◎先日の共産党の対民主党の対応の変化から色々な評価が議論されています。
「さとうしゅういち氏」がJANJANに以下のような共産党に期待する意見が寄せられました。私はかなり過大評価で楽天的かとも思いますが賛同される方も多いかと思い紹介します。 (まもる)
JANJANは http://www.news.janjan.jp/government/0907/0907207454/1.php
================================
★「孤立路線」から「変化の促進者」へ、政界のパワーバランスに大きな影響力
共産党はこれからは、以下のような取り組み(三つの仕事)を進められるでしょう。
○民主党の「シンクタンク」的役目
第一に、「国民の切実な要求を実現する立場」で、政策要求を積極的に提起し、課題ごとに一致点で協力し、政治を前に動かす「推進者」となれます。
民主党は「労働者派遣法の抜本改正、後期高齢者医療制度の撤廃、障害者自立支援法の応益負担の撤廃、農産物の価格保障・所得補償、米軍基地の縮小・撤去、地球的規模での核兵器廃絶へのイニシアチブ、企業・団体献金の禁止など、どんな問題でも国民の立場で積極的提言をおこない、国民の願いにそくして一歩でも二歩でも政治を前に動かすために、一致点での政党間協力を追求し、国民運動と共同して力をつくす」としていますから・・・・。
民主党と共産党の政策で一致する点もそれなりにあります。いや、正直に申し上げれば、これらの政策は、共産党の政策を模倣したものも多いのではないでしょうか?
共産党が主張するとなかなか耳を傾けてもらえないが、民主党が主張するとすんなり聞いてくれることもあります。それは、よくないことなのですが、とくに年配の方の共産アレルギーの強いことは感じます。
民主党は前原代表の頃までの経済政策はかなり「ネオコン」(小泉)寄りでした。しかしそれでは、自民党に対抗できないので、小沢代表就任以降、共産党の政策を模倣しだしたともいえます。
小沢さんが、衆院千葉7区補選の投票日の朝に、「消費税増税はしない」と明言し、このためか、共産党支持者の4分の1が、民主党の太田和美候補に流れて勝利、今の民主党の快進撃の出発点となりました。農業の所得保障ももとは共産党の主張です。
参照:
・衆院千葉7区補選…小沢代表への信任投票となった
・国会NOW:小沢氏、「変身」の勝利? 衆院千葉補選
いまや、共産党は「民主党のシンクタンク」になっているような感もあります。民主党も、まだまだ組織力は党としては弱い。
議員は多いが党を支える人材が少ない。そういう意味でも、草の根に多くの支部がある共産党の意見を参考にすべきでしょう。共産党も、少しでも実績を挙げていけば、また支持も増えると思います。
○民主の暴走阻止も大事
第二に、「消費税増税の志向、憲法改定の推進、衆院比例部分の削減など、すでに民主党が表明している危険な諸政策を具体化する動きが起こった際には、それを許さない『防波堤』となって力を尽くす」ということです。
「こうした諸課題でも一致点での政党間協力を追求する」ということで、社民党や国民新党とも共同して、民主党を外部からチェックしてくれる事を期待したいものです。
外部の他野党や大衆運動が民主党の政策のまずい部分について言い方は悪いが騒いでくれれば、民主党内でも修正を求める動きがしやすくなります。
○悲観しなくて良い都議選結果
第三に、「『国民が主人公』の立場に立った民主的政権――民主連合政府をつくるための国民的共同」を探求、前進させるために力を尽くすとしています。
これについては、「そこまではないだろう」、という方もおられるかもしれません。しかし、自民党が崩壊した後、共産党が、民主党に対抗する勢力のひとつになる可能性は十分ある、と見ています。
都議選では確かに共産党は議席を減らしました。しかし、得票数は微増しているのです。
すなわち、以下のことが言えます。
1)投票率アップ分がほとんど民主党へ流れた
2)自公は逆風だったが、共産党候補を下回るほどまでは沈没しなかった
3)そのために結果として共産党候補が当選圏から外れた
ということです。
たとえば、以下が良い例です。
【文京区選挙区】
当選41,382 増子博樹 民主 現
当選27,183 中屋文孝 自民 元
23,125 小竹ひろ子 共産 現
<前回>
当選 19095 小竹紘子 共産 元
当選 18215 増子博樹 民主 新
17008 中屋文孝 自民 現
16555 鳩山太郎 無所属 現
