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米新聞社閉鎖。メディア、情報交流の激変   文科系

2008年12月09日 20時31分00秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
夕刊を見たら、米メディア大手トリビューン社の破産申請が目に飛び込んできた。ロスアンゼルス・タイムズやシカゴ・トリビューンなど新聞社8社計800万部やテレビ局、大リーグ、シカゴ・カブスなどを持つ巨大メディアの一つだそうだ。ネット普及、広告収入減収などが原因らしい。

これに関連して、携帯を持たない僕でもメディア界の激変を肌身に感じていることは多い。
まず、同人誌活動のことだ。年1回の雑誌発行が300部ほど。全部読む人は会員15人に毛の生えた程度だろう。月1回20ページほどのワープロ小冊子も、ほぼ欠かさず200号を超えるという非常に珍しい歴史を持っているが、これは会員分しか作らない。こういう活動でも、亡くなった方も含めて先輩たちが注いできた歴史的努力は大変なものだ。
対して、例えばこのブログ。ある1日1回のぞいた人の数を7日間足した週延べ人数が約1000人で、週合計3500回ほど訪問する。これは、一定の人気さえ確保すれば読者が勝手に書いてくれ、読んでくれるから、同人誌活動から見れば使うエネルギーが遙かに少なくてすむ。文章生産量にも膨大な差がある。「世に倦む日々」という政経ブログは、設立4年で1300万人のアクセスを誇っている。テレビ番組はビデオにする場合を除けば一過性だが、ブログはいつでも取り出せるのだ。活字に比べてほとんどお金もいらないと来ている。

一方は膨大なエネルギーが要る極小メディア集団、他方は読者が勝手に作ってくれる途方もない大メディア集団。いくら前者が熱心に読んだとしても、後者の分母1000人の中で熱心に読む人、読める人の人数の方が遙かに多いだろう。こういうことが分かっていて、非能率の方、同人誌にも参加している僕は、もう意地でやっているようなものである。顔を見知った仲間との親しみを切れないということが最も大きいのだが。

残しておきたい専門書など以外の活字の世界は、廃れて行くに違いない。新聞はもちろん、雑誌もいらなくなるのではないか。なにかのオタクでさえがネットだけで済むように、とっくになっているのだろう。テレビのように決まった時間でなくても、暇なときにいつでもアクセスできるのだし。
僕のように活字に慣れて、かつ本を買う金もある古い人間と学者や専門家だけが本を読み、それ以外はテレビも要らぬとなっていくのではないか。だれかがここでも、「テレビは年寄りが見るもの」と言っていたなー。若者はたしかに、短時間の暇つぶしの時だけ、テレビを見る。それも短時間に、テレビのあちこちをサーフするだけ。もう本当に、一般向けには携帯を含むネットしかなくなるのではないか。

これが人間精神や社会に何をもたらすか。それが人間社会の近い未来を決めると思う。
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ケータイ社会で得るもの、失うもの (落石)
2008-12-10 09:58:29
メデイアの世界は大きく変貌して
おおよその姿を見えてきたようです。

これからはインターネットの時代。
メデイアを通して個人と個人が
交流する時代。

まったく新しい世代が登場せざるを得ない。

自動車を振りかえってみれば、少し変化の先が
見えてくるかもしれません。

マイカーによって何が変わったのか?
得たもの、失ったもの。

ケータイも得るもの。失うもの。

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