九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

随筆 「生還」   文科系

2012年12月16日 08時39分05秒 | 文芸作品
  生 還

 十一月二十一日の夜、ここにも書いてきた孫のはーちゃんが大やけどを負った。高い所にあった加湿器のお湯をかぶってしまった。その電気コードを引っかけて倒したのである。すぐに全身に放水を続けた「寒い、寒い!」から、大学病院救命救急センターへの搬入、即入院という修羅場になったようだ。この通報から三週間両じじばば同伴の闘病生活が始まった。まず、火傷について学んだ知識などを描いてみる。
一 火傷は軽度、中度、重度とあり、体表に占める%と、浅い方からⅠ~Ⅲ度の傷の深さとで決まる。中度火傷が例えば、「十五~三十%のⅡ度」、「十%以下のⅢ度」というように。ただ、乳幼児は十%でもショックを起こす場合もあって重傷度が増し、深度も判りにくい。
二 直後の「流水で五分以上冷やす。服、靴下など衣類はそのままで」が、きわめて重要。
三 以降に怖いのは、血液に細菌が入る菌血症、低下した体力がそれに負け始める敗血症が起こりやすこと。細菌を防御する皮膚がないから、体中に注射をしたその日に汚い風呂に入るようものなのだ。これへの手当てが遅れると、治りかけた傷口もすべて内側からぶり返し、ケロイドが酷く残ったり、抗生物質が効かない細菌が入って衰えている体力の命を落とす場合もある。
四 対策、治療は、何よりも傷口の殺菌、二週間とか速やかに皮膚再生に努めること。感染予防のためには、個室隔離、看病者の限定と手洗い、うがいなどの徹底。本人の体力増強にも努め、水分、栄養、睡眠が特に大切になる。

 まさに絶望の宣告、心境を体験した。
「血液に何かの菌が検出されて、敗血症が起こっています。三十九度の高熱がその証拠」
 さらに週末を挟んだ数日後には、
「検出されたのは、黄色葡萄状球菌です」
 抗生物質が効かない黄色葡萄状球菌なら大変だがなどと、この頃がどん底の底だったと思う。耐抗生物質性でないと確認できた時までは、僕自身食事ものどを通っていなかった。あんな数日の気分は人生でも初めてのことだ。若夫婦二人のためにも僕がはーちゃんと入れ替わってやりたい、よく語られるそんな表現が我が身にどれだけリアルだったことか。

 三つ目の抗生物質が効き始めた。熱が下がり始め、顔など傷の赤みも日々見違えるようにとれていく。健康になった子どもの皮膚再生力は、魔法を見ているようなもの。敗血症の目安・血液炎症反応数値も瞬く間に下がって、負傷後二週間が過ぎた頃には一般の平常値よりも低くなった。後遺症関係も二週ほどで判明してきた。
「面積は十%を超えているが、酷い部分でも深度Ⅱの深浅両様で深い方が一%もなく、顔はもちろんほかの部分にも酷く掻かない限り傷跡はほぼ残らないでしょう」
 この全員本当にほっとした時を、今もよく思い出す。若い夫婦二人の気持ちを考えたら、事実泣けてきた。

 こうして、負傷日から数えてちょうど三週間の十二月十二日、退院となった。それから今日も含めて二日間、じじばばとイーオンへ行って遊び回り、リハビリと体力増強に努めてきた。二歳児がきれいな広いフロアーを走り、転げ回る姿は、まさに弾けていた。火傷を洗う悲鳴や退院直前まで続けた点滴針取り替えなどが思い出されて、「雪国の春」。
 小原庄助の僕が朝五時起きで娘と付き添いを代わった2週間など、両じじばばもいかに君の命を大切にしてきたか。はーちゃん、君もどうか自分を大事にしていってほしい。

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31 コメント

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追加 (1970)
2012-12-18 03:27:44
自民と維新が組んだら公明はどうするのかなと言われていたんだが、前に書いたがこちらはマスコミでも公明の人間でもないので、そう言われてもね。
もっとも、そうやって思い込んだら命懸けのところが現状と解離していく原因なんだろうな。