自民党は分裂選挙から、今回は統一しただけの話です。
この結果を見たら、「しまった。民主党に票を入れすぎた。共産党に入れておけば自民党を落とせたのに」という人も結構いると思います。
★「自民崩壊後」は共産党に脚光も
さらに、自民党は大手企業から官僚、さらには地方の地域ボス(土豪)まで幅広い勢力が利権確保で結びついた「政党」ならぬ「利益団体」です。
新政権の下では与党が民主、社民、国民、日本で、野党が自民、公明、共産になります。野党の中で、政策的な議論でまともに与党を批判できるのは共産党だけでしょう。
結党以来50年以上、与党として現在に責任がある「野党自民党」が民主党を批判しても「いまさら、お前が言うな」と失笑を買うだけです。
自民党が空中分解してきたら、民主党を中心とする中道右派勢力と、共産党を中心とする勢力の「二大政党ブロック」が対抗する構図にもなってくる可能性もあります。
この構図では、民主党も鍛えられるし、共産党も良い意味で硬さをほぐすことになります。「共産党はこれからが面白い」と予想しています。
☆ もちろん、その前提として、まずは「別個に進んで共に撃つ」で自公を撃破しましょう。
「さとうしゅういち氏」がJANJANに以下のような共産党に期待する意見が寄せられました。私はかなり過大評価で楽天的かとも思いますが賛同される方も多いかと思い紹介します。 (まもる)
JANJANは http://www.news.janjan.jp/government/0907/0907207454/1.php
================================
★「孤立路線」から「変化の促進者」へ、政界のパワーバランスに大きな影響力
共産党はこれからは、以下のような取り組み(三つの仕事)を進められるでしょう。
○民主党の「シンクタンク」的役目
第一に、「国民の切実な要求を実現する立場」で、政策要求を積極的に提起し、課題ごとに一致点で協力し、政治を前に動かす「推進者」となれます。
民主党は「労働者派遣法の抜本改正、後期高齢者医療制度の撤廃、障害者自立支援法の応益負担の撤廃、農産物の価格保障・所得補償、米軍基地の縮小・撤去、地球的規模での核兵器廃絶へのイニシアチブ、企業・団体献金の禁止など、どんな問題でも国民の立場で積極的提言をおこない、国民の願いにそくして一歩でも二歩でも政治を前に動かすために、一致点での政党間協力を追求し、国民運動と共同して力をつくす」としていますから・・・・。
民主党と共産党の政策で一致する点もそれなりにあります。いや、正直に申し上げれば、これらの政策は、共産党の政策を模倣したものも多いのではないでしょうか?
共産党が主張するとなかなか耳を傾けてもらえないが、民主党が主張するとすんなり聞いてくれることもあります。それは、よくないことなのですが、とくに年配の方の共産アレルギーの強いことは感じます。
民主党は前原代表の頃までの経済政策はかなり「ネオコン」(小泉)寄りでした。しかしそれでは、自民党に対抗できないので、小沢代表就任以降、共産党の政策を模倣しだしたともいえます。
小沢さんが、衆院千葉7区補選の投票日の朝に、「消費税増税はしない」と明言し、このためか、共産党支持者の4分の1が、民主党の太田和美候補に流れて勝利、今の民主党の快進撃の出発点となりました。農業の所得保障ももとは共産党の主張です。
参照:
・衆院千葉7区補選…小沢代表への信任投票となった
・国会NOW:小沢氏、「変身」の勝利? 衆院千葉補選
いまや、共産党は「民主党のシンクタンク」になっているような感もあります。民主党も、まだまだ組織力は党としては弱い。
議員は多いが党を支える人材が少ない。そういう意味でも、草の根に多くの支部がある共産党の意見を参考にすべきでしょう。共産党も、少しでも実績を挙げていけば、また支持も増えると思います。
○民主の暴走阻止も大事
第二に、「消費税増税の志向、憲法改定の推進、衆院比例部分の削減など、すでに民主党が表明している危険な諸政策を具体化する動きが起こった際には、それを許さない『防波堤』となって力を尽くす」ということです。
「こうした諸課題でも一致点での政党間協力を追求する」ということで、社民党や国民新党とも共同して、民主党を外部からチェックしてくれる事を期待したいものです。
外部の他野党や大衆運動が民主党の政策のまずい部分について言い方は悪いが騒いでくれれば、民主党内でも修正を求める動きがしやすくなります。
○悲観しなくて良い都議選結果
