九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

 改めて、「岡田武史監督は解任!」  文科系

2010年02月24日 15時42分52秒 | スポーツ
 昨日発行の週間サッカーダイジェスト誌に「韓国記者は岡田ジャパンをどう見たか」という発言集があった。4人の記者が述べたその内容は僭越ながら、僕がここに書いてきた批判内容と全く同じだ。①彼らの発言をまとめ、②僕の批判をもう一度繰り返して、③標記のことを訴えたい。このままでは、1次予選を到底通過できないと思う。そのチャンスがあると思うから、特に強く訴えたくなるのである。

① 皆が一様に述べた岡田ジャパンの長短は、こうだ。典型例をあげてみよう。
『 特に遠藤保仁を中心にMFのパスワークからFWにボールが渡るまでのプロセスは、アジアのトップレベルと言える。どんな相手と対戦しても、ミッドフィールドでボールを支配されない日本サッカーの長所は、韓国との試合でも光っていた。
 だが、弱点も明確だった。まずは決定力。シュートチャンスでFWが慌てる場面が多かった。シュートのタイミングも遅い。(中略)中国と韓国は、日本のスタイルを知りながら、フィジカルを前面に押し出したプレーを展開したが、これが的中した。日本が本大会で対戦するチームはすべて体格がいい。激しく当たってこられた時に、どのように対処するのか。解決策を見出す必要がある』(インターネットサイト、ソン・ギフン記者)

『 十分にゴールを決めるチャンスがあるのに、最後にまたパスを出す。どれだけカッコいいゴールを決めようとしているのか知らないが、そうすることで相手に守備を備える時間を与えてしまっている東アジア選手権の3試合すべてがそうだった 』(専門誌記者、キム・テソク)
 他の発言も含めて要約すれば、日本の最大欠陥はこういうことだろう。ゴール前のぶつかり合いでは日本は負けるのだから、もっと速くシュートを打て。引いて守る相手を前にしても良くチャンスを創っているではないか。横パスにも逃げるな。さて、これらは僕の15日のエントリーと全く同じである。こう書いたモノだ。

② 『 ①自分の理想、選手起用を修正できない”ナルシズム”があるのではないか
先ず、大久保と内田へのこだわり過ぎがあります。FW3人起用によって、最も世界基準に近い日本の中盤を、その1人である小笠原満男を見殺しにしているとも言えます。これは、3FWの複雑な連携で得点する形を選択して、②に見るように「攻撃の定式、形」の軽視にも繋がっていると言えないでしょうか。
 ②攻撃を複雑にし過ぎている
 ゴール前で3、4本もパスを繋いで得点しようとしています。バルサのようなそんな連携得点狙いは、日本代表ではもはや10年早いと認めるしかありません。少ない合同練習時間をそちらに10時間使うよりも、もっと単純な得点法のスピードと精度を高めることに10時間使う方がはるかに合理的と、もはや認めるべきなのです。
 日本が目指す得点戦術は、ゴール前にボールを入れて、そこから後シュートも入れて1~2本までだと思います。ただでさえアワテル日本人にバルサみたいなゴール前連携の余裕が持てるものですか。岡田は、無い物ねだりをしていると、「机上の空論を追っている」と、そう僕は見ます。敵ゴール前マイボールで「もっと良いチャンスが作れるはず」と言いつつ、より単純なチャンスを逃しているのだと。日韓戦後にあの岡崎がそう言っていました。「繋ごうとしすぎた。もっと早くシュートを打てば良かった」と。これは、聴き方によっては監督批判とも言えると、僕は思ったものです』

『 遠藤、憲剛、俊輔を並べて出して、あとが松井か本田なら、守備はどうなるのかという疑問です。これでは「数的優位で守る」といっても凄い限界がありますよ。長谷部以外の中盤が当たれない人ばっかりでしょう。ただでさえCBが数少なく、スピードがないのに。僕が敵監督だったらドイツ大会のヒディング・オーストラリアのように「中盤の体当たり作戦」でいきますね。それで終わりです 』
 これは、両中村のどちらかを引っ込めて、小笠原を使えという主張でした。攻撃の形のためにも、ということでした。