保守さんへ。
衆参ダブルに関しては少ない可能性の話なんだが両院で絶対数を確保する為に可能性はゼロではない。但しそれには夏迄に大きな失点をしないのが条件になるのだがw。
又、投票率の件は私も貴方と同じような考え。仮に未来と維新とみんなが1つになっていれば投票率は高くなり結果は違ったものになっただろう。しかし、みんなの党に関しては、以前ここで朝日新聞のアンケート調査を紹介した方がいてそれを読んだら、渡邊党首がかなり好戦的な考えだったのでドン引きしたが。
自民にとっては、維新もみんなの党もいざとなれば大筋で合意を図れるパートナーになるだろうね。
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外れた人間に愚かと言われてもね (1970)
2012-12-18 03:03:01
低投票率だということは議席数の予測を書いたときに記している。
未来が50はいくだろうと書いた人に色々言われてもね、正直ピンとこないんだよ。
それだけ現状と認識がズレているわけだから。
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どうも、いやはや、保守さん (文科系)
2012-12-17 22:09:47
 どうもいやはや、
 まず、「老いて思考能力が大分落ち込んでいるのでは」は、僕、はじめに認めているじゃないですか。上から11番目、今朝としては2番目のコメントです。

 さて、衆参3分の2分などと、分かりきっていることを書いても反論にはなりません。上の文章が、参議院選挙もこういう動向だとすればを、前提としています。
 それともう一つ。憲法という大事なものを普通の法のように扱うのはおかしい。こういう「理念」不足の思考は、一国の憲法というものを理解していない証拠と思いますが。

 そしてあと一つ。人の議論の派生的な部分などいくらでも批判できるが、そこを批判しても意味が少ないです。議論の骨格部分を批判してください。もっとも、「骨格がここ」ととらえることがとても苦手な人は多いですが。よろしく。
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反TPP (保守←→左翼)
2012-12-17 22:09:10
 あ、そうそう。投票率の低下についてですが、自民にも民主党にも失望し、なおかつ第3極にも期待を持てないと考えた人が多かったのでしょう。反原発がそこまで支持されているなら、それこそ未来の党や共産党の議席が伸びていないとおかしい。また、もっとシンプルに「1票ではなにも変えられない」というのも一面の真理ではあります。たとえば、私が公明党に、文科系氏が未来の党に、らくせき氏が民主党に一票を投じたとして――もっといえばこのblogを見ている1000人がせーのと未来の党に投票したとして、選挙結果は変わったでしょうか?
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Unknown (保守←→左翼)
2012-12-17 21:53:58
 と、書いている間に文科系さんの愚かな文章が……。
 失礼ながら、未来の党の議席予測といい、老いて思考能力が大分落ち込んでいるのでは?
 はっきりいって事実誤認はそちらです。「憲法改正には衆参両院で3分の2以上の賛成が必要」なので、自民と維新が組んだだけでは改憲とはなりませんよ(占領下での憲法制定は国際法違反として破棄し、新憲法制定という手もあることはありますが)。
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保守さん (文科系)
2012-12-17 21:48:41
 なんらか反原発は国民の6割はあります。その人々で今回棄権した人が多分1割近くいます。それで投票率が戦後最低になったと見ています。
 すぐ上に書いたように、TPPを日本で推進する勢力がトヨタなどの輸出企業、アメリカの金融投資会社と組んでいる日本投資会社であることはわかっていますよ。今、アメリカと一緒になってヨーロッパを食い物にしているのだとも。超格差社会を創ったグローバリズムをますます擁護する訳じゃないでしょ?
 多数党の議論が選挙後に多いというのは、何の反対もしませんよ。それにしては、選挙前60議席以上合った未来の議論は、維新に比べたらとても少なかったですよね。どうしてでしょう?
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Unknown (保守←→左翼)
2012-12-17 21:40:32
 入力している間に1970さんの書き込みがあった(1970が1970年生まれのことを指すなら、ほぼ同世代だ)。
 一票の格差で違憲なら、徳島と千葉だっけ?あそこだけやり直せばよいと割と真剣にそう思う。
 「憲法改正」はなあ……中国が核兵器を持っていることや北朝鮮の兵士が100万人いること(自衛隊は16万人だったかな?)や韓国に徴兵制があることよりも遥かに「護憲」に騒ぐあなたたちのような人間がいる限りはむしろ改憲は近いかもね。
 根本的な問題として、憲法改正に衆参両院で3分の2以上の賛成が必要という時点でおかしいけどね。民主主義あるいは多数決の原理から逸脱している。
返信する
愚か! (文科系)
2012-12-17 21:34:05
 1970さんへ
 なんと愚かな文章だろう。語っていることの背景を何も自覚していない脳天気な愚かさという以外にない。