第三に、「『国民が主人公』の立場に立った民主的政権――民主連合政府をつくるための国民的共同」を探求、前進させるために力を尽くすとしています。
これについては、「そこまではないだろう」、という方もおられるかもしれません。しかし、自民党が崩壊した後、共産党が、民主党に対抗する勢力のひとつになる可能性は十分ある、と見ています。
都議選では確かに共産党は議席を減らしました。しかし、得票数は微増しているのです。
すなわち、以下のことが言えます。
1)投票率アップ分がほとんど民主党へ流れた
2)自公は逆風だったが、共産党候補を下回るほどまでは沈没しなかった
3)そのために結果として共産党候補が当選圏から外れた
ということです。
たとえば、以下が良い例です。
【文京区選挙区】
当選41,382 増子博樹 民主 現
当選27,183 中屋文孝 自民 元
23,125 小竹ひろ子 共産 現
<前回>
当選 19095 小竹紘子 共産 元
当選 18215 増子博樹 民主 新
17008 中屋文孝 自民 現
16555 鳩山太郎 無所属 現
自民党は分裂選挙から、今回は統一しただけの話です。
この結果を見たら、「しまった。民主党に票を入れすぎた。共産党に入れておけば自民党を落とせたのに」という人も結構いると思います。
★「自民崩壊後」は共産党に脚光も
さらに、自民党は大手企業から官僚、さらには地方の地域ボス(土豪)まで幅広い勢力が利権確保で結びついた「政党」ならぬ「利益団体」です。
新政権の下では与党が民主、社民、国民、日本で、野党が自民、公明、共産になります。野党の中で、政策的な議論でまともに与党を批判できるのは共産党だけでしょう。
結党以来50年以上、与党として現在に責任がある「野党自民党」が民主党を批判しても「いまさら、お前が言うな」と失笑を買うだけです。
自民党が空中分解してきたら、民主党を中心とする中道右派勢力と、共産党を中心とする勢力の「二大政党ブロック」が対抗する構図にもなってくる可能性もあります。
この構図では、民主党も鍛えられるし、共産党も良い意味で硬さをほぐすことになります。「共産党はこれからが面白い」と予想しています。
☆ もちろん、その前提として、まずは「別個に進んで共に撃つ」で自公を撃破しましょう。
民主党自身にも、こういうエールを期待したいものですね。
他方、共産党ですが、「建設的野党」を目指すならば、こっちからももっとエールが必要だと考えます。
もともと資本主義に反対と旗幟鮮明な弱小政党が、その範囲で何か「建設」をしようとするとき、共闘の工夫が最も大事だと思います。それがないと批判をしゃべっているだけにしかなりません。それも、かなり偉そうだと取られるだけで、だれが共闘してくれるものですか。これでは、「資本主義反対」の延長のような「大企業規制」など何も進まず、「建設」なんて遙かな彼方。
弱小政党が「建設」の実をあげようと言うときには、もっとへりくだるものだというのが、世の常識だと思います。つまり、へりくだらなければ『建設』はできないと思います。
互いの長所に意識して目をつけて、互いを褒め合うのが共闘の常道と、言いたいのです。発展の芽がある「建設的野党」を反古にしないで欲しいものだという思いを込めて。
また、「得票数は微増」負けてはいない、と志位さんは言いますが、投票率が全く違う参院選と比べての「増えた」であり、この欺瞞は、もういい加減にしてください。この比べでは、各党みな増えているのです。
制度の影響は大きいとも感じました。
「軍拡への道、戦争をする国への道」をたどらないことが、私の最大の願いなのですが、民主党では心もとないのです。
=地方区は目を瞑って「民主党」へ。比例には「共産党・社民党」へ。
自民と民主の政策どの点が違っているのでしょうか?外交面では小沢の国連主義があるくらいで、他はさほど変わるものではないのですが、いかにも変わっているかのように、国会運営などでするのでおかしくなるのです。マスコミは、民主党に政権が変わった方が良いかのような報道ですかが、民主党が政権をとったとしても、何もかわらないのでしょう。
小選挙区制の弊害は政権交代してますます顕著になるでしょう。
ほとんど双子のような二大政党が巨大シーソーのように交代して何が生まれるのでしょう。
実質的には大連合でしょう。
選挙を重ねても、得票数が議席に比例しない矛盾は国民の多くを選挙不信に追い込み、ますます政治から国民の関心や期待感を遠ざけるように思います。
定数削減、比例代表加味の中選挙区制に戻し
政治を活性化すべきでしょうね。