに限定されがちです。ところが、いくら、いい政策が「アイデア」としてあっても「予算」の裏づけを取るには、財政などマクロ的な分野でも活躍する女性が必要です。
■さて目標ですが? どうせなら「三段目」よりも「幕内」を狙おう!
ノルウェーの内閣は、総理大臣は男性ですが、財務大臣、文部科学大臣、防衛大臣、自治大臣(日本の総務大臣)、運輸・通信大臣、貿易・産業大臣、
行政・改革大臣、子ども平等大臣、漁業・沿岸問題大臣が女性です。
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ダボス会議で知られる世界経済フォーラムは12日、世界の男女平等度を発表しました。今回日本は98位でしたが、近年そのランクは下がり続けています。相撲の番付に換算すると、なんと序二段の68枚目です。
ダボス会議で知られる世界経済フォーラム(World Economic Forum)は11月12日、「世界130カ国中、最も男女平等度が高い国はノルウェー」と発表しました。以下、2位フィンランド、3位スウェーデン、4位アイスランド、5位ニュージーランドと続きます。
しかし、残念ながら上位20カ国で我が日本=JAPANの名前がありません。実はなんと、日本は130カ国中98位なのです。07年には128カ国中91位、06年は115カ国中80位でした。すなわち日本は、男女平等に関する順位がどんどん下降しているのです。
130か国中98位を、相撲の番付に換算すると、698人の力士中、526位。なんと序二段の68枚目です。
もちろん「日本だけ」が昔から、こんなに男女不平等だったわけではありません。むしろ欧米のほうが、根強いキリスト教原理主義などで、女性にとって大変だった面もあるのです。ノルウェーでさえも、50年前までは女性議員率は一桁でした。
■社会参画不足の悪循環
ここ数十年で、世界に対して日本が決定的に遅れた分野は、賃金格差の是正、そして女性の意志決定過程への参画ではないでしょうか?もちろん他にも問題はありますが、それらの根底には、経済力格差、そして意思決定への参画の格差があると思います。
賃金格差は、例えばシンガポールよりも大きいのです。そしてこれはあくまで正社員における差です。女性の場合非正規社員が多く、なおかつ、日本の正社員と非正社員の格差は大きいので、実際はこれよりも状況はひどくなるでしょう。
こうした構造を放置していたことが、今度は男性でも若者を中心に非正社員が増えることを許すことにつながり、格差社会を激化させたと思います。
また下院議員(衆議院議員)の女性比率では、日本はなんと世界188か国中、138位です。
筆者が出席したある政治家の事務所開き。多くの政治イベントが「男性のえらい人」中心です。 日本の政治イベントでは、いつも雛壇には「黒い背広を着た男性のえらい人」ばかり、というのがデフォルトになっていますが、一歩引いてみると異様です(写真)。多様な意志が政治に反映されていないということの象徴になっていると思います。
日本の場合の特長は
・女性の意思決定への参画が少ない→
・介護など女性労働者が多い分野が軽視される→
・女性のニーズが解決されない→
・ニーズが解決されないがゆえに、女性の参画が難しい→
・女性の意思決定への参画が少ない
の悪循環が起きていると思います。一般的に女性は、介護や育児などを担う上、賃金も安いから経済基盤も乏しい。そうなると選挙に立候補、というのも難しくなります。
■少数の女性議員がさらに抑圧される議会
そのため女性議員は少ないのが現状ですが、その少ない代表が、さらに発言を押さえ込まれているという実態があります。
この7月、わたしは広島県内の女性議員の皆さんにアンケート調査を行いました。
このとき「主婦業との両立が大変」といった意見や、「女性というだけで、議会内で大事なポストにつけてもらえない」という意見がありました。ただでさえ少ない女性の代表が「少ないがゆえに」さらに議会内で押さえ込まれてしまうのです。
また女性議員が少ないと、その活動分野も、教育や福祉、子育てなどに限定されがちです。ところが、いくら、いい政策が「アイデア」としてあっても「予算」の裏づけを取るには、財政などマクロ的な分野でも活躍する女性が必要です。
■さて目標ですが? どうせなら「三段目」よりも「幕内」を狙おう!
ノルウェーの内閣は、総理大臣は男性ですが、財務大臣、文部科学大臣、防衛大臣、自治大臣(日本の総務大臣)、運輸・通信大臣、貿易・産業大臣、
行政・改革大臣、子ども平等大臣、漁業・沿岸問題大臣が女性です。
漢字力で笑われているお人が総理になって、英語力で笑われてきた大統領におべっかつかう。そういった人物がのさばっているから、女性を進出させないという国なんでしょうね。
女性でもこれは別とはっきりした二世女性議員続出も、そういう風土という証明。
権利の平等感覚が遅れた、民主主義にもとる国ということで、情けない限りです。