③ 最後の僕の解任主張を。 
 岡田でも長谷部や俊輔がいれば、カメルーンには4割、デンマークにも3割以上は可能性ありと、僕は思う。オランダにさえ例の遠征を見れば、3割近いとも。あのときより前進点も多いだろうし。上のように韓国記者たちもいうように、中盤の戦略的チーム戦力、ボールつなぎの力に限れば、世界20位以上だろうと思うからだ。
 それだけに、両ゴールの前がちょっと改善できれば、そして先取点を取ったり、1勝して調子に乗ったりすれば、「初のトーナメント1勝」も可能と思ったりする。だから今、彼我チーム力への分析眼がある「ゲーム屋監督」に拘る。オシム総監督なら日本のメンタルや軌跡をもずっと追跡してきたろうから特に。いろんな「ゴール前の形」を肌で感じてきた体験、力が、岡田とは違うと考える。西野でもオリベイラでも同じだろう。そして、彼らなら必ず、両中村のどちらかを引っ込めて、小笠原満男を使うと確信している。
 改めて、岡田監督は解任せよ!
コメント (13)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« タリバン復活   らくせき | トップ | 米在住家族分も負担  沖縄... »
最新の画像もっと見る

13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
かってない論議! (文科系)
2010-03-03 05:00:12
カジュさん

 この論議「点取り天狗幻想の代表FW」というやつ、凄く噛み合って深いと思う。分析的で、本質的なモノに迫っていて、なかなか無い論議と僕は解する。ならば、この部分まで論じてみたいデス。
『性格を変える練習なんて思いもつかないですが、毎日シュート練習をしている石川が、日本人らしい解決方法を体現しているのはすごいことですね』
 まさに、上の文章が問題の焦点。石川や本田は『(日本人のシュート時の)性格を変える練習』ができてきたのだと思います。MFの彼らが日本人史上になかった結果を出しているというのは、そういうことのはず。ただし代表では駄目。ここにこそ、岡田の最大問題があると思います。「チームでのようにやらせないで、萎縮させてしまう」のでしょうね。

 オランダのスナイデルだかが本田を凄く評価しながら語っていました。「フェンロのシステムが、本田にぴったり合って、彼を支え、育ててきた」とか、「それが代表では全く並の選手になってしまっている」と。支えるシステムがなく、彼の才能、戦闘性に方向を与えていないのね。もっともオランダは、長所を見抜き、伸ばし、生かす技術世界ナンバー1だけど。

 石川のことでも色々な所で書かれていることを寄せ集めると、もうこれだけ分かっているはず。①とにかく長めの全力疾走のコースを早めに予測して決め、疾走ドリブル付きでそのままにシュート位置、体制に飛び込んでいく。②「そういう練習だけをあれだけやれば、凄くもなるよ。反復練習の数は、裏切らない」(城福監督)。
 これは以下を意味するでしょう。相手より精神的に有利な立場になれる。予測、迷いのなさとスピードで優位に立っている訳だから強いよね。上がっている暇もないだろうし、日本人向きだよ。なお、石川のスピードがリーグ屈指だとは、ご存じでしょうね。長谷部や、浦和の坪井、内田篤人よりも速いはずです。僕は彼の全力疾走スタイルが本当に早くから好きでして、目を付けていたんですよ。ただ、こんなに化けるとは思わなかったですが。
返信する
本田の自信 (カジュ)
2010-03-01 17:43:51
なるほど、今までの試合展開を振り返ってみても「特に先制点を取るまで」というのはとくに納得です。

これを読んで思ったのですが、いつも「俺はもっとできる。もっと先に行く男だ」と言っている本田圭佑は性格が日本人離れしているのでしょうね。常に入るという自信をもってシュートしているように見えます。
性格を変える練習なんて思いもつかないですが、毎日シュート練習をしている石川が、日本人らしい解決方法を体現しているのはすごいことですね。
返信する
カジュさんへ (文科系)
2010-02-28 17:31:51
 手術退院して早速、エントリーを書いた後、すぐにこれを書きます。
 このテーマ、「点取り天狗幻想の代表FW」というやつ、面白いですよね。僕はジーコの時からこれがあったと思っている。だからジーコはあんなに自信ありげだったのだとね。「世界を驚かす」などは、いつでも点が取れると思いつつ、いつも意外にも裏切られていたとね。練習の時の日本はきっと、ブラジル人も驚く得点術なんだよ。そして、本番になるとゴール前パスすら全く続かない。特に、先取点を取る前まではね。そしてさらに、そういう天狗から、易しいシュートはいつでも入ると思っていて、単純なシュート決定率練習をしていない。そんなFWは、本番用の全力疾走シュートばかりを繰り返し練習している石川や本田よりも、確率がさがるというわけですよ。
 とにかく、緊張しまくる人種用の対策がいるということです。
返信する
では、入院に (文科系)
2010-02-26 07:59:59
 カジュさん、今度のメンバー、僕も随分腹立たしい。

