名古屋市緑区の鳴海一帯で起こった
小作争議に題材をとった「野に立つ」が栄で上演されました。
地元出身の雉本朗造という民法学者が
小作側について裁判闘争を戦うという物語です。
大正時代に小作争議があったことなども
もう覚えている人は少なくなったのかな?
と思っていましたが、なかなか。
観客のなかには地元の人たちが多く
「あれは○○さんちの婆さんだ」などと話しているのが
聞こえてきました。
最近、雉本朗造さんが再発見されたことから
劇化の話が進んだようです。
雉本博士は瀬戸内海を旅行中の船から転落、死亡。
死因は謎のまま。
争議が大詰めに近づいていた頃でした。
100年ほど前の事件ですが、まだ生きているんだなあ、
という思いを強くしました。
そうした歴史を演劇という方法で伝えようとしている脚本家や劇団があるのですね。
そうした文化活動を広く支えて生きたいと思います。
またそうした企画があったら紹介ください。