たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『エルハポン-イスパニアのサムライ』『アクアヴィーテ』東京宝塚劇場

2020年01月25日 14時36分42秒 | 宝塚
2014年1月4日(土):宙組『イスパニアのサムライ』『アクアヴィーテ』東京宝塚劇場_楽しかった
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/34e1299709ac301d3d5fb222ce1c03b6

ショー『アクアヴィーテ』、トップコンビのデュエットダンスの場面(第23場キングローズとクイーンローズによる妖艶なデュエットダンスが、一夜のパーティーの終わりを告げる)、キキちゃん(芹香斗亜さん)が英語で歌っている曲がどこかでなんども聴いたことあるけどわからず大劇場からずっともやもやしていたところ、SNSで「男が女を愛する時」という曲だとわかりました。ウィキペディアで検索しました。

「「男が女を愛する時」(原題: When a Man Loves a Woman)は、アメリカ合衆国の歌手、パーシー・スレッジが1966年にデビュー・シングルとして発表した楽曲[6][7]。アメリカの総合チャートであるBillboard Hot 100と、『ビルボード』誌のR&Bシングル・チャートの両方で1位を獲得し、後に多くのアーティストによってカヴァーされた。1991年にはマイケル・ボルトンによるカヴァーもBillboard Hot 100で1位を獲得している。 」

  1983年にコスモ石油のCMで流れていたとのこと。だからなんども聴いたことがあるのでした。お店などでも流れていて知らず知らず馴染んでいるのかもしれませんね。キキちゃんが全編英語で歌い上げた歌詞、こちらのサイトよりお借りしました。

http://jp.lyricbus.com/uta/kashi/when-a-man-loves-a-woman/209113.aspx

「When a man loves a woman, can’t keep his mind on nothing else
 He’d change the world for the good things he’s found
 If she is bad, he can’t see it, she can do no wrong
 Turn his back on his best friend if he put her down

 When a man loves a woman, spend his very last dime
 Trying to hold on to what he needs
 He’d give up all of his comforts and sleep out in the rain
 If she says that’s the way it ought to be

 Well this man loves you, woman
 Give you everything I can
 Trying to hold on to your high class love
 Baby, please don’t treat me bad

 When a man loves a woman, deep down in his soul
 She can bring him such misery
 If she plays him for a fool, he’s the last one to know
 Loving eyes can never see

 When a man loves a woman, she can do no wrong
 She can never look another man
 When a man loves a woman, hey hey I know exactly how he feels
 ’cause baby baby you are my girl

 When a man loves a woman」

 読売新聞に掲載されたキキちゃんのインタビュー記事
「元々の楽譜に音符があまり書かれていなくてびっくりしました。
感情のまま高低をつける部分が多いのだそうです。一つ一つ分析して自分なりの楽譜を作ってみたら細かくなってしまい大変でしたが、今は気持ちよく歌っています。」

 余裕と貫禄で歌う最強の二番手、こんな努力に裏打ちされた力は花組時代よりもさらに上がっている。真風涼帆さんとの並びはお互いのよいところをさらに引き出しあえる関係性で、宙組にきてキキちゃんのいいところがさらに存分に生かされているのでよかったなあと個人的には思います。

 長身でスタイリッシュな宙組のカッコよさを存分に発揮している『アクアヴィーテ』、オープニングで男役さんたちがカウンターバーにみたてた舞台装置の台から次々と降りてくる場面のかっこいいことかっこいいこと、そして真打ちの真風さんがスーツ姿でグラスを傾けながらせり上がってくる演出、かっこいいの極み。東京公演の二日目にして大劇場からのさらなる進化をもっとも感じたのはエトワールかもしれません。どなたかとプログラムをみると、小春之(こはるの)さよさんという娘役さん、うたうまさん、美しい歌声。初の抜擢で大劇場の時はかなり緊張していたのかな。東京にきて柔らかくさらに美しく声が劇場に響いていました。

 芝居『イスパニアのサムライ』、歌広場淳さんが観劇後ツィッターであつく語っているのを読んで、わたしはこの作品なかなかに面白いと思ったので嬉しいです。完全オリジナル作品への評価、どうしてもなかなかに厳しくなりがちな昨今でしょうか。大野先生がマニアックな博識にこだわりつつ、史実をゆがめることなくつくりあげた虚構の世界のなかでトップスターを引き立てつつ、上級生から下級生のひとりひとりにまで細かく役を振って生かしきり、宝塚らしい世界観をみせようと創り上げた努力がすごくみえる作品だと思います。道化師が登場するところがお気に入り、途中でお化粧変えたり工夫しながら楽しみながらやっているのかな。藤九郎の和希そらさんが顔を隠したままの群舞の場面からひとりだけ所作やら明らかに違うので正体を明かした時はなるほどという納得の成長ぶり。桜木みなとさんのひねくれものエリアスも成長を感じました。最後大団円になるとキキちゃんのアレハンドロさんと仲良くなっていたかな。誰も死なないハッピーエンド、幸せなわたしの初詣でした。

 抜群の安定感で魅せてくれる今の宙組、次回が真風さんトップとして大劇場五作目、たぶん今だけの一期一会。ライブビューイング、人口密度低いから当たるでしょう。赤坂ACTシアターがすごく遠くなってしまったので上田久美子先生の『フライング・サパー』のライブビューイングも期待しています。