 みなさん、「手記」でお知らせしたとおり、カテーテル・アブレーション入院してきます。ちょっとここは、お休み。
 では、また。
返信する
バーレーン戦のメンバー (カジュ)
2010-02-25 20:09:00
なるほど・・・ボール支配ができるからこそ、ゴール前での自分達の下手さを認めにくく勘違いしているということですね。確かに言われてみれば選手や監督のコメントからもそういう雰囲気が読み取れる気がします。
僕は今までこの問題はグランパスが抱えている問題と似ていると思っていましたが、それとはまた違った問題だと認識を変えさせてもらいます。

FWよりMFのシュート決定率が高いのは、日本のボール支配率が高いことに一因があると思います。
FWがフリーでシュートを打てる場面の多くはカウンター時です。それに対して敵がブロックを完全に作っている状態では、2列目の飛び出しが最もフリーになりやすい。日本は完全に攻め込まれる状況が少なく、ボール奪取位置が高いのでカウンターの回数が極端に少ない。アジアの国相手にでは特にです。
しかし、Jリーグを見ても石川の決定率20%に対して岡崎17%・玉田14%なのでそれだけが原因でもなさそうですよね。文科系さんの言うシュート確率が、シュートをする確率の方でしたらごめんなさい。


つい先ほど、バーレーン戦のメンバーが発表されました。
トゥーリオと中澤以外のセンターバックを一人も呼ばす、小笠原も呼んでいません。
スタメンのMFは遠藤・長谷部・俊輔・松井になるでしょう。まさに②の「自分の理想、選手起用を修正できない”ナルシズム”」が見える選択ですね・・・。
返信する
カジュさんへ (文科系)
2010-02-25 11:43:57
 カジュさんへもう一言

 カジュさんとちょっとすれ違ってきたことで一言。日本はこういう特徴が極端に少ないのだと思います。
『狭くても、遠くても、ちょっとでも、コースが見えたらシュートを打つ。また、そういう「小さなチャンス」しかないはずと日頃探し、備えている』
 そしてまた、なまじっかパスが繋がるから、また「ビビリやすくて責任回避をしがち」だから、これができなくなっているのではないでしょうか。アジア勢相手には特に。また事実、オランダを驚かせたようにあれだけキープ力があれば、「もっと良いチャンスが出来るという天狗になる」のも、分かる気がするのです。

 僕が言っていることは「こういう天狗」がいかんということです。「先取点を取るまでは、70位ぐらいのチームだぞ。シュートがとりわけ下手な」と、そう思っていた方がよいということね。そうしてこそ「針の穴を通す」シュートも練習できる。
 言い換えれば、「ごっちゃんシュート」なんかないという覚悟が日頃足らないのではということかな。
 僕には以下のことがどうしても分からない。本田や石川よりもFWたちのがシュート確率の方が低いということが。何故なのか?
 
 
 
返信する
エールをありがとう (文科系)
2010-02-25 10:36:18
 只今さん、カジュさん、エールを有り難う。

 先ず只今さん
 批判にもならない批判にでもお礼として丁寧に応えたつもりですが、さらに追加説明まで下さり、深謝です。ガルディオラは面倒くさいからこれから、愛称のペップでいきましょう。ジョゼッペという名前からきてるのですが、凄い監督ですね。オランダとスペインとのサッカー史がぎっしり詰まったような39歳。攻撃理論がひと味違うんでしょうが、そこが見ものです。

カジュさん
 オシム、玉田、岡崎の話、全部面白かった。ありがとう。
 こうなったらもう、代表を盛り上げていくしかないですね。最近の岡田が何か実験をしていたとでも思いましょう。チリとガーナに勝った代表が、それ以上の何かを求めているところと。ロングボールとか、ポストとクサビとの精密化した作戦とか、隠しているモノがいっぱいあるとでも思うことにするしかしかたありません。
 オガサのことは分からない。稲本を入れてエンドウを上げるかも知れない。遠藤の役は長谷部が十分過ぎるほど出来るのに。

返信する
グアルディオラは判っていた? (只今)
2010-02-25 10:01:43
「対立2項のどちらを選択するか」といった思考は、国際的には〈ベルリンの壁〉、国内的には〈自社体制〉の崩壊以降、前途の視界を遮る思考方法となっており…。

 そして現代、現下の思考方法は、「ああでもあるが、こうでもある」といった〈ゆらぎ〉のみられる、それ故余り格好のよくない二面展開の論考が最も生産的?!
 言ってみれば、「持ち上げたり、否定したり」することこそが、最も健康的なことでは!

