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「メディアの憲法報道を問う」③

2008年12月10日 10時04分37秒 | Weblog
「メディアの憲法報道を問う」
(飯室勝彦中京大学教授)の3回目です。

憲法の文民統制に違反した行為

じつは、今回の報道では僕自身もちょっと物足りなさを感じます。
新聞もテレビもあの報道の初動はよかったと思います。
立ち上がりは鋭かったと思います。
きっかけは、アパグループが問題になることには気づかないで
ニュースリリースを自慢げに防衛省の記者クラブに持ってきた
というところにあるんですね。
防衛省にいた記者たちはそれを見て、
これは問題だと言って動き出して当日のあの記事になった。
その初動を僕は、非常に立ち上がりは良かったと思って、
さすがだなぁと思ってます。
ただ、ちょっとまだ踏み込みが浅いんじゃないかと言ったのは、
先ほど私が申し上げた「政府見解と異なることを書いた」
ということに眼を奪われすぎて、
その言葉が盛んにニュースのなかに出てくるんですが、
それは文民統制に反しているんだという集約の仕方が非常に弱かったんです。

文民統制という言葉が頻繁に出てきたのは
参議院の外交防衛委員会が田母神さんを参考人に呼ぶということが
決まった日からです。
「今日、田母神さんが国会に出てくる」という記事あたりから、
文民統制という見地の記事になっています。
田母神さんを呼ばなくたって、あの論文を書いたこと自体が
文民統制の問題だ、という鋭さは未だなかった。
参考人喚問が終わったら途端に報道が止まっちゃいました。
今朝はもう田母神問題なんてほとんど新聞記事に載っていません。
でもやることは未だいっぱいあったと思うんですね。
田母神さんというヘンな人が突然現れたのか、
という見地の検証が必要だろうと思うんです。
つまり、自衛隊員の中にも自民党の国会議員のなかにも、
あの幕僚長を擁護する声があるというのは、
田母神さんがあの論文を書いても大丈夫だと
思う雰囲気があるんだろうということなんです。

もっと遡って考えましょう。
小泉内閣は中谷元という元職業軍人を防衛庁長官にしたんです。
防衛大学校を卒業して職業軍人として防衛庁の高級幹部にいた人が
たまたま今国会議員だからといって防衛庁長官にしたんです。
それからあのヒゲの隊長、イラクに行って水を配って
有名になった佐藤さんと云う人は、
国民に人気がありそうだというので自民党が国会議員にしたんですね。
その人は現に今度の騒動のなかで田母神さんを擁護しています。

                    つづく


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