①まず第一に、戦後最低の投票率! 勝った君らも、それはどうしようもなかったのだ。もちろん僕らも含めて、なんと恥ずかしいことではないか! 6割が7割になったら何が起こったかな? 
②棄権(の、多分自民嫌い票)の1割を創ったのが、維新の鳴り物入りの出現じゃなかったのかい。マスコミと連携した本当に見事な作戦だと君も感心しているはずだ。なんせ公明も軽く抜かれたのだから。特にこのこと。自民が決定的に弱い大都市部の二人の首長を立てたのは今回選挙のウルトラCだよね。さてそこで今後だが、維新と自民とで9条改訂やったら公明党はどうするのかな? 維新が今の数なら憲法を変えたい自民はもう、公明いらないけど。公明は自民との区割りがなかったら小選挙区は9はなく、0に近いよね。
③今は小選挙区制だ。ちょっとの過失で大きく議席が動く。自民は今回4割(有権者の6割の4割だから、たった2割4分ね)の得票で8割の議席を取った。その自民が今度何か過失を犯せば、次の選挙で同じ事の裏返しがすぐに起こるよ。投票率7割を超えて、過去に民主に入れた票が大量に戻ってきたら、特にね。鬼の首でも取ったような君の喜びはこうして、有権者の3~4割程度で驚喜しているにすぎないことを忘れぬように。
④僕は負けた責任を他人のせいなんかにはしていない。直近の他コメント複数を読んでいただけば分かるように、そこに一番今の心血を注いでいる。参議院選挙をこうしようとね。その提起にこそ反論して欲しい。事実と違うことを書くのは恥ずかしいだけだろう。
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共産党8議席 (保守←→左翼)
2012-12-17 21:21:23
 あなたたちは、この結果――卒原発を掲げた未来の党が9議席――が出たのに、全然反省してないなあ。
 選挙の1週間、2週間くらい前からもう既に今回の選挙でなにを重視しますかとの問いに「反原発・脱原発」は10%程度、5番目くらいの争点という結果は出ていて、実際の選挙もそうなったではありませんか(実際、テレビ新聞が再稼働反対をいいたてるのがおかしい。彼らにそこまでの覚悟があるのなら是非節電のため――火力発電による赤字を抑制するため――1~2月と8~9月のテレビ放送全面休止するくらいのことはしてほしいものだ)。
 選挙前に21議席あって、今回31議席をとった公明党のことを議論するのは当たり前じゃないか(むしろ9とか8議席の党の話題が多すぎる)。
 TPPについては、日本対アメリカではなく、相手(敵)が多国籍企業であるということが、日本人にとってもアメリカ人にとっても大変深刻な問題である。
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Unknown (1970)
2012-12-17 20:46:20
負けたら負けたでマスコミの責任にするのも面白いけどね。それでは共感は得られないな。原発問題は争点にならなかったのでは無く、争点にしそこなったのだろう。
どの党も原発ゼロ~減らす方向迄、当然だが今後も増やすという公約は無い。
これだけ経済が後退していればもう少し景気を回復させてもらいたいという業界や人が多いのは当然だ。マスコミに誘導してもらう必要は無い。
原発問題ひとつで選挙になれば、比例の未来の票は伸びただろうが有権者はそうはならなかった。そしてそこを読めなかったのが敗因じゃないのかい。
先の話にはなるが、今日票の格差問題で弁護士達が裁判所に行った。これが年明けの国会で議論になれば来夏衆参ダブルで民意を問うという事になるかもしれない。
それまでに負けたら負けたで人のせいにしない分析をしておくといいと思うね。
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貴重です (文科系)
2012-12-17 19:57:45
 道草さんの体験談は、実に貴重だと思い、深謝。
 あなたの指摘するとおり、作為丸出し。1,6番目にこの項目を持ってくれば、この二つが最重要事項だとは明らか。不熱心か無知を多少は自覚した人は最後まで見ないだろうし、最初に経済政策とあげてあれば、今なら誰でもこれに丸を打つから、これが最大関心事という結果になるのは明らかだ。ここの誰かさんのコメントそのものである。よく公明党、公明党と示唆している人ね。
 しかも、自民、維新の目指す憲法問題がないと来る。「これからも憲法問題は体制順応で!」とアナウンスしているようではないか。NHK自身の姿勢がそうなのだろう。憲法問題を話題にせぬうちに通してしまおうという体制の魂胆! 

