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スポーツ原点説くダルビッシュ   文科系

2023年03月09日 08時03分04秒 | スポーツ
 野球選手ダルビッシュが珍しいプロ野球選手だと最初に思ったのは、このこと。投球技術をアメリカのある名投手と(前田健太も交えて3人で)教えあって来たという話を聞いときだった。こう言いながら。
「日本では他チームの選手と教えあうのは、禁じられていた。今、これができて楽しい」
 また、関連してこんなことも語っていた。
「平松のカミソリ・シュートと言われても、今は何も残ってないですよね。平松さんがこれを残して行ってくれなきゃ、実にもったいない話ですよ」

 さて、こんな彼は「本当のスポーツ」を求め、その伝道者にもなりたいのだと観てきた。スポーツを観るスポーツ、つまり興業とか金銭とかばかりに換えてしまう風潮に意識して逆らっているとも。そういう彼が今、WBCを前にしてそういうスポーツ観を日本選手に熱烈に語っている姿が、改めてとても興味深いのである。日本の名だたる野球のプロたちがスポーツの原点をダルビッシュから拝聴して、技術を交換しているこの光景!

 プロスポーツには二つの面、観点がある。真のスポーツのほかに、興業としての「観せるスポーツ」とそれが肥大した「金銭スポーツ」、このための勝利至上主義。この後者は、エンターテインメント、つまり他人を楽しませる娯楽と言って良いだろうが、これが真のスポーツを歪めてきた。そんなスポーツは今、アメリカでも日本でも陰りを見せているのだろう。ダルビッシュもそれを感じているはずだ。こんなことさえ語ってきたのだから。
『「野球」はそんなに好きじゃない。投手の技術自身が好きなのだ』
 この場合の「野球」って何を指すのかと、僕は考え込んでいたものだ。

 プロスポーツは、真のスポーツを追いかけているアマチュアアスリートとともに、手を携え合ってその喜びを世に伝えてしか発展の道は開けないのだと思う。

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2 コメント

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Unknown (I.SATO)
2023-03-12 07:29:07
文科系さん>先日もスポーツについて書かれていて、本当に好きなんだなぁと改めて感じました。
何でも金銭に結びつける経済至上主義がいろいろな価値を歪めてしまっていて、スポーツも半ば餌食になってしまったというのが私の感想です。
アマチュアリズムの権化とさえ言われた古い時代のRugbyに没頭したのでなおのことプロスポーツによる〝観るスポーツ〟から一歩引いてしまいます。
Rugbyにもワールドカップが導入された時にRugbyが死んだとさえ思いました。
プロスポーツは生命の危険のあるボクシングだけで十分と今でも思っていますが、「プロ登山」の極限追求には注目しています。
ダルビッシュの「野球は好きではない。」という言葉は深いですね。
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語りたかったこと (文科系)
2023-03-12 08:49:34
 あなたと語りあいたかったから、これを書いたようなもの。ラグビーをやった人こそ、このスポーツ論議が最も分かるはずと考えて来た。往年イングランドの陸上選手にも同じ事を感じていた。

 サッカーの世界では、イギリスにエンタテインメントではないスポーツ精神がまだ残っている。観客にも。そのことは、ここで何度も書いてきた。そして、ブラジルも含めた米大陸サッカーがこれを損なってきたわけだ。
 昨夜、WBCチェコ戦があったが、チェコはアマチュアチーム。スポーツと考えれば、こんな大会は笑えるだけである。ボクシングでプロ・アマが戦ったら、誰でも笑うだろうから。
 アメリカのスポーツ界がしてきた事の一つの結末はそんなことなのである。こうして、アメリカ・エンタテインメント・スポーツが限りを見せているから、世界的人気があるサッカー、特にイングランドサッカーに、今、手を伸ばしているわけだ。
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