 
 昨日のバルセロナは、フィールド支配率67%でしたが、やっとのことでの引き分け。しかし監督のグアルディオラは苦戦の原因を判っていたようだ。
 
返信する
玉田について (カジュ)
2010-02-25 07:36:12
先週のやべっちFCの中で、オシムへの取材がありました。「もしオシムさんが日本代表の監督を続けていたら、この時期どんな練習をしている予定でしたか?」との質問に、「ロングボールの練習だ」とはっきり答えたそうです。
あれだけパスサッカーを推奨し、博打のロングボールを嫌っていたオシム監督が、です。文科系さんのおっしゃるとおり、オシムには「ゲーム屋」として臨機応変に指揮するノウハウが岡田監督とは比べ物にならないほどありそうだと感じました。
しかし、サッカー協会がはっきりと「W杯までは続投」と発表してしまった今、解任の可能性がとても低くなってしまったのは残念ですね。


それに関連して①についてですが、「十分にゴールを決めるチャンスがあるのに、最後にまたパスを出す。どれだけカッコいいゴールを決めようとしているのか・・・」これはそのまま玉田の特徴でもありますよね。しかし中盤を確実に支配するには、くさびのボールを入れたときにボールを失うことが無い玉田のキープ力は必要だと感じます。
ただ当の玉田本人がこの問題を重々把握していて、プレーも徐々に変わってきていますし、東アジア選手権終了時の玉田と岡崎の両者のコメントにも、①について変わらなければいけないという内容を言及していました。
これらのことから、現状の問題点だけを見るなら、監督を交代しなくても選手達が各自修正してくれるかもしれないという希望がわきます。そして幸か不幸か中村憲剛がACLで重傷を負い、次の代表の試合は出られないとのこと。当然小笠原が先発で出ることになるでしょう。

楽観的かもしれませんが、次の試合で希望がみられると期待します。
返信する
小沢についても (文科系)
2010-02-24 22:32:00
 小沢についても常に2面を語っているはずですが。今でもそうです。まずこう。
『検察は、犯罪性を立証できるならすぐに捕まえよ。その時はマスコミも大々的に書け。それが出来ないうちは、だらだらと内部情報の漏洩をするな。マスコミもそれに乗るな。犯罪者と推定されてさえ、無罪推定の権利があるのだぞ』
 また、彼のこういう姿勢は旧政権比較で今でも高評価をしています。アメリカと距離を取り、国連中心で行こうとしていること。右翼的伝統や秩序に重きを置いていないということなどです。
 こうしてむしろ、「持ち上げてばかり」と語って頂いた方が合っているかも知れませんね。1人の政治家を全面的に持ち上げる方がむしろ大問題が多いと思いますが。
返信する
「画竜点睛を欠く」ということだけです (文科系)
2010-02-24 22:14:37
「画竜点睛を欠く」ということだけです。

 僕が述べてきたことの推移はこうでした。
 一昨年から去年にかけて「解任も検討を」と言った時期もありました。その時でも以降も、上の韓国人記者たちがこう書いている点において、僕も岡田を大きく評価をしています。
『どんな相手と対戦しても、ミッドフィールドでボールを支配されない日本サッカーの長所は、韓国との試合でも光っていた』
 でも、この力あればこそ、得点戦術が欠けるのがモッタイナイ書いてきたわけです。
 
 ところが、去年のチリ戦とかガーナ戦とかで、得点力も変わりかけたかと考えた時期があるのも事実です。これは僕だけではなく多くの評論家もそう述べているはず。しかしやっぱり、得点力という点だけは元に戻ってしまった。その時点での上の文章です。

 評価が実績とともに変わるのは当たり前のこと。最初から悪い評価を続けてきた人、例えばセルジオ越後が良い提言が出来たというのでもありますまい。ただ信じるとか信じないなどということではないはずですから。

 
 
返信する
Unknown (Unknown)
2010-02-24 18:30:02
そう言えば、小沢一郎に関しても、持ち上げたり否定したり、激しかったですね。
文が化ける系統の人らしいです。
返信する
Unknown (Unknown)
2010-02-24 18:27:53
「一皮むけた!」と散々持ち上げてた末のコレですか・・・
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。