 さて、少しでも野党的を自認する政党は、以降「良い情勢が来るかも知れぬ」などとは思わぬ事だ。そんな姿勢だと、出番の情勢が来てもそれをつかめはしない。フクシマと消費税という二つの大困難が来ても、この結果なのだから。すべての問題は主体的力量と、肝に銘ずるべきである。とすれば、平常時にこれを築けない政党に何が出来るだろうか。いい加減目覚めるべきだ。体制はそれほどに隅々までスクラムを組んで強力である。
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出口調査は (らくせき)
2012-12-17 19:04:25
依頼する方の思考の枠組みが見えて面白いですね。

原発が争点にならなかったのは
マスコミの政権の枠組み論の勝利でしょうか?

という推測がそんなに間違ったものではなかったようですね。
実に巧妙な世論誘導では?







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冬きたりなば (道草)
2012-12-17 16:46:23
何はともあれ、はーちゃん全快おめでとうございます。

たまたま今回、NHKの出口調査に応じました。
何を基準にして選びましたか
の質問項目6つの中に「憲法改正がないですね」といったら「、なしでもいいですよ」と言われました。6番目にあった「原発政策」にチェックしましたが、1番が経済政策、となっていました。

経済政策、原発再稼動。と誘導しているような

原発はゼロにという、多数の意見はどこで取り入れられるのでしょう。
焦らず、あわてず、諦めず、と改めて思っています。
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もう一言 ( 文科系)
2012-12-17 16:36:51
 ここにも必ず公明のことを語っている人がいるが、公明は小選挙区制下の生き残り作戦を見事にやってきたと、僕は見てきた。今回も、この弱小政党が小選挙区で9人当選したが、自民との見事な区割り共闘によるものだ。日本共産党も政党は別でもよいから、こういう共闘をやって欲しい。今度の参院選では是非そうお願いしたい。未来、社民などと。時には、特定の民主候補者とさえ。民主は今猫の手も借りたいほどの風前の灯火。こういうときに貸しを作っておけば、将来何倍かになって帰ってくることもあり得る。小選挙区制度化の二大政党化の中で生き残っていく道ということだ。またこのようにすれば、今回の保守回帰に嫌気がさして棄権した人の多数が投票所に来ることにもなるだろう。
 こうしないであくまでも「独善路線」を貫くのであれば、アメリカ共産党と同じように議会には影さえもない無力な政党になること間違いなしだろう。なにとぞ、こうお願いしたい。これこそ、日本国民のために小異を捨てて大同につくと言うことだろう。
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保守とは (只今)
2012-12-17 16:23:04
 小生にとっての保守とは、人間の限界や悪を直視するが故にエリートによる国家改造の夢想を退ける思想であります。
 それ故、歴史の風雪に耐えた伝統に依拠しながら漸進的な改革を推し進めることが本道となります。
しかし今、その保守は無惨にも崩れさってしまったようです。
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Unknown (保守←→左翼)
2012-12-17 13:52:09
私は保守派の人間ですが、だからといって、たとえば維新を応援していたりするわけではありません。なんとなれば……〈見立てより伸び悩んだ選挙結果を前にして、早くも次期参院選を見据え「市長が参院議員を兼職できるなら挑戦する」と宣言、国政への執念をあらわにした。橋下氏は16日夜、「市長の職はまっとうする」と前置きした上で「参院は衆院のカーボンコピー」と強調、参院廃止を主張する参院議員を目指すとした〉……相変わらず橋下氏はなにをいってるのか、さっぱりわかりませんな。
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にんじんさん (文科系)
2012-12-17 11:18:58
 にんじんさんに、同感です。
 11月22日の拙稿「これが正解、ここに投票」が、この「オリーブの木」促進を願ったもの。日本共産党にこそ、そういう決意を促した文章のつもりです。
 僕よりは柔らかい言い方ですが、只今さんもここにそう書いてきました。別に、話し合ったわけでは全くありませんが、 28日の『 「未来の党」発足!。そこで共産党さんに、一つの夢見を』が、まさにそれ。
 イタリアの「オリーブの木」という用語といい、そこに共産党が関わっていった経緯といい、この語を使い始めた小沢一郎周辺もそう期待していたとも思ってみるのでした。
 こういう動きを日本共産党も明らかに意識していた。「政党だから独自候補を立てるが、選挙後はどんな部分共闘もやる」とわざわざ力説していたのは、そういうことのはずだ。でも、当面もう遅いですけどね。こういう「独自路線」を取った結果近年まれな惨敗を喫したということだから。自分らとよく似た政策の政党すべてと心中したように見えます。絶対多数党による比例区の議席減で以降はさらに議席が減るはずだ。

 来る参議院選挙では、そういう方向をなんとしてでも成し遂げたいものです。当面いくつかの共通政策目指して「脱官僚実現」だけでもよいではありませんか。原発、TPP、消費税、憲法改定などなどの促進に官僚たちが、どうイニシアを取ってきたかを告発するのです。今の日本「脱官僚」が少しでも進まなければ他は何も進まないと思います。なにしろそのマスコミ対策などを見ると、官僚が自民や維新の専従職員みたいなもんだ。これをもう少し公務員らしくするのが何よりも先決。一切の日本国民的要望の最大の壁だと思います。

 ただし戦前からの習慣が続くさすがの日本官僚といえども、一往復の政権交代があったのだから、多少はそれらしくちょっとは中立へと改心を示すのかな。是非そうして欲しいもの。
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民主の半分が (らくせき)
2012-12-17 10:53:36
維新へ行った感じですね。
安倍さんの舵取りが見ものです。
中国との経済の関係とナショナリズムとを
どうバランスをとっていくのか?
野田さんより難しいでしょうね。
原発が争点にならなかったのは
マスコミの政権の枠組み論の勝利でしょうか?

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石原伸晃は倒せた (にんじん)
2012-12-17 09:20:47
 東京八区。告示寸前に立った山本太郎と、民主党の中での良心派である円まどかと泡沫候補と言われる共産党の評価するということは併せると、優に石原伸晃の票数を超える。
 同様なことは、この愛知でも言える。自民、公明、維新を別にした票は当選者の票を超えるのは、一区、三区、四区、六区、七区、八区、十区、十三区、十四区。
 とは負け惜しみの一席だが、これを糧にしなければこの国は潰れること間違い亡し。
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Unknown (1970)
2012-12-17 09:10:44
ほぼ予想通りの結果になった。自民が少し多かったが。
未来は小選挙区で1勝70敗か。まあ戦えるようなタマじゃなかったな。比例区の票も伸びず。
卒原発、反消費税と公約は良かったが、綺麗な外見に較べると中身がボロボロだったのが見透かされたんだろう。民主党という泥船から逃げ出した寄せ集めでは信用が足らないのは当然の敗北。小沢一郎の政治生命も風前の灯になったわけだ。
さて、今後の焦点は嫌でも憲法改正に向けた下準備になるだろう。
自民と連立する公明は改正には慎重。そうなると維新と自民の関係に耳目は集まる。
TTPに関しては経団連の後押しで交渉参加は間違いない。問題は誰が交渉役になるかだ。
農業や保険等で一定の譲歩を勝ち取れるか、それが交渉役に課せられるミッションだから。
原発については何が何でも原発ゼロという方向性は取らない。何せ当時の総理大臣が地元で負ける位だから。
こういうことも含め民主党の罪は重いな。
来年の参議院選においても民主へのゆり戻しは無いだろう。それをやって再びねじれを作るよりは、ここはじっくり自民中心に任せてみようという業界が多数になる。
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惨敗でした (文科系)
2012-12-17 07:36:43
 惨敗でした。僕も完全に情勢を見誤っていたと認めます。そのうえで、いろいろな反省も含めて、ここでじっくり考えていくことになるでしょう。次期参議院選挙も含めまして。
 原発、TPPが特に心配です。この上はせめて、自民の「愛国心」に望みをつなぐしかないですね。
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Unknown (保守←→左翼)
2012-12-17 02:50:30
雑感……1、考えてみれば、選挙戦中に「景気・経済」のことにまともに触れていたのは自民党だけだったなあ。2、「今回の選挙は(一票の格差で)違憲状態!」……けどね、基本的には前回選挙も同じ意見状態で行われたことを忘れずにね(与党民主党がさっさと小選挙区5減を実施してればよかっただけのこと。この上さらに比例を40も減らしていたら……!?)。
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Unknown (文藝春秋12月号)
2012-12-16 22:18:56
あ、あと「維新」の石原氏はテレビで会計制度の「単式簿記」の弊害を語られていましたね。
そこのところは“是々非々”で、賛成(納得して評価)される方が多いと思いますが、いかがでしょうか。
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Unknown (文藝春秋12月号)
2012-12-16 22:12:00
う~ん、私がいいたかったのは「ここの常連は全員同じ考えだ!」とか「共産主義者だ」「日本共産党支持に違いない」とかいう内容ではないですよ(私もあくまで反消費税増税・TPP反対の立場ですからね)。

さて、選挙結果出ましたね。少なくとも、やはり文科系氏は「小選挙区比例代表並立制」を甘く見ていましたね。なぜ、自民党と公明党が“腐れ縁”ながら選挙協力をしているかというと、それをしないと間違いなく議席を減らすからです。小選挙区比例代表並立制では(もちろん例外もありますが)基本的には小選挙区で一位もしくは二位にならないと議席獲得には遠く、民主党も未来の党も“分裂”したわけですから、普通に考えて厳しい戦いでした。嘉田さんと小沢さんの誤算は「10年後に原発ゼロ」の風が80%くらいあるだろうと想定したことのように思われますが、実際はどうも「10年後に原発ゼロ」の風は30%くらいしかなく、それを主に3つほどの政党で分けあった感じですね。
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私は左翼ではありません。 (らくせき)
2012-12-16 18:52:46
左翼だったこともありません。
かりに共産党に投票したとしても
(共産党には投票しませんでしたが)
私が左翼だからではありません。

生きている人間とは、そう簡単に
仕分けができるモノではないでしょう。

私の立場はあえて言えば中庸ですかね?
中庸でありたいと思っていますが、
これは難しいです。



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12月号さんへ (文科系)
2012-12-16 18:11:05
 あなたの挙げられた例は、いろんな項目がごっちゃになりすぎていて、それも多少の違いはあっても対立的でないものを対立させたりしていて、一概に答えることは出来ない。ここの常連を同じ考えのように言っているし。僕は左翼だが共産党には入れなかった。らくせき、只今さんはまた違うだろう。

 さて例えば、「日本対アメリカ」と「日本対多国籍企業」とにそんなに差があるとは思えないし、ましてやこの二つが対立的などとはとうてい思えない。例えば、イラク戦争や日本軍事化は、アメリカ国家にもアメリカ多国籍企業にとっても関心事項であった。
 TPP推進者が多国籍企業だとしても、アメリカ国家がこれに消極的だなどと語るとすれば、おかしい。また、TPPは、超格差を進めるが、「日本を守ってもらうために」という側面が日本にとって第一なのではない。「自由貿易主義」が、トヨタとか日本金融資本とかにとっても利益なのだ。アメリカのTPP推進武器は「TPPをやらぬなら、アメリカに自由な輸出も出来なくなるぞ」ということがある。

 なお僕は左翼を自認するが、今回も共産党には投票しなかった。非常に考えが違うからだ。『日本の政治は米国いいなり、財界いいなり』など、敢えて言えば今はどうでもよいと思う。以下のように考えているからだ。未来を押してきたのも同じ理由からである。
 アメリカや財界とけんかするよりも、まず日本官僚の強権を奪うことが第一。これが実現すればアメリカ、財界も今ほどは悪政を要求できにくくなる、と。たくさんの敵とけんかするよりも、まず当面最大の敵を押し込める道のほうが、味方も多くなって実現性も増すというもの、とも。酷すぎる官僚を押し込める方が、資本主義を正させるよりも遙かに当面可能で、現実的な話だとも考えている。

 というように見るから当然、こう考える。アメリカの力はもちろん、財界の力もそんなに絶対ではない。今は日本官僚に支えられているからより大きくなっているということはあるが、選挙がある時代だから昔のようには行かない面も多いのだ。他方、反原発の力は、体制側が思っているよりも遙かに強かったということだろう。この点は体制側の誤算のはずだ。だから安倍自民党でさえが、「原発は様子見」という日和見政策を決め込んでいるのだろう。

 なお、ここの人々を同じ考えのように言うのは、やめた方がよい。みんな面識さえない人が勝手に集まってきただけなのだから。
返信する
Unknown (文藝春秋12月号)
2012-12-16 17:01:31
日本共産党や、孫崎享氏や、只今氏、らくせき氏、文科系氏は「日本の政治は米国いいなり、財界いいなり、官僚いいなり」だと主張している。原発やTPP推進や消費税増税はその最たるものだという。
一理あると思う。
しかし、疑問もある。
彼らの力がそれほど絶大であり、彼らの思うがままに物事が進むのなら、なぜ「原発の再稼働がいまだ二基だけなのか」(――おかしいではないか――この問いにきちんとまともに答えてもらいたいものだ。とはいえ、私の頭でも答えはでないのに、それ以上を期待するのは無理か――自民党政権が誕生すれば、来年からどんどん再稼働するのか? しかしそれは悠長な話だなあ。菅首相がそれなりに抵抗したと仮定しても、野田首相の誕生でいくらでもなんとかなったはずではないのか)
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Unknown (文藝春秋12月号)
2012-12-16 16:38:38
○TPPで「日本対アメリカ」という図式は間違い。相手は多国籍企業。
○自由貿易ではなく公正貿易を。
「労働者はTPP協定が実施されても余裕はできません。TPPは最底辺で競争するための市場を開くだけです。TPPは見境のない資本主義に走らせるだけです。TPPが実施されるなら、それらすべての国々の労働者及び国が代償を払うことになります」シカゴ・TPP反対デモ
「政府は米国の要求に従って米軍に日本を守ってもらうためにTPPを締結しなければならないと考えているようだが、守ってもらえないのであれば自己防衛しかないのであり、日本経済を人身御供として差し出すのは本末転倒である」『TPP亡国論』中野剛志
返信する
ありがとうございました (文科系)
2012-12-16 10:47:32
 早速、温かいお返事をありがとうございました。
 らくせきさん、随筆としては辞書のような箇所など、この体験を世に生かしてほしいとの思いも込めたつもりです。それだけに只今さんの「TPP」は、身に染みたこと! 日本の医療をアメリカのようにしては絶対にいけませんね。あの国はもうすべてが、身分制社会ですものね。「金の切れ目が、命の切れ目」と、こんなアメリカの実態を若い人たちは知っているのだろうか? 家族の誰かが重い病気をすると破産して、二度と立ち直り難い国だということを。TPPで最も問題になるのが医療の公平性なのだ、と。

 アメリカから見たら、日本の健康保険制度は「関税と同じ保護主義だ」と言い出しかねない。「国家が補助を出しすぎる製品、サービスは、他国の輸出を妨げるはず」という理屈、理念! 郵政がやられたのも同じような理屈だろう。日本国家による円売り為替介入でさえ「保護主義。罰せよ!」とのキャンペーンも聞こえてきた。こういうものを、例えば自動車輸出の保証と取り替えっこしてしまってよいのかと、そういう話だろう。
返信する
TPP (只今)
2012-12-16 09:46:14
 子どもより孫が可愛い。故の不安は察するに余り有り。
 それはそれ、この国の現在の救急医療体制はなんとしても守らねば、と改めて思います。
 異国の地だったらと思うと、ぞっとせざるを得ません。
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大変でしたね。 (らくせき)
2012-12-16 09:21:02
それにしても最初の処置が適切だったことが
良い結果をもたらしたのでしょうね。
ジジババ力、ご苦労様でした。
本当によかったですね。

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